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「穏景の家」の記事一覧

視覚的要因の探求Ⅲ 【色】

2010年3月1日 / 実績紹介記事 穏景の家

例えば「穏景の家」では、ドアなど内装建具の色が数種類使い分けています。

濃い茶色のものもあれば赤茶のものものあり、白木のような色の建具もあります。

また、同じ部屋内でもドアとクロゼットが違った色だったりもしています。



例えばトイレは1階にも2階にもありますが、どちらの便器も最近の流行である真っ白ではなく、グレートーンのものとベージュのものになっています。

「穏景の家」は「色」による雰囲気づくりにかなり拘られて、時間をかけて選択しました。
そのため色々な色を使用しましたが、建物全体としてうるさい感じにはならず、空間ごとの違った雰囲気の演出が出来たと感じます。

外壁のツートーンのバランスも時間をかけて選択されました。

つながるために必要なこと

2010年3月1日 / 実績紹介記事 穏景の家

和室の天井とダイニングの天井、リビングの軒裏。

それらは同じ高さで同じ仕上げのシナベニア(外部は耐水)となっています。

それは空間を関連付けつなげていこうという狙いからですが、これが結構大変で・・・。

一枚のシナベニアを貼るのに1時間以上かかったところもありました。

「つなげるために必要なこと」
それは何より職人さんの根気かもしれません。

本当の落ち着く場所って・・・

2010年3月1日 / 実績紹介記事 穏景の家



和室とLDとの間仕切りの建具は透け障子を採用しました。

透け障子とは、レース地(オーガンジー)のように向こうが透けて見える障子です。
これが以外に落ち着きます。

和室のご要望としては「一体としての空間であり、非日常的な気持ちを切り替えることが出来る空間」と相反するような要因がありました。
そこで大壁の中、急に一面だけ真壁の床や押入れが存在していたり、天井高さをあえて低くしたりもしました。
その中でも透け障子はお施主様から出てきたアイデアでした。



和室は落ち着きを持たせるよう他の部屋より暗くなるように設計しました。
具体的には窓を地窓とし、光の入り方などを制限したり、床に(低い位置に)光を集めました。
また、照明の数も他の部屋より少なくしました。

少し暗く天井も低い空間は、落ち着いた雰囲気を出してくれます。

それに透け障子が加わりました。

リビングなどにいる家族の雰囲気が透け障子を通して感じ取れる感覚は、妙に落ち着きます。

落ち着くというとプライベートの確保を想像する方が多いかも知れませんが、実はそれはきっと違います。

人は人との関わりを無くしていった方が、楽で落ち着くと考えがちです。

しかし、昔の拷問に音も光も何もない部屋に閉じ込めるというものがありました。

そんな空間では、人は数分も耐えることができないそうです。

落ち着くと言うのは、人と人との絶妙な距離感が生み出すことが出来るものなのです。

お引渡 Ⅱ

2010年2月24日 / 実績紹介記事 穏景の家



今日はお引渡でした。

今日は天気も良く、建物が綺麗に見えていました。
空は雲ひとつ無く、飛行機雲が真直ぐに伸びていました。
2月とは思えない、春のこの日に、お引渡を終えました。

素敵な暮らしが始まりますように!

お引渡

2010年2月23日 / 実績紹介記事 穏景の家

いよいよ明日は「穏景の家」のお引渡です。

お施主様からメールをいただきました。
その中に「エクリュとの共同作業が終わるかと思うと寂しくもあります。」と書いていただきました。

決して「終わり」はしませんが、お気持ちは大変嬉しかったです。

今まではお施主様と一緒に「お家」というカタチをつくってきました。
これからは「暮らし」をつくっていかれます。
そのサポートもエクリュにさせていただきたいと思います。


とは言え・・・実はわたしたちもちょっと寂しい気持ちが湧いたりもするんです。
お施主様と同じですね(笑)。

外壁の塗装

2010年1月17日 / 実績紹介記事 穏景の家

今日は久しぶりに天気がいいので塗装工事を行いました。

福井は冬の間はずっと天気が悪く、工事のタイミングが難しい期間でもあります。

今回の外壁塗装は土っぽさを出す為、リシン吹付けを選択されました。

リシン吹付けと言っても色々種類があり、今回は少しコストが嵩みますが、汚れが比較的落しやすいセラミソフトリシンを選択されました。

外壁も結構拘られ、悩まれ、選択されました。
コテ仕上にするか?
骨材(つぶ)の大きさはどれぐらいにするか?
色は?
など色々な視点から検討されました。

やっぱりここでも「和が滲み出す」ってことが重要で、洋風すぎず和風過ぎないところを模索して決めました。

全ては繋がりのため (目線の誘導)

