岩堀葉展「煌びやかに、まどろむ日常。」

煌びやかに、まどろむ日常。と題したこの度の展覧会は、大変ご活躍されている福井の日本画の作家、岩堀葉による個展です。

日本画と聞くと飾るのは和室をイメージされる方が多くおられるのでは無いでしょうか?

日本画は厳選されたマテリアル(素材)に想い(念)を載せたアートとも表現出来ます。
今回の作品も、岩野市兵衛氏による手漉き和紙「越前雲肌麻紙」の上に金箔や銀箔、錫箔や胡粉などを施したり、岩絵具や水干絵具にて絵を描いています。
絵具のチューブから色を出して、混ぜて描くと言った作業では無く、まるで工芸品の職人のように混ぜたり捏ねたり調合したり寝かしたり、作業工程やそれにかける時間も大きいです。

そんなマテリアルと想いが深く表現された絵画は、和室で無くともどんな壁にも存在でき、エネルギーを放ってくれます。

また、題名にもあるように、絵から光など陰翳を感じます。
金箔など、煌びやかに感じられると思いますが、そこに影も感じられます。
そこに陰翳礼讃のような日本人の心情の深さが観えてきます。

岩堀葉はよく「目に映らないモノを描きたい」と言います。

直接描かれていないが観えてくる「風(蝶々)」や「移ろい」、「愛しさ・切なさ・強さ」や「情緒」などなど、「念」や「情」などに気付いていただければ幸いです。

10月15日(土)〜30日(日)
13:00-18:00
エクリュ・ギャラリーにて
「煌びやかに、まどろむ日常。岩堀葉展」

入場無料
駐車場:https://goo.gl/maps/nFS9yHK14BLLKbmv7
後援:福井新聞社

※10月15日(土)のみ、13:00〜16:30

トークショー 10月23日(日)15:00〜
※コロナ禍により人数制限アリ、要予約

【お問合せ先】
株式会社エクリュ
TEL:0776-36-9001(平日9:00-18:00)
Email:info@ecru-arc.co.jp

岩堀葉 (いわほりよう)
福井市生まれ

2012 個展 『心、色に染まる』@スペースお市
2016 個展 『意識の間で浮遊する色』@大安禅寺
2017 個展 『星くずと猫展』@うるかふぇ
2018 近代日本美術協会展 新人賞受賞
2019 福井駅前居酒屋BONTA 壁画制作
2019 現代童画福井地区展 大賞受賞 無監査推挙
2019 山形県麓井酒造 日本酒ラベルデザイン 
2020 岩堀葉絵画教室開校
2020 猫フェス @富山大和
2021 猫フェス @香林坊大和

2017〜現在 グループ展ガンゾギャラリー 
2019〜現在 今立現代美術紙展

ミーレの食器洗い機

今日は、彩現の家のオーナー様にずっとお待ちいただいていたミーレの食器洗い機が、やっと完成しました。
長らくお待ちいただき、本当にありがとうございました。

現在、海外製の食器洗い機など、未だかつて無い程、納期が遅れており、いつ入って来るかも分からない状態です。
1年・2年かかる物もあるそうです。

彩現の家のオーナー様にも、長らくお待ちいただいてたのが、ミーレの食器洗い機(フランス製)でした。
それがお引渡しから7ヶ月も経って、やっとミーレの食器洗い機が完成して竣工となりました。

彩現の家は、お引渡しから7ヶ月。
とてもオシャレに暮らしていただいてて、内覧会の時よりずっとステキな空間になっていました。

内覧会はいつも、ご覧いただく方々が暮らしをイメージしやすいように、弊社の備品の家具などを展示して行なっています。

でも、打合せは、当然、実際の暮らしをイメージして行います。
当たり前ですが、弊社の備品の家具などでは無く、現在お持ちの家具を新居でもご利用になられる場合はその家具などを図面にも落とし込んで、若しくは新たに家具などを購入される場合は、その家具も打合せで決めたり、図面に落とし込んでプランニングを行います。

ですので、実際の暮らしの方が、内覧会の時より良くなるのは当然です。

とは言え、調度品などまでは想定してはおらず、彩現の家は、想像以上のステキなお住まいになっていました。

嬉しいですね!

今日はお引渡しから7ヶ月も経って、やっとミーレの食器洗い機が完成しました。
長らくお待ちいただき、本当にありがとうございました。

えち鉄の車窓から

外壁仕上げ材を貼り終えた三有の家。
おかげさまで、工事は順調に進んでいます。

三有の家は、(上写真のような)ファサードもさる事ながら、すぐ横を走るえちぜん鉄道の車窓からの外観も意識して設計されています。

内部空間には吹抜けがあり、そこに降りてくる照明を、えちぜん鉄道の車窓から見られる事を意識して配灯しています。

完成したら、えちぜん鉄道で勝山まで行き、車窓から見える三有の家の外観を見たいと思います。

白になる訳

2002年に武生で建てさせていただいたお住まいが上写真です。

今でこそ、目新しくは映らないこの建物も、20年前は違い、内覧会に同業他社の方が社員研修かの様にお越しになられる程、インパクトがありました。

それ程までにインパクトがあったこのお住まい。
全く同じモノを建てて欲しいと仰る方もおられる程でした。

その影響は2005年に独立してからも続き、白い箱の家の注文が何年にも何年にも渡って続きます。
しかし、弊社がご提案したいお住まいは、「住み続けて、なお理想の暮らしが続くお住まい」であって「白い箱の家」ではありません。

