「皆時の家」のとある一場面。

「皆時の家」のとある一場面。

家族が多いと、それはそれで大変なこともあります。
でも、家族が多いことは、とてもステキなことでもあります。

自由設計って本当に自由?(番外編)

2話に続いて本来の自由設計の目的を満たす為には、客観視(自分自身を知ること)が不可欠とのお話をさせていただきました。

「自由設計って本当に自由?(番外編)」では、次にお話させていただこうと検討中の内容にもつながる、お住まいづくりをされる時に頭の片隅には意識されておく必要があるポイントの一つをお伝えしたいと思います。

お住まいづくりをされる(家を建てる)。
そんな経験って何度もあることではないどころか、一生に一度もない方すら少なくない貴重な経験ではないでしょうか?

その為もあり、住まいづくり(家を建てること)は、一大イベント。
ハレ(晴れ、霽れ)とケ(褻)で言うとハレ(非日常)的な出来事。
その為もあってアドレナリンが出て、やったことも無いようなことが出来そうに思えたり、派手な発想を思いついたりと非日常感が溢れ出すことも致し方ないことなのかも知れません。

でも、お住まいとは日常生活をおくる最も基本的な場所。
また最も長く身を置く場所でもあります。

だから服を買うようなイメージ(例えば恋するようなイメージ)の選択とは、ちょっと違って来るのかも知れません。
むしろ恋というより愛に近い感覚が必要になって来るのかも知れません。

バーバリーのキャッチコピーに「恋さえあれば愛などいらない」って印象的なコピーがありますが、お住まいづくりには「恋こそあれど愛こそ全て」かも知れません。

また次回、お伝えできる機会に、詳しくはお伝え出来ればと思います。

では、またそに機会に!!

自由設計って本当に自由?(その2)

「自由設計って本当に自由?(その1)」でお話したのは、広さや部屋数などの与条件では、自由設計(フリープラン)などと言っても、さほど変わり映えのしないプランになってしまい、自由設計のイメージである「自分たち家族にフィットした住まいづくり」や「オリジナリティのある住まいづくり」と言ったものからかけ離れてしまう事にもなりかねないとの内容でした。

「自由設計って本当に自由?(その2)」では、どの様にすれば本来の自由設計のイメージである「自分たち家族にフィットした住まいづくり」や「オリジナリティのある住まいづくり」が可能か?
そのヒントになるお話が出来ればと思っています。

それでは、なぜお住まいへのご希望・ご要望を設計者などにお伝えされる際、広さや多さ、部屋数など与条件になってしまうのでしょうか?

そもそもお住まいは日常生活を営む最も基本となる場所です。
日常生活とは一般的に、感動や興奮の積み重ねでは無くて、どちらかと言うと淡々と粛々と積み重ねていくイメージが強いですが、皆さんはいかがですか?

もしかしたら日常生活こそ冒険だ!って方もおられるかも知れません。
だけどご希望やご要望が与条件になってしまいがちなのは、日常生活を淡々と粛々と積み重ねられているから、余程の大きな出来事がない限り、日常生活を過ごす住まいへのご希望やご要望が思い付かないのでは無いでしょうか?

逆に言うと、日常のささやかなシアワセなどに気付けると、現状に満足して「家を建てよう!」なんて思い付かないのかも知れません(笑)

でも気付けていなくても、実はシアワセなどは確実に今もそこには存在していて、、、
そのシアワセなどに気付き、具現化していく様なお住まいづくりこそが、「自分たち家族にフィットした住まいづくり」に当たり、「オリジナリティのある住まいづくり」を行う意義が存在します。
本来、これこそが自由設計(フリープラン)である必要性では無いでしょうか?

もう少し分かりやすくお話をします。

弊社ではいつもお客様ご家族、お一人お一人のタイムスケジュールをプランニングをする前にお聞きしています。

その中でこんなご夫婦がおられました。

奥様のタイムスケジュール
5時30分 起床(身仕度)
6時 犬の散歩
7時30分 朝食

ご主人のタイムスケジュール
6時 起床 犬の散歩
7時30分 朝食

ここまでで何か気付かれた方はおられますか?

毎日、犬の散歩を欠かさずされているS様。
ご夫婦でとても犬を大切になさっておられる。

でも、犬を大切にされてる方って、犬の散歩って書かれるでしょうか?
○○ちゃんの散歩と書かれるのでは無いでしょうか?

