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天井はいずれ、壁になる。

昔、茶室などの和室で、壁と天井の入隅を直角で交わらせるのではなく、聚楽(じゅらく)など左官工事で、R(アール)で緩やかにつなげた仕上げがありました。
継ぎ目のないその納まりは、宇宙(そら)を表現したと言われています。

それとは、今回のは、ちょっと違いますが・・・

天井と吹抜けの壁との取り合い部分の出隅を、直角で交わらせるのではなく、曲げべニアなどの木工事などで、R(アール)で緩やかにつなげました。
境界線が存在しない、グラデーションが生むあいまいさは、美しい国、日本が失いつつある美徳なのかも知れません。