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「包容の家」の記事一覧
「包容の家」のオーナー様ご家族
感謝祭と内覧会の社内打合せ。
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今日は昼から、5月31日から始まる「三雲の家」完成内覧会の準備の打合せと、いよいよ明日からスタートするエクリュ10周年感謝イベントの最終社内打合せを、イベント会場である「遊び心の家」にて行いました。
先日(5月17日)、おかげさまで弊社は10周年を迎えることが出来ました。
ありがとうございます。
その感謝の気持ちを、10年間で建てさせていただいたお住まいのオーナー様にお送りするのが、エクリュ10周年感謝イベントです。
10周年であるこの1年をかけて、10年間で建てさせていただいたお住まいのオーナー様、皆さまへお届けすることを考えています。
今回は「つながりの家」のオーナー様ご家族を、遊び心の家にお招きし、ささやかな夕食をご一緒させていただきます。
その詳細な打合せをしました。
お喜びいただけるよう、出来る限りではありますが、感謝の気持ちと共におもてなしさせていただきたいと思います。
Ecru 10th Anniversary
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「包容の家」オーナー様邸ご訪問。
2012年10月14日 / 包容の家
包容の家
このお家で言う「包容」とは、
先ずその棟配置になります。
広いパティオ(中庭)を囲んで配置された建物は、内部からの大きな開放感とプライベート性という相反するNEEDS(ご要望)を実現しています。
また次の意味としては、
気密性能や断熱性能など、各種の性能が非常に高い水準で実現されているところ。
また、それぞれの性能が絶妙にバランスされていて首尾一貫していること。
その高い性能を有した建物が住まう方の暮らしを暖かく見守る姿を「包容」と表現しました。
その他にも様々な意味が込められた「包容の家」。
建築の質
最も象徴的な出来事がありました。
エクリュのチラシなどをずっとお願いしている方(アートディレクター/グラフィックデザイナー)と「包容の家」のチラシについて打合せをしている時のことです。
ウッドデッキのお話をしていましたが、その方と話が食い違う点がありました。
グラフィックデザイナーの方はウッドデッキの仕上げはお施主様の選択通りイペ材で仕上げたと理解されたのですが、実はそうではなく、苦渋の選択でイペ材になったところが誤解の点でした。
(イペ材とは・・・南米産のハードウッドで、欧米では古くからボードウォーク・水辺デッキ・高級フローリング材として使用され、屋外でも30年以上もつと言われています。)
グラフィックデザイナーの方がお施主様が積極的にイペ材を選択されたと思われたのには、今までのエクリュのお客様の傾向は、メンテナンスがかかったとしても無垢材を選択されがちだったためです。
しかし、「包容の家」のお施主様はメンテナンスなどを考えると、本当はアルミ製の心材で木を模したものが第一希望でした。結果的には第二希望のイペ材となりました。
長期優良住宅や改正省エネ法など、最近一定の品質を示すための基準がつくられています。
低炭素住宅化が急務となっているからですが、それらの「質」のほとんどは機能性という建築の質のひとつに偏っていると感じます。
建築の質(品質)は5つの軸があると学生時代に教授から教わりました。
エクリュではその時に習ったとおりに5つの軸でお施主様のNEEDSを分析します。
5つの軸とは「社会性」「芸術性」「機能性」「経済性」「生産性」です。
「包容の家」は「機能性」が特に重要なファクターであったと思います。
棟配置は包容力のカタチ
「包容の家」は名前の語源ともなったその棟配置に最大の特徴があります。
先ほどお話したとおり、「機能性(性能)」はとても重要なファクターでした。
性能の中のひとつに機密性能があります(C値)。
C 値(相当隙間面積)とは、建物全体の総相当隙間面積を実質床面積で割ったもので、単位はc㎡/㎡で表されます。測定は実際に建てられた建物で気密測定機械 によって測定され、室内と外気の気圧差が9.8Pa(=1mmAq)時に、どれだけの空気が室内から外部に流出するのかを、住宅の床面積で割って算出しま す。
床面積に対して、外壁面積など表面積が増えてしまうコの字の棟配置は、当然にリスクが高くなります。
上写真の積み木の表面積は、上部12+下部(床面積)12+側面14=合計38になります。
それに対し上写真の積み木の表面積は、上部12+下部(床面積)12+側面26=合計50になり、最初のものからすると1.3倍以上の表面積になっています。
つまりリスクは1.3倍程度になります。
性能がとても重要なファクターである「包容の家」がコの字の棟配置を選択したのには、最も大切なことが棟配置にあるということだと思います。
この棟配置をご提案したのは、今回の敷地が東向きの土地だったことにあります。
一般的に今回の敷地に建物をレイアウトすると、きっと北側の隣地境界線に出来るだけ建物をよせて南側を広く空けます。
そうすることで、沢山光を取り込もうとします。
しかし、現在、南側の敷地は空地になっており、どんな建物が南側隣地に建つのかが解らず、プライベートを確保して且つリビングなどに沢山の光を落としこむにはコの字の棟配置が最適と思いご提案しました。
しかし、その意図は当然のこと、お施主様がコの字の棟配置を選択された理由はもっと他のところにあったのだと思います。
それは2世帯住宅であることに答えがありました。
お施主様には、家族がつながっていくニュアンスが、建物の中から感じ取れる必要性があったのだと思います。
打合せの時も、週末は2家族でご飯を食べるや姉夫婦が泊まりに来るなど、家族が集まるということをしきりに仰ってた印象があります。
家族が集まるイメージを、建物のイメージ(棟配置など)に表現できている必要性があったのだと思います。
家族を包み込む包容力のようなイメージです。
そのイメージを、真ん中のウッドデッキ(中庭)と和室(縁側風)で表現しました。
二家族が集まる場所です。
カタチの意味
天井が廊下をイメージさせています。
エリアを誘導しています。
しかし、スペースとしては全てLDに取り込まれており、広がりとして認識されます。
奥にあるFIX窓は跨ぎや垂れ壁があります。
あえてシンプルにしきらないことで、優しい雰囲気を出そうとしました。
夜になると照明がよりエリア分けを明確にします。
天井の形状+灯りによるエリア(動線)の誘導をしています。
カタチには意味があり、意味からカタチになります。
おり上げ天井が欲しいとのご要望に、エクリュなりの意味を込めました。
そうしてカタチが生きてきます。
形状(ボリューム感)による暗示
手前の壁の厚みは構造的に必要な壁圧ではなく、その空間に与えたい雰囲気に必要な厚みです。
安定感を出しています。
分厚い壁は空間に頼りがいのような雰囲気を与えてくれます。
奥の方に見えているキッチンカウンターも、柱・梁組みのアーチ型(ブラインドアーチ)になっているのも同様の意味があります。
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