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dimコードが美しく響くとき

dimコードが美しく響くとき

〜違いが調和を生む、住まいづくりの本質〜 dimコードに見る“違いの美しさ” d...

器と空間と、住まいのバランス感覚

オーナー様と過ごす、器と空間と人間関係のセッションな2日間

〜オーナー様と過ごした濃密な時間〜

エクリュのオーナー様と過ごした、器と空間、そして人間関係が響き合う2日間。
すべてが“セッション”のように重なり合い、深い調和を感じる時間でした。


オーナー様と開いたホームパーティ

一昨日のこと。趣適の家オーナー様ご家族を我が家にお招きし、ホームパーティを開きました。
…とはいえ、真の目的は「どうやってエクリュをもっと周知していくか?」という真剣な意見交換の場。

とはいっても、そんな話ばかりでは終わりません。
最後には、ブルースハープとクラシックギターでセッションまで始まり、「なんだったんだ、この会は…」と笑いながらも、とても豊かな時間でした。

趣適の家オーナー様宅


器と空間の“バランス感覚”を語る

最近、こうしたホームパーティの“質”が少しずつ高まってきている気がします。
今回も、信楽の作家市で手に入れた安南焼の器にサラダを盛り、輪島塗のランチョンマットを敷きました。

朝日焼風の鹿背の茶碗や上野焼の高台の椀、越前焼の平皿も添えて。まるで小堀遠州の茶懐石のような趣に(笑)。

でもこれは単なる陶器好きの話ではなく、器選びもまた空間づくりの一部。
朝日焼の“きれいさび”に寄りすぎないよう、安南焼でゆらぎを加え、越前焼の素朴さで余白をつくる。
緊張と緩和、静と動。空間におけるバランスと同じ感覚です。


オーナー様と巡る、文化的な旅

ラッズ・ギャラリー

翌日は、帰自の家オーナー様と一緒に、関西方面へ。
ギャラリーや家具屋さんを巡る、文化的な旅に出ました。

車中では、器から空間全体への視点の広げ方、家具やアートの選び方まで話題が尽きません。
器も家具も空間の中で“語る存在”ですが、主張しすぎると全体が崩れる。
その絶妙なバランス感覚について、僕なりの考えを「伝授したつもり」です(笑)。

帰自の家オーナー様宅


ギャラリー訪問と暮らしのリアリティ

旅の最後に訪れたのは、大学時代の先輩・元永紅子さんのギャラリー「IRO HA」とアトリエ。

展示されていたのは、紅ちゃんの亡きお父様・元永定正さんの作品。
美術館でしか見られないような作品を、目の前で体感できる。
その距離感に、感動を超えて、少し“怖さ”すら覚えました。

和紙や器、洗面器まで、美しいものに囲まれた空間。
そして、リモコンを隠すための“隠し丁番”の仕掛け。
「リモコン嫌いやねん」と笑う紅ちゃんの言葉に、美意識とユーモア、そして実用が共存する“暮らしのリアリティ”を感じました。


全体が奏でるハーモニー

オーナー様との時間、器、空間、人。
どれもがバラバラでありながら、同時に一つのハーモニーを奏でる“セッション”のような2日間でした。
改めて、暮らしを通して美意識や感性を共有することの意味を、深く感じています。


Post Script

そういえば、ホームパーティーで話題に出た「dim(デミニッシュ)コード」。
サスペンスのような緊張を含む和音が、隣り合うコードによって美しく聞こえる。
音楽もまた“セッション”。つまり「集合」に意味が生まれるということ。