そこに気付けたら暮らしへのご提案が違ってきます。

このご夫婦が最も大切にされているのは、実は犬では無く、ご夫婦お二人の時間だと言うことに気付くと、犬の為のスペースなどをご提案するのでは無く、ご夫婦お二人の時間を有意義に過ごせる空間提案に変わります。

実はこのご夫婦。
自分たちは夫婦で犬を大切にしていると思われていました。

もちろん、犬も大切にされているのだと思います。
しかし最も大切にされていることは、ご夫婦お二人の時間であることは、客観的には明らかです。

さて、話を戻しましょう。
どうすれば与条件では無く、自分たち家族にフィットした住まいづくりへのご希望・ご要望を明確に出来るか?

それは自分自身を客観視するところから始まります。
つまり客観的に自分自身を知ることが、自分たち家族にフィットした住まいづくりへの第一歩です。

自分自身を客観視する方法のひとつに、日常生活を自覚する方法があります。
具体的には日報の様に、自分の一日の行動などを紙に書き起こすことです。
そうすることで、流れていた日常にひとつひとつ気付くことができるようになります。

客観視できる状況をつくり(紙に書くなど)、それを客観的に分析すれば、観えてくるモノもあります。

例えば・・・
僕は自邸を建てるに当たり、現在住んでいる住まい(各部屋)をスケッチしました。

写真に撮って客観視する方法もありますが、スケッチは認識しないと描けず、最も客観視できる方法なので、その方法をとりました。

実は描いていて色々驚きました。
毎日を過ごしている我が家なのに、気付いていないことが色々あることに気付いたからです。

例えば、(狭い家なのに)ストックが業者並み(売るほど)にあったことにも気付きました。
それに気付けたので、収納の作り方に工夫ができました。

言葉にするのは容易ですが、自分自身を客観視するのはとても難しいです。
しかし、自由設計(フリープラン)を行う本来の目的をクリアするには、自分自身を知ることは不可欠なことは確かです。

いかがでしたでしょうか?
2話にわたってお伝えしてきた「自由設計って本当に自由?」。
皆様のお住まいづくりのヒントになり得たら幸いです。

また、ご相談などありましたら、お問い合わせください。

弊社へのお問い合わせは
https://www.ecru-arc.co.jp/contact/
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資料請求は
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までアクセスください。

自由設計って本当に自由?(その1)

自由設計
フリープラン

お家を建てようと思って建ててくれる会社を探すと、よく目にしたり耳にする言葉です。
コレに対する逆の仕組みは、、、

標準プラン
企画プラン
もしくは建売などがそれに当たるのかも知れません。

自由設計
フリープラン

自分に合った自分だけのお住まいが手に入りそうです。
しかし本当にそうでしょうか?

あなたは自由設計の場合、どんなお住まいを設計者に依頼しますか?

例えば・・・
リビングは広いのがいい。
ウッドデッキにつながってて、休日にはバーベキューをしたい。
キッチンは対面キッチンにしたい。
和室はあった方が良いかな?
収納は多い方が良い。
2階には寝室。
あと子供部屋は二つ。
トイレは1階にも2階にも欲しい。
お風呂は1坪タイプでいい。
洗面はツーボールが夢。

こんな感じでしょうか?

この情報をプランニングしたところで、対して差のない普通のプランになってしまいます。
と言うのも上記の情報は、単に与条件に過ぎないからです。

LDKは広めだから24帖ぐらい
子供部屋は6帖が2部屋
こんな風に与条件の組み合わせで出来るプランは、自由設計やフリープランと言っても、そんなに大差のないプランになるのがオチです。

では、どうすれば(どの様に設計者に伝えれば)自分たち家族にあった自分たちだけのプランになるでしょうか?

少し考えてみてください。

つ づ く

(自由設計って本当に自由?:その2では、自分たちに合った自分だけのプランの依頼方法をお伝えします)

エレガンス・エッセンス

ファサード(外観)の役割って、どんな事を思い付かれますか?

まさに家の顔なので、お住まいのイメージを決定付ける役割。
訪れる方々を出迎える役割。
街並みを形成する、なんて役割もあるかも知れませんね!

