歩先の家 特別内覧会

オーナー様のご厚意のもと、内覧会を開催致します。

歩先の家は、街中にある終の住処で平屋です。
江戸時代から受け継がれてきた敷地、また実家があったこの場所を、終の住処と定め、新築のお住まいを構えられました。

足羽山の麓に位置し、愛宕坂や百坂などが歩いて行ける範囲にあり、歴史的、文化的に深みのある場所です。

今回、歩先の家を建てるにあたりご実家を解体したところ、100点を超える亡きお父様が描かれた絵画が発見されました。

歩先の家は、絵画を飾って暮らすお住まいでもあります。

「家は3回建てないと納得のいく家にならない」
僕らの業界には挑戦的な都市伝説が、まことしやかに言われますが、その様に語られる理由も、分かる気もします。

なぜなら「住いづくりは自分たち探し」だからです。

人は一生を費やして自分を見付けて行く旅をしているのかも知れません。
だから3回目の家を建てる頃には、自分たちの情報も豊富で、そのタイミングで建てる家は、自分たちの暮らしにフィットするのは当然の事でしょう。
それが3回目との表現に繋がったとも考えられます。
ですので終の住処は、その3回目の家と言えるのではないでしょうか?

歩先の家は、ご夫婦お二人が暮らす終の住処。
お二人ともが、ご自身の事を知り、お互いの事をよく理解し合い、そんな中で検討されたお住まいです。

それが理由でしょうか?

お子様の事、お孫さんの事。
亡ご両親の事、ご先祖の事。

自然とお二人の暮らしの中、ルーツがまるで時々遊びに来られる様にスッと存在している事を感じます。

壁に亡きお父様の描かれた絵が飾られるのも、そう言ったところからの自然な事なのでしょう。

そんなオーナー様のご厚意のもと
歩先の家 特別内覧会
6月27日(土)からスタートします。

皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

『歩先の家』特別内覧会
6/27(土) 28(日) 29(月)
10:00-18:00(29のみ16:00まで)
福井市足羽1丁目

梅雨(つゆ)

昨日の良い天気にかわって、今日は昔ながらの梅雨時らしい、しとしとと雨が降る日となりました。
昨日のうちに現地調査に行っておいて、良かったです。

実は毎日、お施主様の植木(現場)の水やりをしています。
歩先の家の植栽と(仮称)船橋新2の家の植栽です。
それもあって雨が降ると少しほっとします。
それに、暑い日が続くと潤いほっとします。

今日は、朝から図面を描いて、昼からは現場を回りました。

(仮称)船橋新2の家は、立上りの型枠の配置を確認しました。
全数検査の結果、おかげさまで問題なく施工されていました。
ありがとうございます。

(仮称)西堀町の家は、クロス戸(造作戸)にクロスを貼っているので、現場確認に向かいました。
でも、作業が終わってしまっていて、職人さんと会えず仕舞。
キレイに建具が並べられ、現場の掃除もされていました。
ありがとうございます。

(仮称)西堀町の家は、電気工事も殆ど完了しています。
照明を点灯すると、LDKがまた違った趣をみせてくれます。

今日、完成させてくれたクロス戸を吊り込む(設置する)と、更に照明の効果が高まります。
照明の効果が高まる為のクロス戸でもあるからです。

完成が楽しみです。

ウロウロしています。

現地調査と市役所にて確認。

プランニングの前には、出来るだけ現地と現地の周辺をウロウロします。
不審者と間違えられないかと心配ではありますが、その地が教えてくれる事がたくさんあるので、ウロウロします。

周囲の建物、窓やベランダの位置や向き。
風の向きや遠くの風景。
聞こえてくる音や車や人の動きなどなど、あげるとキリが無いですが、五感を働かせてウロウロしています。
(益々怪しい。。。)

今日は太陽が照って緑や空、色んな色が鮮やかに見えました。

ウロウロした甲斐があり、「必要充分の家」の敷地が決定して、また、プランニングの方向性が決まりました。

二十数年ぶりの感動

今日は「歩先の家」の福井市さんの完了検査でした。

おかげさまで無事検査済証をいただく事に。
済証をいただき、こんなに嬉しいのは、二十数年ぶりくらいでしょうか?
多くの方々のおかげを持ちまして、今日この日をむかえる事が出来ました。
ありがとうございました。

アジサイがきれいに咲いています。
とても天気が良く、日差しが暑いですが、建物の中は、足羽山をすり抜ける心地よい風が通り過ぎて行き、涼しく感じます。

同時に、今日は(仮称)船橋新2の家の基礎のコンクリート(ベース)打設でした。
年配の職人さんが、若い職人さんに一生懸命に教えている姿は、微笑ましく、また羨ましくも思えました。
どんな物や事も同じでしょうけど、お住まいも、そういった皆様のお力添えのもと、出来て行きます。

