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「がようしと紙魚/川嶋守彦展」

11月23日(土)から12月8日(日)まで、エクリュ・ギャラリーにて開催致します「がようしと紙魚/川嶋守彦展」。
今日は、川嶋守彦さんのご紹介を致します。

川嶋さんは1968年京都市生まれ、京都市在住の美術家です。
京都や大阪など近畿を拠点に個展を開催しており、現代アートの作家として大変将来を嘱望されている方です。

絵画はキャンバスや紙、板等の支持体に直接、絵の具やその他の描画材によって描かれるのが通常ですが、川嶋さんの作品は少し制作方法が異なり、画布に直接描くのではなくてビニールシート上にアクリル絵の具で描きます。
その後、糊を塗布してキャンバスに貼り付け、ビニールシートだけをはがしますが、描画面に糊を塗って貼り付けるので図像は反転します。
絵の具の塗り重ねがあるとき、最初に描いた部分は最前面に、最後は最背面になります。
ビニールシートの描画層はキャンバスより大きいサイズなので、どの部分を選んで貼り付けるかが作品の構図を決めています。
この作業を繰り返し、色彩の薄い層を何層も貼り重ねていきます。

以下は、今回の絵画展への川嶋さんのコメントから作成しました。

「具象絵画」
何か物を写しとることは画家の本質的な歓びでもあるでしょう。
あらゆる過去の巨匠も周りの物を写し取ることをから初めています。

現代はただの技術的なこと、美大の受験対策と捉えられることが多く批判されがちです。
はたしてそうでしょうか?

画家は物を見ること、何を見るのか、形を写しとること、どんな画材で、どの角度で、どの光で、どのような身体操作で・・・無限の選択肢の中で格闘します。
そこに画家は物と空間の関係性、物体や光の複雑性の絡み合う世界に対峙することこそが要だと考えます。

具象絵画は画家のこの世界への対峙の作法だと思います。

教え子の幼稚園児童のお絵かきの時の真剣に作品に向かっている姿。
子供たちは画用紙をみていません。
クレパスもみていまん。
彼ら彼女らの頭のなかにあるイメージだけを観ていると思います。
そして、それを描くのに失敗したりするとポロポロ泣いたりします。
そんな真摯で真剣な人間の創作の原初的な姿を写した普通の具象絵画から始まります。

「がようしと紙魚/川嶋守彦展」

2024-11-23 sat~12-08 sun
13:00-18:00
エクリュ・ギャラリーにて
(月・火曜日は休廊)

エクリュ・ギャラリーの場所は、以下のURLをご参照ください。
https://maps.app.goo.gl/mA4gJ995Bu5CvCxp7

駐車場は以下のURL(1・2・5・6番をご利用ください)
https://maps.app.goo.gl/ne94D5o9RJcv93oP8