今回ご紹介するのは「優律の家」です。

ファサードは、全体的なイメージとしてはシンプルなイメージを受けますが、ヒューマンスケール的には(実際にお邪魔したエントランス周りの印象では)エレガントなイメージも受けます。

「優律の家」のファサード(の役割)は、街並みを考えた時、シンプルに主張を抑えた事で、どんな風に街並みが変化しても(新しく家が建っても)それほど違和感を持たれる事なく、溶け込んで存在できる様に。

また、家の顔の役割として、エレガントなイメージをほのかに漂わせ、訪れた方へ室内の雰囲気を予感させる役割も付加しました。

その予感というのが、エレガンスなエッセンスです。
玄関に入ってから、またリビングに入ってからなども、エレガンスなエッセンスを感じさせるディテール(部分)が各所に散りばめられています。
内部空間も外観同様、基本的にはシンプルなので、そのシンプルなディテールがキャンパスの役割を果たし、家全体がエレガンスな雰囲気をか持ち出しているかのような錯覚に陥ります。

つまり、エレガンスなお住まいとの印象になるのです。

玄関を入ると真正面に大きなFIX窓(開かない窓)があり、奥にウッドデッキが見えます。
そのウッドデッキにはブラインドアーチ(くぐれないアーチ)の壁があります。
外観のアーチと関連付けています。

リビングに入るためのドアもエレガンスな雰囲気を出しています。

下足箱もエレガンスな雰囲気を思わす形状になっています。
あとはカウンター上部に、バラのフラワーアレンジメントなどを置いたり、壁にエレガンスさを感じさせる絵画やポスターを飾ったりすると、さらにグレードアップが図れます。

家具などをFIX窓の前に置くのも、雰囲気を演出するのにとても良いですね!

今日は「優律の家」を例に、ファサードの役割や空間の雰囲気の作り方などをご紹介しました。

情報の8割

間接照明のように、直射日光も壁に乱反射させたりして間接的に(天空光)取り入れると、落ち着きのある空間になります。

白い外壁部分は、南側からの直射日光の反射量を増やして、多くの光を下にありLDKに繋がるパティオ(中庭)をやわらかい光で満たす為です。

隣家の影になってしまうハズだった1階にあるLDK。
そのLDKに、プライベート性と明るさの確保の両立を実現したのが「伸遊の家」です。

では、実際のLDKはどんな雰囲気に仕上がっているか。
↓下写真をご覧ください。

天空光に包まれた「伸遊の家」のLDKは、直射日光が入り込むLDKとは違い、明暗の差が少ない落ち着きのある空間になっています。

ちなみ、直射日光の差し込むLDKは↓下写真の感じです。

外部空間を思わせる元気なイメージがありますが、明暗の差があり、天空光の雰囲気とは異なる事がお分かりいただけましたでしょうか?

光をコントロールする事で空間のイメージが大きく左右されます。
情報の約8割が視覚からの情報。
それらは全て光(視覚は光)ですから、当然ですね!

↑上写真は「伸遊の家」のパティオ(中庭)です。
壁・床とも白っぽい色で、日光を反射しやすさを意図しています。
マットな素材にすると、更に乱反射を望め、天空光をつくりだせます。

カタチや色、素材感などを選ぶ際、「好み」を反映させる事は当然ですが、そこに意味を加える事で、更に「好み」の空間イメージに近付ける事が出来ます。

情報の8割が視覚情報(光)。
じょうずにその情報をコントロールして、理想の空間や雰囲気を実現してくださいね!

「セミナー」&「内覧会」のご案内。

上の写真は、「遊び心の家」です。
つまり我が家です。

おかげさまで住み始めてから6年目をむかえました。
オールシーズン、とても快適に過ごさせていただいています。

我が家のお気に入りのポイントは、、、
北側の窓からみえる足羽山の景色と「唯二の家」のオーナー様にいただいた油絵のあるLD。
後は落ち着いて寝る事が出来る寝室。
何より、仕事から帰って来た時見上げるファサード(外観)かな?

そんなお気に入りの我が家ですが、住んでなお、快適に過ごせるのは、建てる前の打合せや検討を重ねたおかげでもあります。(段取り八分)

2017年6月17日(土)・18日(日)12時30分〜
「建築デザイナーが自邸を建てて、ひらめいた」と題し、セミナーと内覧会を開催させていただく事になりました。

「遊び心の家」が出来るまで、どんな打合せや検討を行って、どんな結果を得る事が出来たのか?
そんな【段取り八分】を知っていただき、皆さまのお住まいづくりにお役立ていただければと思います。
もちろん、そのお手伝いをさせていただけまましたら、とても嬉しいです(笑)。
でも、そうでなくても、遠慮なくアイデアやひらめきをお持ちかえればと考えています。
どうぞ、お越しくださいませ。

セミナー&内覧会は予約制となっております。
2017年6月13日(火)18時まで受付をしております。

予約受付は以下にて行っております。
Eメール:info@ecru-arc.co.jp
お電話:0776-36-9001

では、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

「建築デザイナーが自邸を建てて、ひらめいた」セミナー&内覧会

【 開 催 日 】

2017年6月17日(土)・18日(日)

【 ス ケ ジ ュ ー ル 】

 12:30 受付

 13:00 セミナー

 15:00 内覧会

【 会 場 】

株式会社エクリュ
福井市左内町9-17
(駐車場あり)

「建築デザイナーが自邸を建てて、ひらめいた」セミナー&内覧会

好評につき、もう一度開催します!!