大雨

今日、我が家は来客予定でしたが、警報発令の為、お客様が出勤となり、残念ながらキャンセルになりました。

おもてなしのお気持ちと、ささやかながら花を生けてお待ちしていました。
キャンセルにはなりましたが、おかげさまで我が家が華やかになりました。

今日はとても凄い雨でしたね。
未だ、夜中にも降るとの事で、油断は出来ません。
気をつけてお過ごしくださいませ。

今日お越しいただく予定だったお客様も、この様な危険な状況に出勤されるお仕事との事で、くれぐれもご安全になさっていただきたいです。
本当にお疲れ様です。

またのお越しを心よりお待ちしております。

アジサイ

現場には、アジサイが綺麗に咲いていました。
アジサイは、花だと思っている部分は花弁では無く、ガクなんですよね。
とにかくキレイでした!

殆ど完成した「歩先の家」です。
この調子で行くと、おかげさまで予定通り、6月27日(土)から内覧会をスタートさせる事が出来そうです。
ありがとうございます。

昨日は、「歩先の家」のオーナー様と、オルセーの壁に飾る油彩画の額装をしに行って来ました。

内覧会の際、その絵を飾っていただけそうで、とても楽しみにしています。

 *   *   *

『歩先の家』特別内覧会

2020年6月27日(土)〜29日(月)
10:00-18:00(29のみ16:00まで)

福井市足羽一丁目
https://goo.gl/maps/bJV8MRXUL4sgtcbY6

注:オルセーの壁とは・・・https://www.ecru-arc.co.jp/blog/静謐な壁

カモミール

昨年同様、今年もいただきました。
カモミールを生けました。

良い香りが漂います。
リラックスして仕事が進みます。

静けさこそが苦悩や恐怖を癒す薬

「静けさこそが苦悩や恐怖を癒す薬」
ルイス・バラガンの言葉です。

ルイス・バラガンは、僕がこの業界に入るきっかけになった建築家の一人です。

ルイス・バラガンはこうも言っています。

「豪華であろうと質素であろうと、静謐な家をつくることが、建築家の義務なのです。」
「私の家は、私の心の避難場所でした。」

僕は建築家では無く、建築デザイナーだけど、ルイス・バラガンのこの言葉は、今も僕の中で響いて影響され続けています。

「家ってなに?」

家は心の避難所(by ルイス・バラガン)

壁の役割Ⅱ

先日、南側にあった古い建物(住宅)が解体されて、模型でしか見た事の無い姿を現した伸遊の家ですが、どうして南面に白い外壁部分があるのかをご説明します。

「壁の役割Ⅱ」 〜伸遊の家の場合〜

先ほどお伝えした様に、伸遊の家を新築した当時は、南側に二階建ての古い住宅が建っていました。
またその建物は、敷地の北側ギリギリに寄せて建てられており、伸遊の家は南側に開口を設けると、お隣さんと見合いになってしまう状況でした。

上の写真は伸遊の家のリビング・ダイニングルームです。

南向きの大きな窓にはカーテンがなく、白いパティオから光を取り入れて落ち着きのある明るさとなっています。

このパティオに日光を反射させて落としているのが、先ほどのファサードに見えていた白い壁の部分です。

つまり、南側のお隣さんの上を超えて来た日光をパティオに落として、パティオ内で乱反射させた光をリビング・ダイニングルームに取り込み、落ち着きのある明るさとプライベート性とカーテンが無いスッキリした窓を持つ空間を実現しました。

黒っぽい建物に白い壁があるのは、(ちょうど下の写真と同じく)光をリビング・ダイニングルームに送り込む為でした。

床の役割

フローリングや木質の床材は、部屋の長辺方向に板の長辺方向を合わせて貼るのが、セオリーです。

しかし上の写真は、短辺方向に貼っています。
その理由はお分かりでしょうか?

平悠の家は、約30年もの期間を費やしてご自身でつくって来られた風景を眺めて暮らす事が、最も重要なポイントのひとつ。

だから、その風景に目線を誘導する為に、風景方向にフロア材を貼っています。

また窓の外にはウッドデッキがありますが、こちらも風景に目線が誘導されやすい様に短辺方向に板を貼っています。

壁も天井も、そして床も風景に向かう様に工夫しています。

色も形状も風景に向かう様に選択しました。

床は内部の床が、外部にのびて見える様に、レベル(高さ)も内外で一致させています。

この様に、床は、単に歩く為の物では無く、他にも役割を持たせる事が出来ます。