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緊張感の中でのくつろぐ

先ほどもご説明しましたが、「天開の家」のイメージは2階にあるLDKを出発点として設計されていきました。
それはお施主様(ご主人)がリラックスできる空間は、柔らかいイメージの空間では無く、むしろ緊張感が張り詰めたような空間であることを仰っていたからです。

そもそもリラックスとは、全くストレスがない状態では生まれてこないと言われます。
適度なストレスが脳内にα波を起こすと言われています。

ご主人は理路整然とした雰囲気の中に安心感を感じられる方でしたので、空間もミニマルで直線的な空間でくつろぎを感じられるのでしょう。



「天開の家」の計画地は福井市による区画整理中の地域内にあります。
近い将来、1.5Mから2.5M程度の間隔でお家が建ち並ぶことが予測されます。
隣地側の窓はカーテンを閉めたままの窓になる可能性が非常に高い状況です。



お施主様からのご要望もあり、カーテンをしないで過ごせ開放感があり、プライベートの確保も出来る方法として、2階の面積の約1/3をルーフテラス(吹抜け)としました。
大胆な決断が、他に例を見ない空間を生みました。



また、ルーフテラスの部分の床をリビングと一体に見せ、広がりをつくった為、とても広いLDKに感じます。

明るさとプライベート性、そして開放感を、建物をけずることで実現しました。



夜になると、LDKは一転します。
まぶしいほどの白の空間から、落ち着きのあるオレンジの空間になります。
調光を利用して色温度を下げたり、外壁などを利用した間接照明とすることで、昼間とは違ったくつろぎ方をしていただけます。