2010年1月17日 / 実績紹介記事 穏景の家

広さと広がりは似ているが違います。

よくご要望やご希望で「広いリビングが欲しい」など広さに関する内容をいただきます。

穏景の家に関しても広いLD+和室とのご要望はありました。

リビングにはソファーをL字に配置することができるスペース。

ダイニングは6人掛けのダイニングテーブルが配置できることなどが求められました。


物理的な「広さ」は家具の配置によって決まります。
しかし、空間のイメージで大切ことのひとつに、空きスペース(空隙)があります。
壁と家具までの距離や、何も置いていないスペースは空間の雰囲気をつくる上で最も大切なファクターのひとつです。

それが「広がり」に関係があります。
また広がりは、一つの部屋などの空間だけでつくるものではなく、その部屋に至るまでのスペースや、窓の位置やその先のスペース、ディテールなど、様々なファクターによりつくっていくものです。

穏景の家のLD+和室は外部の広いウッドデッキへ目線を誘導するようにフローリングの貼り方向や天井仕上げ、証明の位置などに工夫しました。

その中で写真の部分は和室の鴨居を工夫したものです。
通常の鴨居とは違い、天井の繋がりを損なわないような検討をしました。
決して目地を間違ってしまったわけではありません(笑)。

細かい部分の大きな手間は、実現したい狙いがあってのことです。

見せない窓台、見えない努力

2009年12月14日 / 実績紹介記事 穏景の家

DSC_0006「素晴らしい! これ誰がつくったの?!」

会社の棚に置いてあるのを見つけての第一声がそうでした。

左写真は穏景の家の窓台です。

もちろんオーダー品です。

穏景の家の窓台は出来るだけ窓台の存在を確認できないように工夫を検討しました。

そこで、どこまで窓台の厚みを無くすことができるかを大工さんを検討していました。

写真は大工さんがつくってくれた試作品です。

DSC_0003

これならほとんど厚みを感じない。

窓台の存在を見せないようにするには、大変な手間と技術と発想と努力が必要です。
気付かれないことに頑張るのは、本当は結構大変なことだと思います。

でも、その努力は確実に感じられる人には感じられる結果として空間を構成する要素となり得ます。
ただ、そのひとつひとつはの存在は、気付かれるほど大きなものでは無く、むしろ気付かれない方が成功と言え・・・。
大きな手間などが必要にもかかわらず、気付かれないような些細な積み重ねが、空間全体に感じ取れる雰囲気として完成されていきます。

喩えると、オーケストラのひとつひとつの楽器が、こういった窓台のようなもの。
オーケストラの演奏が空間です。

誰かがチームワークを乱すほど出過ぎると、オーケストラ(空間)は台無しになってしまうので、ひとりひとりの演奏(要素)は目立たず、でも絶妙な仕事が要求されます。

穏景の家の窓台は絶妙なひとつの要素になってくれることでしょう。

カタチと色と

2009年11月30日 / 実績紹介記事 穏景の家

カタチと色と1

今日は穏景の家の外壁の色決めでした。

当然ですが、建物の外観(カタチ)はもう決まってて、ほぼ出来てます。
カタチから受ける印象があります。
今回のおうちは、シンプルな形状ですがインパクトがあるファサード(外観)です。

ファサードなどを意識して2階の床レベルからファサード側のテラスを400mm床レベルを上げました。
そうまでしてファサードを調整したので、カタチから受ける印象は模型などでお施主さまと一緒に検討しました。

カタチと色と2

そして今日は色決めを行いました。

ファサードを決めるときからずっと迷っていた選択がありました。
先ず、決まっていたことは、マテリアルは土壁の風合いであることでした。
ただ、迷っていたこととは、それだけ考えたファサードを邪魔しないように単色にするのか?それとも検討したファサードの立体感を強調するためにツートーン(2色)にするか?です。

単色とした時は、立体感の強調をテクスチャー(質感・仕上方)で表現しようと思っていました。
色を変えずに吹付けによる土壁調の表現と、コテ仕上げによる土壁調の表現の違いで立体感を表現しようと考えていました。

ツートーンの場合は色の持つ重量感の違いを極端に出すことでメリハリを付け、立体感を表現しようと考えていました。

どちらにしてもファサードの立体感を活かした色やテクスチャーがコンセプトでした。

カタチと色と3

迷いに迷って、結局ツートーンでいくことになりました。
それはファサードからくるもうひとつの要因が決め手となりました。
マテリアル(素材)がその要因です。

フローリングの貼り方向

2009年11月28日 / 実績紹介記事 穏景の家

穏景の家の床材はカバの無垢材(フローリング)です。
着色することなく無垢の風合いを活かした無色のオイルステインを塗装します。

通常、フローリングの貼り方向は、その部屋の長辺方向に貼ります。

根太という構造材が、基本的に部屋の短編方向に架かり、それに直行した方が安定性があったのがあったためだろうけど、最近は水平剛性を高めるため根太を使うことも少なくなった現在もその時の習慣?風習?を守り続けていることが多いです。

しかし穏景の家は、違います。

フローリングの貼り方向は、目線が向いて欲しい方向です。
それは、最初からお施主様が脳裏に描いた映像的イメージを、とても大切なファクターと感じていたからです。

目線の先にあるモノを考えて間取りや仕上げや照明計画などをしてきた結果です。

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