ですが、20年前のこの建物のインパクト。その影響で何年もに渡って弊社で建てさせていただいたお住まいが白い箱の家であった事から、「エクリュ=白い箱の家」とイメージ付けられてしまい・・・弊社が最も大切に考えている「住み続けて、なお理想の暮らしが続くお住まいのご提案」という部分が届く事が難しい状況も続きます。

それを弊社では「白い箱の呪縛」と呼んでいました。

そこで、「お住まいを計画するに当たってのご説明」などを、この20年間(エクリュになってからは17年間)日々見直し、少しでもエクリュが考えるお住まいづくりをお伝えして来ました。

そして今に至ります。

おかげ様で、今は、エクリュの考え方なども(当時よりかなり)ご理解いただける環境にもなりました。

その上でも、ファサード(外観)を白い箱の家とされる方もおられます。

その理由は、深い思考によるご選択をされる方が、弊社に多い事も、ひとつの理由だと思います。

デッサンをされた事がある方は、その理由のひとつが解りやすいかも知れません。

それは上写真の石膏像にその理由があるからです。

デッサンを初めて直ぐは、下写真の様な面取りの石膏像からレッスンする事が多いです。

コレは立体を正しく理解して立体感を表現出来る様に、基本的なデッサンの技術を学ぶ為です。

形状を正確に理解するのに、「色」や「素材感」が加わってしまうと、最初の頃はそれらに惑わされてしまう為、真っ白で素材感も一定、形状も解りやすい面取りの石膏像からレッスンをスタートされる方が多いです。

話を戻します。

思考を深めると、どうして白いお住まいになる事があるのか?

それは、建物のファサード(外観)の形状を熟慮される事が影響します。

一生懸命考えられてカタチにされたファサード。
その形状が、整えば整う程、その形状を見せたいと考えられる結果になる方もおられます。

形状を正確に伝えるには、石膏像の様に、情報を形状のみに絞り込み、「色彩」「素材感」を排除するのが良いとの発想に至り、白い箱のお住まいになる。
その様な経緯を辿られる方が少なく無くおられます。

また、形状の意味を、「色彩」と「素材」にて強調させる方も一方でおられます。

この例もファサードの思考を深められた結果です。

弊社のお施主様・オーナー様は、思考を深められた結果、白い外観を選択される方もおられます。

実は、昨日の(外部を構成する部分)の打合せでも、一旦、真っ白な外観にされようとなりました。

しかしそれまでの帰自(きじ)の家の外部を構成する部分の打合せでは、ツートン若しくは木質部分と白い部分にて構成させる方向で検討が進んでいました。

それは、イメージマップの分析結果から導き出されたモノでした。

弊社では、イメージマップを作成してイメージの打合せを行なっております。

言葉にする事が難しかったり、共有化するのが難しいイメージを、共通の認識にして行く為のツールです。

昨日の帰自の家の打合せでは、一旦、真っ白の外観になりましたが、イメージマップにて分析されている潜在的なニーズを再確認する事で、木質部分を加え、真っ白では無くなる結果になりました。

イメージなどは、気分的な部分に影響されやすい事なので、変化を受け入れる事も大切だと思います。
一方で、潜在的にあるイメージへのニーズも確認していただき、「住み続けて、なお理想の暮らしが続くお住まい」の実現に、少しでも近付けていただければと思います。

プレ打合せ

今日は、帰自(きじ)の家の打合せを我が家(遊び心の家)にて行いました。

今日の打合せは、主に外部を構成する部分をまとめる事が目的でした。

外部を構成する部分は、地鎮祭の日、実際建物が建つ現地(周辺環境の中)でご決定いただきます。
人は色などを対比によって認識している部分が大きくある為、弊社ではこの様に、現地でご決定いただく事にしています。

今日はその地鎮祭に日の現地での打合せ(発注承認打合せ※1)の直前に、そこでご決定いただく内容について我が家で打合せを致しました。

外部を構成する部分。
イメージマップ※2 をもとに、良い感じで調整が出来ました。

※1 発注承認打合せとは、現場にて着手(発注)をする前にご契約内容を確認し、契約内容のまま進めても良いか?を確認する打合せ。 ギリギリまでニーズの調整を図る、エクリュ独自のサービス。

