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オシャレな家にしたい!

「家を建てるなら、オシャレな家にしたい!」
そう皆さん思われるのではないでしょうか?

最近はメーカーさんの材料や商材を組み合わせるだけでもある程度オシャレになる様になったと感じます。
デザイン性や美しさへのニーズが高まり、例えばメーカーさんの商材を、深澤直人さんやnendo、GKデザイン機構など世界的に有名なデザイナーやデザイン事務所などが携わっている事も珍しくなくなりました。
その為、普通にメーカーさんから発売されている建材を組み合わせるだけでも、ある程度安価である程度オシャレな家にできる様になりました。

オシャレな家にする事は、比較的簡単になりましたが、オシャレな暮らしを続ける事は、工夫が必要だったりセンスが必要だったりと、そんなに簡単ではありません。

家は美術館やギャラリーとは違い、日々の生活がそこには存在し、物が増えたり散らかったりする日常生活が存在します。

比較的簡単にオシャレな家が手に入る様になったからこそ、簡単にオシャレにしちゃうと、住んでしばらくすると見る影もないなんて事になりやすいので、良く検討してお住まいを計画する必要があると思います。

住まいづくりで最も大切な事は、自分達家族を良く知る事に尽きます。

例えば、あなたは何枚シャツを持っていますか?また、何足靴を持っていて、いつも履く靴は何足ありますか?
そう聞かれてすぐに答えられる方は、もしかしたら容易にオシャレな暮らしまでも得る事が出来る方かも知れません。
でも、今まで打合せさせていただいた経験上、すぐにお答えいただける方は中々おられません。

もし、服の枚数を知らずにオシャレな家を建ててしまったら、オシャレなリビングの窓際などにクロゼットからあふれたシャツがのれんの様にかけられてしまうかも知れません。
もし、靴の数を知らずにオシャレな玄関をつくってしまったら、高価な海外性の床タイルが見えないくらい、玄関土間を靴が埋めてしまう事になるかも知れません。

この様に、自分達の持っている物の数を知らないだけで、オシャレな暮らしから遠ざかってしまうかも知れません。

物の数もそうですが、自分達の暮らし方や癖、時には人生設計までも、自分達の事をより深く知る事で、自分達にとっての住み良い住まいに近づき、オシャレな暮らしを続けるられる様になります。

打合せでよく耳にするセリフに「新しい家になったらキレイに生活します。」や「新しい家に引っ越す時、断捨離します。」などがあります。

これは大いに間違えた考え方だと、その後の結果から強く思います。

学生の頃、新しいノートの書き始めにゆっくりキレイな字で書いた経験はありませんか?
そんな経験をお持ちの方にお聞きします。
最後までその字のまま書き終えたノートが一冊でもありますか?

家を建てるって事は、とんでもなく非日常的な出来事かも知れません。
しかし、その家に暮らすって事は、至極日常の事です。
ここに大きなギャップがある事を知り、対処する必要があります。

今日出来ていない事は、家が変わっても出来る可能性は非常に低いと知って下さい。

そういう意味でも、自分達の事を冷静に良く知る必要があります。
住まい造りは、自分を知る事に尽きます。

先ずは、自分達の持ち物に何がどれくらいの量を持っているのかを書き出してみてはいかがですか?