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「見せる収納」か「隠す収納」か?

“私らしいリビング”は、収納の選び方で決まる。
─ 見せる?隠す? イメージマップで紐解く、暮らし方から始まる収納設計 ─

住まいづくりの打ち合わせで、よく話題になるのが「リビング収納は見せた方がいいのか?隠した方がいいのか?」というテーマ。
これは単なる“好み”の話ではありません。
「どんな風に暮らしたいか?」という、自分らしい生き方そのものに関わるテーマなのです。


イメージマップで読み解く「暮らしの質感」

エクリュでは、お施主様の好みの写真を集めてもらう「イメージマップ」という手法を使っています。

打合せ中「好きな写真を集めてください」と言われた時、選ぶ画像には無意識の“好み”がにじみ出ます。
エクリュでは、そうした写真の中にある“光の質感”や“色相”などを読み取り、
それを実際の設計に落とし込んでいくのです。

例えば、「自然光の質感」。
一見、写真に写る光に違いなんてないように思えるかもしれませんが、
実は人によって、「柔らかい光」「コントラストの強い光」「曇りの日の落ち着いた光」「木漏れ日」など、好みが異なります。
その違いを見極め、窓の位置や大きさ、壁の配置にまで反映していきます。

また、「形状や色彩による質量感」も重要な要素。
重厚感を好むのか、シャープで軽快なデザインが心地よいのか。
そうした微細な感覚を拾い上げ、空間全体に反映していくのです。


リビング収納も、暮らし方次第で変わる

「見せる収納」と「隠す収納」も、イメージマップから導き出されるポイントのひとつです。

例えば、“ミニマル”な写真ばかりを集めてくる方。
シンプルでスッキリした暮らしを理想としているように見えますが、実はここが落とし穴になることもあります。

現実の暮らしには、ティッシュやゴミ箱、郵便物、文具や薬など、
どうしても生活感が出てしまう「雑多だけど必要なもの」があります。
本当にミニマルな暮らしを成立させるには、それらをきちんと整理・収納するスキルが求められます。

白い壁と、すっきりと整った空間。まるでギャラリーのような住まいは、
日々の暮らしの中にある小さな“ノイズ”さえ、ひときわ目立ってしまいます。
そうした空間を維持するには、住み手自身の意識と丁寧な習慣が不可欠なのです。


建築が支える、ギャラリーライクな暮らし

エクリュの実績の中で、「想支の家」という住まいがあります。

エクリュはプランニングに際して、現在の住まいや暮らしをヒヤリングしますが、
この家のオーナー様は、賃貸時代からとても整った暮らしをされていて、
私たちはその姿勢に信頼を持ち、「建築がバックアップすれば、静けさのある美しさ、ギャラリーのような暮らしが実現できる」と確信して設計しました。

実際、1年点検で訪れた際も、その整然とした空間に、暮らしのリズムが美しく流れていて
「空間がオーナー様の在り方と見事に一致している」ことに深く感動したのを覚えています。

オーナー様からも、「とても心地よく過ごさせていただいています!」と言っていただき、本当に嬉しかったです。


“自分らしさ”がにじみ出る空間

フランスでは「家に招く=名刺代わり」という文化があるそうです。
つまり、「この空間に身を置いている自分を見てもらえれば、人となりが自然と伝わる」という感覚。

エクリュも同じように考えます。
大切なのは、
「どう見せたいか」ではなく、「どう在りたいか」。
空間は、自分自身の“在り方”の延長にあるものだから。

私たちがイメージマップから読み解くのは、
「演出するためのスタイル」ではなく、
その人の心地よさや、整い方、暮らしのリズムです。

だからこそ、見せる収納か、隠す収納か──
その判断さえも「どんな暮らしが、自然体で心地よいか?」という視点から導き出しています。


空間は「暮らしの延長線上」にある

収納も、間取りも、デザインも、すべては暮らしの延長線上にあります。
「なんとなく好き」「写真の雰囲気が良かった」──それを出発点にしながらも、
プロの視点で丁寧に読み解き、“実現可能なカタチ”へと昇華していくのが、エクリュのスタイルです。

見せるか、隠すか。
その問いの答えは、お施主様の内面に、すでに宿っています。
私たちはそれを一緒に見つけ出し、住まいという形に整えていくだけです。


暮らしの輪郭を、少しずつ描いていくために

もし今、
「こんな空間が、自分に合っているのかな?」
「でも、実際にどこまで叶えられるんだろう?」

そんな風に、ほんの少しでも“暮らしの輪郭”を思い描き始めているなら、
まずは資料(エクリュの会社案内)を手に取ってみてください

エクリュの考え方や、住まいづくりの進め方、
実際の事例をもとに、具体的なヒントや視点を見やすくまとめています。

「収納に悩んでいる」「整えたいけど、どうしたらいいかわからない」
そんな風に思っているなら、きっとヒントが見つかるはずです。

小さな一歩かもしれません。
でも、その一歩が、“私らしい暮らし”の輪郭を描きはじめるはずです。

私たちがその輪郭を、一緒に少しずつ描いていけたなら──
きっと、それは“あなたらしい暮らし”への、確かな一歩になるはずです。

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