継続する暮らしには、“余白”がある。
継続する暮らしには、“余白”がある。
前回のブログでは、
「継続の可能性を高める2つのポイント」
についてお伝えしました。
今日は、
そのうちの1つのポイントである
「余白」
について、
もう少し詳しくお伝えできればと思います。

「余白」の誤解
「余白」と言うと誤解されやすいのが、
必要以上に収納やスペースを設けることとは、
少し違うという点です。
むしろ、
使用方法が明確ではないスペースや、
目が行き届かないほど広い収納は、
逆効果になる可能性もあります。
多目的スペースなども、
暮らしの中で使われるイメージが明確でない場合、
結果として、
物置化してしまうケースが少なくありません。
また、
目が行き届かない収納も同様です。
要らない物を次々にため込んだり、
その結果、
要る物のありかが分からなくなり、
物が増えていくことを加速させてしまう。
つまり、
「余白」とは、
単純に余ったスペースを意味している訳ではありません。
エクリュの言う「余白」とは?
もちろん、
家族が増えれば、
持ち物も増えていきます。
ですので、
増える物を予測し、
それらを納めるスペースを設けることは不可欠です。
しかし、
それは「余白」ではありません。
ある意味、
“予定されたスペース”です。
ここで言う「余白」とは、
単に余ったスペースではなく、
うまく出来ない日や、
ちょっとサボりたい瞬間を、
否定せず受け止められるための空間を意味します。
例えば、
急なお客様が来た時に、
雑多な物を一瞬で押し込める洗濯室のスペースだったり、
洗い物をそのままにしていても、
見なかったことにできる独立キッチンだったりが、
それにあたります。

暮らしは、動き。
多くの人が、
理想の住まいを思い描くとき、
頭の中にあるのは、
美しく整った“静止画”です。
しかし実際の暮らしは、
常に動いています。
人が移動し、
脱ぎ、
置き、
忘れ、
持ち込み、
途中で中断する。
つまり暮らしとは、
本来、
「動き」そのものなのです。
さらに、
- 子供の成長
- 在宅勤務
- 部活
- 趣味
- 介護
- ペット
必要な空間も、
時間とともに変化していきます。
つまり、
家は固定されるのに、
暮らしは変化し続ける。
だから、
整い続けることを前提にするのではなく、
崩れることも前提にしておく必要があります。
つまり言い換えると、
- サボりを許容
- 未完成を許容
- 人間性を許容
- 変化を許容
そのための「余白」を考えて設けることが、
理想の暮らしが継続されるために、
必要不可欠なのだと感じます。
戻ってこられる暮らし
人は、
常に完璧には暮らせません。
疲れる日もある。
急ぐ日もある。
散らかしたまま寝たい日もある。
それでも、
暮らしは続いていきます。
だからこそ住まいには、
崩れた時に受け止めてくれる、
“遊び”や“緩衝材”のような場所が必要なのだと思います。
その「余白」があることで、
暮らしは、
また自然に戻ってこられるのかもしれません。