いい家は、オモテの裏も、オモテです。
「見る」と「観る」
僕は「カタチ」をつくる仕事をしている。
そんな中、いつも矛盾に苛まれる。
本当に大切なことは、「カタチ」ではない。
「カタチ」に込められた「想い」にある。
しかし、多くの人たちは、いや、全ての人は「カタチ」を見る(観る)。
そしてそこにある「想い」に気付ける人、何かを感じる人もいれば、全くそうで無い人も。
「想い」の為に「カタチ」にしたのに、「想い」が届かず「カタチ」だけしか受け入れてもらえなかったら、「カタチ」すら受け入れてもらえなかったら、きっと寂しくなるんだろう。。。
そうならないように一生懸命、「言葉にならない想いも」引き出してそれがどんな「カタチ」にすれば、その人たちやその人が大切にしている人たちに届くのか?
そのことばかりを考えて「カタチ」を探るのが僕の仕事。
でも、大切なのは「カタチ」じゃないんだなぁ~。。。
いや、「カタチ」も大切かぁ・・・。
こんな堂々巡りを繰り返す。
「カタチ」に捉われてないか?
そしたら、もしかしたら大切なことに気付けず、大切な人と一緒にいれないかも知れない?
「カタチ」。 言い換えると「概念」や「形状」や「現象」。
もちろんそこからも得られるものもあって、意味の無いものでは全く無い。
ただ、それを固守するとあまりに大きな死角をつくってしまって、思わぬ方向や望まぬ場所に行ってしまう事になるのかも?
まぁ、それもそれで楽しいんだけどね(笑)。
ただ、出来れば出来るだけ大好きな人を傷つけたくは無いし、大切なものは守りたい。
その時に「見る」を「観る」に替えれる力があると、助かる時もあるのかも知れないなぁ~。
内覧会など、「カタチ」を見ないで「建物(カタチ)」を観れますか?(笑)
「両美の家」特別内覧会
2012年9月30日(土) / 10月1日(日) / 10月2日(月)
10:00~18:00
会場:福井市灯明寺
壁に切り取られた果てしない蒼。
最後の色決め。
今日の打合せは最後の色決め。
壁の塗装、建具の塗装など、最後の色決めでした。
子供部屋とトイレの壁は一部塗装仕上げにします。
どうしてもイメージのクロスが見つからなかったので、比較的色が自由な塗装にすることになりました。
色を厳選した結果です。
もちろん、塗装はクロスと違ってリスクもあります。
(汚れなど機能面で)
でも、両美の家のオーナー様は感性に影響する機能を優先されました。
トイレの壁の色を残して全て決定!
あっ!最後の色決めって題にしたけど、最後から2番目の色決めだった。。。
感性を刺激する機能の象徴としては、アールの壁があります。
キッチン側のアールの壁は、木片に塗装した壁になります。
そのバランスや配列も今日、打合せをしました。
ここも仕上りが本当に楽しみな場所の一つです(笑)。