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視覚的要因の探求Ⅱ 【リビングルーム】

2010年3月1日 /  実績紹介記事  穏景の家  

「穏景の家」の内覧会に来ていただいた照明デザイナーをされているお客様が仰るには、
「誰にでも解るってことは、本当のことではないんだよ」

う~ん・・・ 深い。
わたしもそう思います。

これはわたしの持論ですが、デザインはパン作りでのイースト菌のようでなくてはならないと思うのです。
パンを食べて美味しいと感じる時、イースト菌を意識する人はほとんどおられないと思います。
デザインもそうで、目地のおかげでどう見えるとか、光のおかげでどう感じるとか、、、
デザインがバレてしまうようなデザインは、限りなく狙いは失敗に近いと言うか・・・。

つまり、「誰にでも解るってことは、本当のことではない」と仰った、お客様は、さすがデザイナーだと感じるのです。



ではなぜこういうことを書くのか・・・自問自答しながらお伝えいたします(笑)。

「穏景の家」のお施主様のご要望に
「リビングでは、ソファーに座って菜園を眺められるようにしたい。」
と言うものがありました。

「庭」では無く「菜園」と言うことがポイントなんですが、、、ここでは気付かれないぐらい些細なことですが、目線の動きを誘導したい気持ちの表れをご紹介します。

通常、フローリングは部屋の長辺方向に沿って貼ります。
それは昔は床を貼るための材料に「根太」という材料があるのですが、この「根太」を部屋の短辺方向に配置するのが一般的だったため、フローリングはそれに直行して長編方向に貼られるようになったとも言われています。

しかし、現在の木造住宅は耐震性などの見地から水平力に抵抗するべく床を構造用合板など根太では無く面(パネルなど)で耐力を取ることになってきています。

「穏景の家」も長期優良住宅ですので、地震時などに受ける水平力に対する抵抗力はかなり高い水準で設計されており、根太では無く構造用合板を敷きこんでいます(注:根太で建てると脆くなるというわけではありません。詳しくはお打合せをしている工務店さんなどにご相談下さい。)。

つまり、フローリングの貼り方向は、どちらでも強度には関係ありません。
自由です。

そこで、どちら方向でもいいのなら、目線の動きを誘導させようということで、部屋の短辺方向にはなるのですが、外へ向けてフローリングを貼りました。
また、照明計画も外へ目線が誘導できればと考えて行いました。

また、リビングからのウッドデッキへは、軒が伸びています。

その軒裏の仕上は、ダイニングやキッチン・和室の天井と同じシナベニア(耐水)を使用しています。

そして、レベル(高さ)も同じレベルにしています。

これも目線が外へ誘導できるようにと考えて施しました。

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