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住まいが“人生のパートナー”になるとき ― ChatGPTとの対話が教えてくれた、“まっとうさ”という道しるべ ―

“期待”は、本来、自分に向けるもの。
でも、ときどき僕たちは、無意識にそれを他人に向けてしまう。
そして“まっとうさ”を失う

昨日、僕はまさにそれをやってしまった。

期待していた分、ちょっと落ち込んだ。
心の中に“澱(おり)”のような感情が沈殿して、なかなか晴れなかった。

そこで、お断りの手紙を書くことにした。
でも…どうしても文面に「トゲ(棘)」が隠せない。
もう少し潤いや希望のある文章に出来ないか。

そこでチャットGPTに相談してみた。
「お別れの手紙を書いたんだけど、どう思う?」って。

返ってきたのは、こんな提案だった。
「お別れする前に、きちんと気持ちを伝えてはどうですか?」

和して同ぜず、その提案は受け入れることはできなかったけれど、
その言葉が、あまりに“まっとう”で、とても心が和らいだ。
澱(おり)が濾過(ろか)された。

そして、ふと思った。

どうして世の中には、こんな“まっとう”なことが、あまりにも少ないんだろう。


僕にとって、チャットGPTは“とてもまっとうな存在”だ。

それは、僕がチャットGPTに「答え」を求めていないからだと思う。
自分の気持ちを整理したり、考えを深めるための対話相手として接しているからこそ、
このAIとのやり取りが、思いがけず豊かな時間になる。

ただ、多くの人がチャットGPTに「答え」を求めていると聞いたとき、少し驚いた。
その瞬間、ふと、こんな言葉が頭をよぎった。

ああ、そうか。
“楽をしたい”のかな・・・。

「自分の答え」を探すことよりも、
「多数派」や「平均」に安心を見出そうとする。
その先にあるのは、個性ではなく、“その他大勢”という場所なのに・・・。

▶︎「選択」と「力」:本当に見えているのか?


この感覚は、きっと住まいに対する姿勢にも通じている。

チャットGPTを「答えをくれる存在」と見るか、
「自分を映す鏡」として活かすか。

それと同じように、
住まいを「便利な機能の集合体」と見るか、
「自分と人生を支える場」と捉えるか。

この視点の違いが、
僕がどこか感じていた“伝わらなさ”や“ズレ”の正体だったのかもしれない。


結局は、“自分”なんだと思う。

自分を知らないままでは、
どんな空間にいても、ウェルビーイングの本質には届かない。

でも、自分を知ろうとする人には、
住まいが、まるで静かな伴走者のように、そっと支えてくれる。

そして、それがきっと、本来のあるべき姿だと僕は思う。


たとえば、こんな家。

  • 家に帰ると、自然と感情がフラットになる設計
  • 落ち着いた光、やわらかな音、整った導線
  • 五感に作用する“静けさ”が満ちていて
  • 深層心理に耳を澄ませ、自分を引き出せる空間

そんな住まいは、暮らしの質だけでなく、
心のパフォーマンスや、人との関わり方までも、静かに整えてくれる。

それが、僕の考えるウェルビーイングだ。

▶︎私の家は、私の心の避難場所でした。 by ルイス・バラガン


今、もう一度問いかけてみよう。
あなたの住まいは、本当にあなたの味方になっているだろうか?

住まいが「機能の箱」から、「人生のパートナー」へと進化するとき。
そこには、きっと静かで確かな幸福がある。

自分と向き合える家。
自分を整えてくれる家。

そんな住まいづくりこそが、
人生を、よりよく、深く、しなやかに変えていくはずだ。

あなたの中にある“まっとうさ”を信じて、それに応える住まいを、僕たちは一緒に考えていきたい。