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ウォークインクロゼットから考える、“モノ”より“暮らし”の収納術

今日は久しぶりに、暮らしの“中身”にぐっと迫る作業ーー収納展開図を描いていました。
今日描いた展開図は、収納の中に何をどんなふうに収めるか、棚の枚数やピッチ(間隔)、奥行きなどを、立断面(立ち上がりの視点)で細かく描き起こしたものです。

住まい手さんと一緒に、「ここに何を収めて、どんな風に使うか」を確認しながら、空間を具体化していくために、僕たちがとても大切にしている打合せに必要な図面のひとつです。

そして今日は、「健承の家」の8年点検にも伺っていました。
おかげさまで、とても良い状態で住み続けていただいていて、ついつい話し込んでしまい、予定の倍の時間、4時間もお邪魔してしまいました……(すみません、、、でも、ありがとうございました!)。


収納の打合せは、「暮らし方」の核心に触れる

「収納率が10〜12%であれば、7割以上の方が満足する」ーーそんな風に言われることもあり、収納は、ただ“あれば良い”と思われがちかもしれません。
でも実は、そうではなく、とても重要で、しっかりとした打合せが必要だと僕たちは考えています。

とはいえ、図面から収納のイメージができる方は、そんなに多くはありません。
だから20年近く、「どうすれば収納をイメージしていただきやすいか」を、ずっと模索してきました。

現在の方法は、展開図を描き、それを実際の空間で体感していただくスタイル
我が家(遊び心の家)を見学していただきながら、展開図と照らし合わせて、ウォークインクロゼットや食器棚、物入れなどが、今のお持ち物や使い方と合っているかを検討します。

図面だけで終わらず、「体験」していただく打合せ。
これが、今のところの“最終形”ですが、最近は「宿泊体験打合せ」も始めたので、さらに進化するかもしれません(笑)。


我が家の収納スタイル:共有することで整う、美しいクローゼット

そして今日は、その「体験型収納打合せ」にもつながる、我が家の収納方法の工夫を少しご紹介したいと思います。

よくあるウォークインクロゼットの収納方法は、人ごとにエリアを分けるスタイル。
でも我が家では、それをしていません。

うちでは、アイテム別にエリアを分けるようにしています。
シャツのコーナー、アウターのコーナー、パンツのコーナー……というふうに。

この方法だと、服屋さんのように整って見えるんです。
同じ種類の服がサイズ違いで並び、色もグラデーションになるように掛けているので、選ぶのが楽しく、何より見た目にも美しいのです。

しかも、人ごとに分けていないので、たまに長男が、僕のシャツをこっそり着ていたりします。
そんな“共有の副産物”も、暮らしのちいさな楽しみのひとつです。


収納は、ただ収める場所ではなく、“暮らしの質”をつくる器

収納って、「モノを収める箱」ではなく、「暮らしの質をつくる器」だと思うんです。

だから僕たちは、図面だけで終わらせず、展開図で視覚化し、実際の空間で体感してもらう。
そして「整える」ことだけでなく、「楽しむ」「共有する」「使いやすさ」や「美しさ」も、一緒に考えていく。

それは、ただの収納計画ではなく、暮らし方の哲学に近いのかもしれません。


あなたの収納は、何を整えていますか?

収納は、モノを整えるだけの場所ではありません。
気持ちを整えたり、暮らしの流れを整えたり、時には家族との関係までも整える場所になります。

あなたにとって、「収納」とはどんな存在でしょうか?
そこに、何を整え、どんな風に暮らしを映し出したいですか?

「収納」と向き合うことは、あなた自身の暮らしと向き合うことかもしれません。
一緒に、その答えを探す時間をつくりませんか?

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