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65mm、厚みを増した壁

オーナー様の更なるご厚意にて、「照明計画を見たい」とのお声にお応えすべく、「続く喜びの家」内覧会の開催期間と時間を、延長させていただく事になりました。

開催期間は、17日(木)まで。
時間は、10:00〜20:00まで、延長致します。

詳しくは、以下のURLをご参照ください。

https://www.ecru-arc.co.jp/openhouse

今日、お話したいのは・・・
「65mm、厚みを増した壁」のお話です。

言葉にしてしまうと、魔法が消えてしまいますが、刺激ばかりを追い求め、「ポプラの枝」に気付けないのかもと感じて、書く事を決めました。

「ポプラの枝」の意味は、以下のURLをご参照ください。
https://www.ecru-arc.co.jp/blog/information/nairankai/ポプラの枝

続く喜びの家】の玄関ポーチ横の壁などは、通常の木造住宅の壁厚に65mmプラスしたサイズで造られています。

その理由は、(雨樋が設置されて分かりにくいのですが)軒の厚みと壁の厚みを揃える事で、ファサード(外観)を整える為です。

続く喜びの家】は、他にもファサードを整える為に柱を1本増やして壁を見せている部分があります。

続く喜びの家】のファサードは、太陽光発電システムなど、ランニングコストを抑え、持続可能性を高める事で、ほぼ決まっています。

しかし、持続可能性は、合理性や利便性など、数値化されるモノだけで可能となる訳では無く、楽しさとか安心感など、数値で置き換えられない部分からも生まれてくる。

そんなオーナー様のお考えが、ファサードからも見て取れる、その一つが65mm壁厚をふかしている事にも表現されています。

壁をふかしたお住まいの例としては、【続く喜びの家】のオーナー様が弊社でお住まいづくりをされるきっかけのひとつとなった【彩現の家】があります。

彩現の家】の玄関ポーチ横の壁厚は、【続く喜びの家】の壁厚より、更に大きくふかしています。

これは、イメージマップにより導かれたイメージの違いから厚みなどが違って来ます。

イメージマップとは、共通認識にする事が困難なイメージを、言葉や数字などに置き換えて共通認識を深める為のツールで、エクリュが採用している打合せの手法です。

カタチは、単に刺激を満たすモノでは無く、カタチには意味を存在させる必要があります。

ドイツの近代建築家ミース・ファン・デル・ローエが残した名言に、「神は細部に宿る」がありますが、魂の入っていない仏像は、かたなしです。

65mm、厚みを増した壁は、スマートでクレバーに持続可能性を求め高める【続く喜びの家】を形状に表したモノです。