エクリュブログ

眼に映るもの全て。
それは光と影からなります。

今日はとても嬉しい事を言っていただきました。
それは、施工事例の写真をお客様にご覧いただいている時の事です。

「光の入れ方が、とてもステキですね」
「光がキレイです」

写真やデッサンなどをされている方なのかな?
そこに気付かれるって事が先ず凄いです。

弊社がお住まいを設計させていただく上で、光の入り方、影の作り方はとても重要で、お施主様にとって「良い光とは」をイメージ・マップでも探し、分析しています。
だからこそ、そこにお気付きになっていただいた事は、とても嬉しい事でした。

光は、自然光と人工の灯りがあります。
また、それらの光や灯りには、直接光・間接光・反射光があります。
日光の場合は、直射日光と天空光と言います。

それらの組み合わせで、如何にすればお施主様が理想とされている空間に敷地条件などを考慮した上で実現出来るのかを模索して近付けていきます。

視覚の情報は、全体の情報の8割を占めるとも言われます。

冒頭に述べた様に、眼に映るもの全ては、光と影からなるので、空間の雰囲気をつくる上で、当然に光や灯りのコントロールは重要なんです。

立体感など形状・色彩・明るさ・テクスチャー(素材感)など。
これら全ては、光と影で表現され、認識されるのですから、当然、コントロールが不可欠なのはお解りいただけるでしょう。
(テクスチャーなどは触感でも認識されます)

人工的な光(灯り)の場合には、光の質がとても重要です。
LEDなど新しい光は、自然光の表現力からまだまだ開きがあります。
自然光との表現力の比較は、演色性という指数などで表されます。

まだまだ演色性が低いLEDは、昆虫からは見えにくいという利点はあります。
光に集まる昆虫の眼からは、LEDから発される光は見えにくい(LEDは紫外線が発生しにくい)為、虫が集まりにくいという利点があります。

しかし空間の色彩やそこにある物などの色彩の表現力も弱いという弱点もあります。

光や灯りのニーズを把握し、デザインする弊社に気付いていただけたのは、とても嬉しい出来事でした。

間接照明のように、直射日光も壁に乱反射させたりして間接的に(天空光)取り入れると、落ち着きのある空間になります。

白い外壁部分は、南側からの直射日光の反射量を増やして、多くの光を下にありLDKに繋がるパティオ(中庭)をやわらかい光で満たす為です。

隣家の影になってしまうハズだった1階にあるLDK。
そのLDKに、プライベート性と明るさの確保の両立を実現したのが「伸遊の家」です。

では、実際のLDKはどんな雰囲気に仕上がっているか。
↓下写真をご覧ください。

天空光に包まれた「伸遊の家」のLDKは、直射日光が入り込むLDKとは違い、明暗の差が少ない落ち着きのある空間になっています。

ちなみ、直射日光の差し込むLDKは↓下写真の感じです。

外部空間を思わせる元気なイメージがありますが、明暗の差があり、天空光の雰囲気とは異なる事がお分かりいただけましたでしょうか?

光をコントロールする事で空間のイメージが大きく左右されます。
情報の約8割が視覚からの情報。
それらは全て光(視覚は光)ですから、当然ですね!

↑上写真は「伸遊の家」のパティオ(中庭)です。
壁・床とも白っぽい色で、日光を反射しやすさを意図しています。
マットな素材にすると、更に乱反射を望め、天空光をつくりだせます。

カタチや色、素材感などを選ぶ際、「好み」を反映させる事は当然ですが、そこに意味を加える事で、更に「好み」の空間イメージに近付ける事が出来ます。

情報の8割が視覚情報(光)。
じょうずにその情報をコントロールして、理想の空間や雰囲気を実現してくださいね!