・・・6年前
施主の立場になって感じ取れた
そしてそれに対して建築デザイナーの立場で対応した
そんな経験などをお聞きいただき
お住まいづくりのご参考にしていただければと考えました。

「建築デザイナーが自邸を建てて、ひらめいた」セミナー&内覧会

 開催日 : 2017年6月17日(土)、18日(日)

 時間 : 12:30 受付
     13:00 セミナー
     15:00 内覧会

 会場 : 株式会社エクリュ 福井市左内町9-17駐車場あり

●要予約
6/13(火)までに希望日と参加人数をお伝えください。

予約・連絡先
0776-36-9001
info@ecru-arc.co.jp

皆さまのお越しをスタッフ一同、心よりお待ちしております。

恋さえあれば、愛などいらない?

「恋さえあれば、愛などいらない。」
コレはバーバリー(三陽商会)のコピーです。
とても衝撃的で、すごく納得がいくコピーで、印象に残ります。
とても素晴らしいコピーです。

服を買おうと思うのは、それこそ恋をしている時なのかも知れません。
トキメキがあり続けるのは、確かに楽しく、キラキラしている瞬間ですね!

また服を選んで買う事は、恋をする様なものなのかも知れませんね!

服を買うのが、恋をして買うとすると、家を買うのはどうでしょう?

服の様に古くなった恋を捨てて、新しい恋に・・・なんて訳にはいきません。。。

20年・30年、いやいやもっと長い時間を共にするのかも知れません。

そこから考えても恋心だけでは何か欠落してしまう可能性を感じます。

では、お住まいづくりでの愛とはなんでしょう?

僕はずっとその事を考えてきました。

決して想い(愛)の押し売りにならない様に。
愛があれば大丈夫なんて、能天気な事を思っていたら、迷惑をかけてしまう。

出来るだけ事実を知っていただき、その中からご判断いただく為の環境を整えよう。
出来るだけフラットに(僕の良いを押し付けない様に)集めた情報を伝えよう。
そんな風に色々考えてきました。

正直、答えは出る事なく、今も考え続けています。

そして今日も。
今日も、どうすれば何十年も先のお客様にとっての「良い」をお客様ご自身がイメージ出来るのかを考えていました。

僕自身で考えても、10代の頃の良いと40代での良いは違う部分もあります。
それが10代の頃にイメージ出来る訳もなく・・・
まぁ、どこからでも出来る事はあり続けるのですけどね!

HYGGE(ヒュッゲ)

「HYGGE(ヒュッゲ)」って言葉はご存知ですか?
デンマークの言葉で「居心地がいい時間や空間」の事を示しますが、実は明確に表せる日本語が無いそうです。
なんかふわーっといぃ感じの雰囲気を意味するんでしょうね!

実は先日、ある研修に参加させていただきました。
その研修の講師の方のお一人がお医者さんで、「健康」をテーマに色々なお話をいただきました。

僕たちのお仕事のひとつでもある「お住まい」は、皆様の暮らしのベースになる場所でもあって、皆様の「健康」にもかなりの影響があります。

そこで、健康をテーマにお住まいを考える為にも、今回の研修に参加させていただきました。

お医者さんのお話が、最終的にこの「HYGGE」と言う言葉につながっていく今回の研修は、僕にとってはとても考え深く、有意義な研修となりました。

数字で語れる健康へのアプローチ。
数字で語れない健康へのアプローチ。
きっと両方のアプローチが必要で、もしかしたらそれらは表裏一体なのかも知れません。

様々なモノには限りがあり、完璧や絶対は存在し得ません。

それでも数字に出来ない神様のエリアに挑んでいく科学者。
感覚を研ぎ澄まし、神様の存在を信じ続ける宗教家。
同じ宇宙を目指しているのでしょう。

そんな中、僕たちがお住まいづくりをお手伝いさせていただく中で、出来る事とは・・・
数字を知っていただき
感覚を一緒に掘り起こし
あとは、お施主様ご自身が引き当てる未来や全てをお施主様と一緒に信じ続ける事なのかな?

具体的な研修で得たお話は、打合せなどの際にお話しさせていただきますね!