※2 イメージマップとは、共通認識にする事が困難なイメージを、言葉などに置き換えて共通認識を深める為のツールで、エクリュが採用している打合せの手法です。

花火

今年も、日野川の花火を、我が家の屋根から観ました。

花火の音が、戦火をイメージさせなかった訳では無く・・・
しかし本気で皆んなが、花火の美しさを感じて美を求めれば、戦火に繋がらないのでは無いか?と、考えさせられる時間でもありました。
(気品のある火を灯そう)

爆音が止み、戦火が消える事を、心から願います。

今年も屋根に登り、妻と花火を観れる事は、ありがたい事と感謝致します。

暖簾(のれん)

今日から10月ですね。
10月最初の日は、夏を思わせる暑い日となりました。

今日は、朝一から陶芸村に行って、陶芸市をみて来ました。
その帰り、劔神社にお参り。
そして会社の暖簾を秋冬ヴァージョンに替えました。

10月15日からスタートする「岩堀葉展」は、この暖簾でお出迎え致します。

皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。

10月15日(土)〜30日(日)
13:00-18:00
エクリュ・ギャラリーにて
「煌びやかに、まどろむ日常。岩堀葉展」

入場無料
駐車場:https://goo.gl/maps/nFS9yHK14BLLKbmv7
後援:福井新聞社

【お問合せ先】
株式会社エクリュ
TEL:0776-36-9001(平日9:00-18:00)
Email:info@ecru-arc.co.jp

岩堀葉展

我が家(遊び心の家)の階段室には、ニッチがあり、花を生けたりしています。

花器も色々集めており、気分や来客者などでも、替えたりしています。

今日は、クラシックな益子焼の花器を選びました。

益子焼は、民藝を感じさせる作品が多いですが、父から譲り受けたこの益子焼は、益子焼伝統の絵柄と、我が家の歴史もそこに加わり、重みを出してくれています。

今日はその益子焼の花器に、生花ではなく、岩堀葉さんの絵画を生けました(民藝と琳派)。

我が家の階段室が、華やぎます。

10月15日(土)から30日(日)
13:00-18:00
エクリュ・ギャラリー(エクリュ社屋2階)にて
日本画家、岩堀葉さんの個展を開催致します。

「煌びやかに、まどろむ日常」と題した今回の個展。

金箔など、華やかさを思わせるマテリアルに描かれた、これもまた華やかさを思わせる蝶々や美人。
しかし光の当たり方で、見る角度によっては、陰の中に存在しているようにも映る。
明暗の中にあっても、凛として変えたくない想い・強さや、変わってゆく儚さも表現されています。

10月15日(土)〜30日(日)
13:00-18:00
エクリュ・ギャラリーにて
「煌びやかに、まどろむ日常。岩堀葉展」

入場無料
駐車場:https://goo.gl/maps/nFS9yHK14BLLKbmv7
後援:福井新聞社

皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。

【お問合せ先】
株式会社エクリュ
TEL:0776-36-9001(平日9:00-18:00)
Email:info@ecru-arc.co.jp

現場見学会

今日は三有の家の現場見学会を行いました。

オーナー様のご厚意のもと、打合せさせていただいている方へ現場をご覧いただく現場見学会を、随時行なっております。

三有の家は、リビングとダイニング・キッチンが分離されたお住まいです。
つまり、LDKでは無く、LとDKがあるお住まいです。

しかも、DKは1階、Lは2階に配置されて、吹抜けで繋がっています。

現場見学会は、完成してからは見る事が困難な、構造体や断熱材をご覧いただいたり、部位の役割や性能などをお話させていただきます。

ご興味がありましたら、お問合せくださいませ。

立体的な空間構成や、オーナー様の心地良さを探求したスペース(ヌックやゲーミング・ルーム、デコレーション・コーナーなど)など、個性的で魅力的なお住まいの三有の家。

完成内覧会は、2月頃を予定しております。

日本画

今日は10月15日(土)からエクリュ・ギャラリーにて開催予定の岩堀葉さんの個展の打合せを、弊社にて行いました。

ご存じの方も多くおられるとは思いますが、岩堀葉さんは、日本画の画家さんです。

日本画を飾られるお住まいをイメージすると、純和風のお住まいをイメージされる方が多いと思います。
もちろん和風住宅に似合うのは当然ですが、洋風や現代風のお住まいにも、とても良い空気感を作ってくれます。

日本画は、和紙に筆などで天然素材の岩絵具などを使用して描かれます。
つまり厳選素材の集合体が、ひとつの作品をカタチづくる芸術でもあります。
素材だけでも多く語れる程、魅力的で、そんな素材とそれらが持つ色彩で表現される形状・情景や日本人らしい感覚(念)。
例えば「陰翳礼讃」など、日本人が持ち合わせている叙情が、洋画とはまた違った魅力を放ちます。

「素材」「色彩」「形状」「念」
それらが、ミニマルな現代のお住まいの空間に、影響を与えてくれます。

10月15日(土)からはじまる岩堀葉さんの個展。
是非、エクリュ・ギャラリーにてご覧くださいませ。

今日は、個展の打合せを行いました。