最近は結構、日も長くなり、18時では未だ外は明るく、内覧会中では夜の雰囲気を体感していただく事が出来ません。

現在、打合せを進めさせていただいている(仮称)大溝の家のお客様に、特別に内覧会会場を閉館してからの時間で、打合せをさせていただきました。

これなら照明の雰囲気も掴んでいただけます。

チョット前まで、一室一灯照明といって、リビングやダイニングなども部屋の真ん中辺りの天井に円型の蛍光灯が二重に入っているようなシーリングライトを付けるのが主流でしたが、最近では多灯分散型照明が目立つようになりました。

一言で多灯分散型照明といっても、様々な考え方で配灯されています。

今日は「健承の家」の照明計画をご体感いただき、これからのお住まいづくりのご参考にしていただければと思い、お忙しい、また遅い時間に申し訳ありませんでしたが、お時間をいただき、(仮称)大溝の家の打合せをさせていただきました。

「色温度」という言葉はご存知ですか?
「色温度」とは、光の色合いを表す数値で、熱力学的温度の K(ケルビン) で表されます。

朝日や夕日は2000K程度、日中の太陽は5000Kから6000K程度と言われています。

この色温度は、人の緊張や緩和の感覚に大きく影響しています。
色温度が低いと人の脳波がα波になりやすく、つまりリラックスした状態になります。
それに対し色温度が高くなるとβ波になりやすく、集中力が高まります。

くつろぎのリビングルームにしたければ、色温度を低めに設定した照明計画にすれば、落ち着きを感じます。

上の写真は、2000Kから2800Kの器具を使用した照明計画となっています。

照明計画で色温度と同じく大切な数値に「演色性」があります。

自然光とのズレを表した数字で、自然光からズレが少ない程数字が大きく、ズレが大きくなると数字が小さくなります。
ズレ無しは100。
ズレる程数字が小さななり0まであります。

白熱灯は演色性が高く色温度も調整(調光)出来たのですが、LED照明は演色性が低く調光出来る器具は高価です。

しかし最近は演色性が比較的高いLED照明器具も出てきました。
視力など個人差もあるので、あまり気にならない人は演色性の違いに気付けない方も少なくなくおられますが、気付かれる方はちゃんと器具を選ばないと顔色が悪く見えたり、せっかくの料理があまり美味しくなさそうに見えたりしちゃうのでご注意を!

LEDになって、今後期待される照明計画で、サーカディアンリズムを用いた照明計画があります。

サーカディアンリズムとは、いわゆる体内時計で、人が持つ体内時計に合わせた照明計画が期待されています。

LED照明は調色の幅が広く、昼間の太陽の色から夕日の色まで十分調色が可能です。
そこで、部屋の中も外と同じように時間や天候などと同調して色温度が変化するとサーカディアンリズムが整い、快適な明かり環境になるといった考え方の照明計画です。

照明計画の考え方も技術と共に変化していきます。

空間がミニマルなイメージに見えるひとつの大きな要因に、カーテンがない事があげられます。

窓周りがスッキリ見え、内外のつながりが強調されると、空間に広がりが加わります。

しかし、プライベート性や日光など明るさの調整に難点が・・・

実はそんな難点もプランで解決出来たりもします。

軒や塀を設ければ、直射日光の入ってくる量を制限する事が出来ます。

また、天空光をつくり部屋内に取り込む事で、直射日光が入らずに明るい部屋をつくる事が出来ます。
デッサン室は、直射日光が入ってしまうと静物画のモチーフの影が変化してしまうので、吹き抜け上部の北側に大きな窓を取り天空光がたくさん部屋に降り注ぐようにして明るさも確保しています。
それと同様の手法を使えば、明るく落ち着きのある空間をつくる事も出来ます。

天空光の入ってくる量の調整は、光の乱反射をつくる壁や天井、床で行います。

濃い色は光を吸収し、薄い色や白色は反射しやすくなるので、色などで調整出来ます。
また乱反射の強弱はテクスチャー感で調整出来ます。
ザラザラした素材感やマットな素材感のモノは乱反射しやすく、凹凸の少ないモノは乱反射を抑える事が出来ます。

色や素材感、方向や形状、窓の位置などをうまく計画すれば、カーテンを設けずプライベートが確保され、理想的な明るさを確保する事も出来ます。

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