「自分らしい住まい」とは? 〜住まいとウェルビーイングの関係〜
「住まい」は「住む人」そのものであるべき
住まいとは、単なる箱ではなく、住む人自身を映し出すもの。
エクリュは、「住まい」を「住む人」とイコールで結ぶことを大切にしています。
実は、この考え方は医療の分野とも通じるものがあります。
たとえば、臓器移植では、ドナーの適合性が合わないと身体が異物と認識し、拒絶反応を起こします。
この問題を解決するために、自分の細胞を培養し、自分の体に適合する臓器を作る研究が進められています。
住まいも同じです。
自分とは異なる価値観や環境で作られた家に住むと、どこか違和感を覚え、心からくつろぐことができません。
一方で、自分の価値観やライフスタイルに沿った住まいであれば、心地よく、ストレスなく過ごすことができます。
つまり、「良い住まい」とは、限りなく自分に近い住まいのことなのです。
「魅力」と「自分らしさ」のジレンマ
一方で、家づくりを考えるとき、多くの人が「魅力的な住まいにしたい」と考えます。
しかし、ここで気をつけたいのが、「魅力」という感覚です。
人はしばしば、「自分にないもの」や「自分と距離のあるもの」に魅力を感じます。
たとえば、雑誌やSNSで見かけるオシャレな住まいに惹かれ、「こんな家にしたい!」と思ったことはありませんか?
けれど、それが本当に「自分に合った住まい」なのでしょうか?
実際、ある調査によると、約半数の人が「自宅に人を招くことができない」と感じている そうです。
その理由の一つに、「本当にリラックスできる空間になっていない」「他人に見せられる状況ではない」 ことが挙げられます。
これは、「自分に合った住まい」ではなく、「魅力を優先した住まい」を選んでしまった結果ではないでしょうか?
ウェルビーイングな住まいとは?
ウェルビーイングとは、一瞬の幸福感ではなく、長期的に心身の健康と満足を得られる状態 を指します。
そのためには、「住まい」を「自分」で構成することが大切 です。
では、「自分」とは何でしょうか?
スガシカオさんの「Progress」という楽曲の歌詞に、こんな一節があります。
「僕が歩いてきた日々と道のりをホントは“ジブン”って言うらしい」
私たちの「自分」とは、過去の経験や価値観の積み重ねでできています。
だからこそ、住まいをつくるときも、「未来だけを見て理想を追い求める」のではなく、「これまで歩んできた人生の延長線上にある住まい」を考えることが大切 なのです。
エクリュの家づくり 〜「自分らしい住まい」を実現するために〜
エクリュでは、お施主様が「自分を知り」、住まいの選択を積み重ねられる環境を整えています。
そのためのツールが、原価オープンの見積書、ヒアリングシート、議事録、イメージマップ などです。
これらは単なる資料ではなく、住まいづくりを通して 「自分を知るためのカガミ」 なのです。
- どの部分にどれだけの価値を見出すのか?
- ウォンツ(Wants)ではなく、ニーズ(Needs)をカタチにできるか?
- ありのままの自分を受け入れ、肩の力が抜けた状態で考えられるか?
それらが実を結んだとき、初めて本当に「自分らしい住まい」が完成します。
「住まい」を「自分」で構成すること。
それが、ウェルビーイングな暮らし につながるのです。
だからこそ、エクリュは お施主様の価値観を映し出すことを何より大切にしています。