「得」より「ニーズ」(得もニーズ)

今日は午前中は鯖江にてオーナー様と打合せ。
午後からはパナソニックさんのショールームにて(仮称)三十八社町の家のお施主様に住宅設備などをご覧いただきました。

住宅設備(キッチンやユニットバス)などは、どれを選択されるかで大きく金額が変化します。
倍半分では効かないくらいの事も珍しく無いので、お住まい全体の金額にも大きく影響を与えます。

また文字通り、住宅の設備なので、暮らし方などにも大きな影響(貢献)があり、皆様、選ばれる際は真剣です。

住宅設備に限らず、どんな物を選ぶ際でも言える事ですが、重要なポイントは費用対効果にあると思います。
すごく値下がりする事に価値を置く価値観も存在するのでしょうけど、そう言った外的要因は一旦置いておいて惑わされる事なくご自身にとっての費用対効果をゆっくりご検討いただければ幸いです。

『お得」に惑わされず「ニーズ」を見極めていただきたいと思います。

必要な、リビングの広さ。

先日の打合せで、「LDKって何帖ほど有れば広いですか?」とのご質問をいただき『たくさんの事をお伝えしなきゃ!』と思いました。

お伝えしなきゃいけないポイントは、3つあります。

① 広さと広がりの違い
② 広がりのつくり方
③ 暮らしを考える

では、先ずは①の、広さと広がりの違いからご説明します。

「広さ」と「広がり」は似て非なるものです。

「広さ」は、「帖(畳)」や「㎡(平方メートル)」、もしくは㎥(立方メートル)」など、「区切られた空間の面積や体積の大きさから感じられる感覚」を示しています。

それに対して「広がり」は、「ひとつの空間にとどまらず、つながっている空間なども含めた視覚的要因から感じられる感覚」を示しています。

この2つを分けて考えないと、必要以上にイニシャルコストやランニングコスト、手間などがかかってしまう場合があります。

それぞれの必要なボリューム感は、個人差があり、他者との比較(今まで建てさせていただいた広さ情報からの比較)で決めるのはとても危険で、「どれほど有れば広いか?」にお答えするには、幾つかの情報をいただく必要があります。

② 広がりのつくり方についてお伝えします。
先ほど「広がり」と「広さ」の違いをお伝えしましたが、「広がり」は視覚的要因が重要です。

ですので、目線の誘導がポイントとなります。(フォーカルポイント)

どうすれば、目線を止めずに、更に遠いポジションに誘導出来るか?を工夫する事で「広がり」をつくる事が出来ます。

建築的には目線を止めにくい形状を工夫して、目線を引きつけやすい、色や形状の物(フォーカルポイント)を、最も遠い位置に配置すると、広がりを感じやすくなります。

上の写真では、黄色のイスをインナーテラスに置く事で、手前のサッシに気付き難くなり、広がりを感じやすくなります。

最後に、コレが最も重要なポイントですが、③ 暮らしを考える をお伝えします。

「広いリビングが欲しい」
「またリビングにはウッドデッキを設けたい」

多くの方々がその様に望まれます。

しかし、弊社で建てさせていただいたお住まいのリビングは、どれひとつとして同じではありません。

どうしてでしょう?

それは暮らし方や家族構成などがそれぞれのご家族によって違うからです。

当然の様に思えてますが、どの様に暮らし方や住まわれ方が違うのかを、あなたは他人に説明出来ますか?
弊社では、「魔法の質問」を用いてそれらを明らかにしてゆく手法をとっています。
その結果、どれひとつとして同じでは無いリビングになっています。

LDKの広さは、帖数で考えるのはとても危険です。
帖数は結果でしか無いからです。

どんな暮らしをしたいか?
どんなイメージで暮らしたいか?
それにはどんな家具やアイテム、付属品が必要か?
それらはどれくらいのスペースを必要とするのか?
などなどの結果、LDKの広さ(帖数)が定まってゆくのです。

今回の打合せでは、その3つのポイントをお伝えさせていただきました。

*おさらい*
① 広さと広がりの違い
② 広がりのつくり方(フォーカルポイント)
③ 暮らしを考える

貸し切り

いつも予約が詰まっているリクシル福井ショールーム。
ですので、いつ行ってもお客様がいっぱいですが、今日は貸し切り。
ショールームがおやすみの今日、営業さんのご協力で、住宅設備などを見せていただきました。

見積図書

今日はお時間をいただき、(仮称)三十八社町の家の打合せをさせていただきました。

打合せの内容は、見積図書の作成にあたり、収納などの再確認と照明器具やコンセントなど、電気工事関係の確認をいただきました。

見積図書とは・・・

弊社は、原価オープン方式の見積書を作成し、打合せしています。
原価オープン方式を採用している理由は、出来る限り「ヤマカン(勘でやまをはる事)」に頼るのでは無い「選択」をしていただく事での、「価値観」が落とし込まれたお住まいづくりを推奨している為です。

「選択」は、費用対効果が明確になって可能となります。
費用対効果が明確になってニーズ(要望)に落とし込めます。

原価オープン方式の見積書を作成する場合、当たり前ですが、どうやってつくるかまでが明確である必要性があります。
どんな材料をどの様に組み合わせてカラチにするかが分かって正確な金額を出す事が出来るからです。

見積図書は、見積りをする為に、どんな材料でどの様につくるのかを示した図面集などを示します。

今日は見積図書の作成にあたり、その方向性やスケジュールなどを打合せさせていただきました。

今日も仕事の〆は、(仮称)船橋新2の家の現場でした。
おかげさまで、ファサードの外壁は殆ど貼り終え、玄関廻りを少し残すところまで進みました。

いつも通り、日が落ちた頃を見計らい、水やりをしました。

外壁の選び方

今日は現場にて打合せがあり、朝から現場に行ってまいりました。

現場は外壁の施工の真っ最中です。
(仮称)舟橋新2の家は、3つの色やテクスチャーで、外壁などが構成されています。

大まかには、黒と白と木目と言う事になります。

外壁の色やテクスチャーは、もちろん好みやイメージからの選択となりますが、それだけでは無くそれぞれの色やテクスチャーには、理由があって選択されています。

ひとつは、周辺環境との調和です。

外壁の色は、現地で選んでいただくようにしています。
それは、お施主様の社会性のニーズを正確に表す為です。
社会性との調和を図られる方もおられれば、社会への提案を込められる方もおられる。アイデンティティなど社会へ向けて発表される方も。
建築物は、その場に存在し風景などに影響を与えるので、社会との関わり方も問われる物です。
そこで、現地で外壁の材料や色を決めていただく事で、お施主様の社会性のニーズが表現されるのです。

二つ目は、建物内部との関わりからの選択です。

外壁は外観を構成する事はもちろんですが、部屋など内部からも見えたりし、内部空間にも影響を与える事があります。

(仮称)舟橋新2の家は、LDKなどに天空光や反射光を取り入れるのに外壁が役割を果たしています。

またLDK空間の広がりを演出するのにも、外壁が役割を担っています。

ですので、外壁の色やテクスチャーを選択する際、内部空間との関わりも考慮に入れて選択されています。