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視覚的要因の探求Ⅰ 【ファサード】

2010年3月1日 /  穏景の家  実績紹介記事  

「穏景の家」という名前になった由来でもありますが、お施主様からのご要望は「視覚的」なものが多く目立ちました。

例えば、、、

リビングでは、ソファーに座って菜園を眺められるようにしたい。

外を眺められる場所が欲しい。

お風呂は非日常的な空間とし、坪庭などを眺められるようにしたい。

外観(ファサード)は一般的ではなく、でもシンプルな外観がいい。
などです。

何が見えるか?
どう見えるか?
いつ見えるか?
どんな時に見えるか?
など、視覚的なご要望やイメージをたくさんお持ちだったように感じます。

『北の眺望、南の日照』と言う言葉はご存知ですか?

建物を計画する上で基本的な考え方ですが、日照条件に適しているのは南側の窓で、眺望など景色を取り込むなら北側に窓を設けるのがセオリーです。

「穏景の家」が北側にルーフ・テラスがあるのは、「外を眺められる場所が欲しい。」とお施主様からのご要望をいただき、また、お施主様のNEEDSのウェイトがとても重かった(重要だった)為です。

北側のルーフ・テラスが2階の床高さから、400(40cm)上がっているのは、出来るだけ遠くを見渡せる為でもありますが、もっと大切な要因があります。

それはファサード(外観)です。



ポーチ部分を母屋から別の立体とし、色やテクスチャー(表面の質感)やマテリアル(素材)などを分ける建物は結構目にする機会があります。

お施主様からのご要望に「外観(ファサード)は一般的ではなく、でもシンプルな外観がいい。」というものがありました。

単にポーチ部分と母屋部分を色分けなどをするだけでは、シンプルな形状を選択すればするほど一般的と映りがちです。
そこで、立体のボリュームのバランスを検討しました。

ポーチと母屋の立体のバランスは、一般的なNEEDSになればなるほど、比率も平均化していきます。
きっと平均的な比率に近づけば近づくほど「見たことがある」と認識されることになります。

「穏景の家」のお施主様には、「和」のエッセンスをアプローチ部分で表現すると言うものがありました。



例えば当初アプローチ部分には茶室の待合のようなものなどをイメージされていました。
お家への導入の仕方が「穏景の家」ではとても大切なファクターだったからです。

このことを先ほどのファサード(外観)のご要望と足して実現し、一石二鳥にならないか?と考えました。
ポーチ部分に新たな要因(ご要望)をプラスしていくことで、一般的ではないNEEDSなど(ボリューム)のバランスになることを考えました。

ポーチ部分にプラスした要因は以下です。
 ・ 外を眺める場所が欲しい
 ・ 建物への導入に演出が欲しい

これらを両立させることで、ポーチ部分立体を色分けし、形状をシンプルにしながらも、一般的とは感じないファサードを実現しました。


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