仏造って魂入れず
カタチには意味があります。
いや、意味がカタチになります。
意味を持たないカタチは、まさに魂が入っていない仏像の様です。
上の写真の壁にあるのは、照明の為の出っ張りです。
いわゆる建築化照明です。
(仮称)文京5の家は、伸びやかさによる豊かさがひとつポイントです。
ライン照明が点灯する出っ張り。
実は照明が点灯していない状態でも、役割があります。
それは目線の誘導による奥行きの強調です。
リビング・ダイニングの伸びやかさ(広がり)を印象付けるのが、目的です。
カタチには意味があります。
それと似た役割が、下の写真の中にあるのですが、お分かりになりますか?
きっと登り梁に目を奪われるでしょうけど、お伝えしたいのはそこでは無く、下の写真にあります。
奥の開口は、玄関からリビング・ダイニングに入ってくる開口です。
その開口より少し低い手前の開口は、キッチンに向かう開口。
リビング・ダイニングでくつろいでおられる方が、キッチンには積極的に目線を運ばないで欲しい想いが、手前開口部が低い理由です。
その開口部の上部。
よく見ると壁が少し下がっているのが、お分かりいらだけますか?
「面落ち」と言って、段差を設けています。
これは縦方向の目線の誘導を図っての事。
つまり、天井の高さが高く感じやすい様にし、リビング・ダイニングの伸びやかさ(広がり)を、縦方向でも演出する為のカタチです。
他にもサッシの取り付け方や、床材の貼り方向など、細部にも伸びやかさ(広がり)を演出する工夫がなされています。
9月には、オーナー様のご厚意のもと内覧会を予定している(仮称)文京5の家。
チョット先になりますが、カタチの意味を覚えておいて、内覧会でご確認いただけると、よりその効果を実感いただける事と思います。
今日は(仮称)文京5の家におけるカタチの意味をお伝え致しました。