ブログ

窓の高さ30cm差の意味

2018年9月15日 / (仮称)三郎丸のリフォーム

今日お休みのところお時間を朝からお時間をいただき、(仮称)三郎丸のリフォームの打合せを行いました。
(仮称)三郎丸のリフォームは、築15年になるお住まいの屋根や外壁のやり替えと、外構やLDKなどのリニューアルを行う工事で、今回は見積りの打合せを行いました。

その中で、窓のお話になりました。

窓は光や風を取り込むと同時に、景色を取り込んだり空間の広がりを演出したりと、様々な役割があります。
そこで、あの「魯山人寓居跡いろは草庵」の話になりました。

どうして、北側の窓と東側の窓とでは30cmのズレがあるのか?
その理由と思われる事をお話しました。

上の地図は、「魯山人寓居跡いろは草庵」のある場所の地図です。
北側(地図上方向)には、山代温泉街が広がっています。
また、「魯山人寓居跡いろは草庵」がある場所はその温泉街より少し高い位置になり、温泉街へは北へ坂を下っていく感じになります。

一方、「魯山人寓居跡いろは草庵」の東側は縁で、そこから斜面地(山)になります。
断層崖かな?と思われる程、一気に隆起したような地形になっています。

解りにくいですが・・・
上写真の左側が「魯山人寓居跡いろは草庵」。
右側に石積みがあり、急斜面地となっているのが見て取れるかと思います。
上写真のように、建物と崖の間に路地があります。

つまり30cmの窓の高さのズレは、こういう事だと予測されます。

「北の眺望、南の日照」という言葉がありますが、北側の30cm上がった方の窓は、湯けむりが立ち上る温泉街を見渡す事が出来る窓だったと考えられます。
座った状態で遠くまで見渡せるように、窓の高さが高めに設置されています。

一方、東側は断層崖と建物の間の路地を行き交う人々を見る事が出来るように、低めに窓を設置したのだと考えられます。

もうひとつカッコイイのは、外観からはその窓の高さの違いが解りにくい様に、煤竹の縦格子の高さをそろえてあるところです。

デザインは見た目ではなく、意味が込められてこそデザインです。

(仮称)三郎丸のリフォーム。
今日は減額のご提案をさせていただいたのですが、単に金額を下げるだけで見た目や機能が落ちてしまうのでは、チョット残念。
そこで、新たな価値を生み出せるような減額案をご提案するのに、「魯山人寓居跡いろは草庵」の窓の配置をご説明させていただきました。

過去の記事