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狭小地に建つ家(ポイント02)

2016年8月11日 / 狭小地 ご提案 光拡の家

狭小地に建つ家の難題のひとつに採光の問題があります。

狭小地の横の土地も狭小地である場合が多く、そこに建つ建物は敷地ギリギリに建てられ、また高さで床面積を確保されている場合もあります。
その為、谷間みたいな狭小地で計画させていただく事も多からずあります。

「光拡の家」は建替えでした。
間口が6M程度。
奥行きに長く、俗に言う「鰻の寝床」。
隣地の建物が敷地ギリギリまで迫っている、典型的な狭小地でした。

建替える前の元々のお住まい兼事務所を見せていただいたのですが、殆どの部屋が昼間でも電気を消すと真っ暗になりました。

お住まいの名前の通り、どうやって光を取り込むか?が最大の検討事項となりました。

ポイント02
光のコントロール

弊社がさせていただいている打合せにイメージ・マップがあります。
工務店さんや設計事務所さんに伝え難いイメージ。
また、共通認識にもし難いのがイメージです。
そんなイメージを共有させる為に竹中工務店さんが考案したのが、イメージ・マップ。

方法は簡単で、建築雑誌などから気に入った写真を切り取り集めて、共通点などを探っていきます。

そのイメージ・マップで「光拡の家」のオーナー様にはある共通点を発見しました。
それは天空光による照度の確保でした。

天空光の反対(?)は直射日光です。
天空光とは曇りの日の光(明かり)の種類を言います。

天空光をつくるには、直射日光を取り込み乱反射させて部屋に入れる必要があります。

狭小地では直射日光の確保は難しいけど、天空光なら工夫すれば確保は可能です。

「光拡の家」には2つの天空光をつくる装置(空間)があります。
それは、ファサード(正面外観)を印象付ける庇のある大きな窓とその奥に続く廊下・階段。

もうひとつは、リビングルームの天井にある縦穴の吹抜けとその上部にある天窓です。

その2つの装置で日光を取り込み、乱反射させ天空光つくり、暗くなりがちの廊下の奥までも光を拡散させて届けています。

「間接照明が好き!」と仰る方をよくお見受けしますが、ギラギラした直接光(グレア)とは違い落ち着きのある雰囲気を好まれるからだと思います。

日光の取り入れ方も、照明同様、天空光にすれば、光の変化が少ない落ち着きのある雰囲気になります。

狭小地である事を逆手に取って、落ち着きのある大人の空間を演出されるのはいかがでしょうか?(笑)

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