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モノには重さがあります。

例えば、道に落ちてる石ころは、拾い上げるまでも無く大体どれくらいの重さかは認識できます。
人の経験からくる感覚はとても優れています。

今回の建物はそういう物質的な感覚を、あえて表現しないようにしようとお施主様と相談しました。

ポーチ上のサングリエ(こげ茶)に塗られた部分は、最初は白い箱にこげ茶の箱が乗っかっているように見えるようにしようか?という話がありました。
でも、正面の1面しかこげ茶に塗られていません。
そうすることで、立体感を見失い、重量感を感じさせなくなります。

3次元的でない表現が、物質的ではないことを表しています。
また、出入り口の位置を暗示させています。