間取り図を検討されている方へ「その収納、本当に使えますか?」

たとえば、間取り図を検討していて、
その収納に、どんな物が、どんな風に入るのか。
具体的にイメージできていますか?
引越し当日。
段ボールを前にして、
「これはどこに置こうか」と迷う。
その瞬間、
その住まいの“使い方”は、ほぼ決まってしまいます。
本来であれば、
すべての物には居場所があり、
迷う余地はないはずです。
けれど、
間取り図の中にある収納が、
「とりあえず設けた収納」だったとしたらどうでしょうか。
何を入れるのかが決まっていない収納は、
結局、「何でも入る場所」になります。
そして「何でも入る場所」は、
やがて「何が入っているか分からない場所」になります。
理想の新居。
整った暮らし。
けれど、入居したその日から、
昨日と変わらない、
もしくはそれ以上に扱いづらい現実が始まる。
そんなこと、想像したくはありませんが、
決して他人事ではありません。
なぜなら、
収納の中身を決めないまま、
家づくりが進んでいるケースは、少なくないからです。
間取り図を見て、その収納に何を入れるのかが即答できない方。
その時点で、暮らしは整わない前提で進んでいる可能性があります。

今お持ちの物は、どんな物がどれくらいあるのか。
それらがどこに、どのように収まるのか。
「目的地」へ向かうには「現在地」が必要なように、
住まいづくりにおいても、今の暮らしを把握することが出発点になります。
間取り図は、理想を描くためのものではなく、
現実を整えるための設計図です。
そこが曖昧なままでは、
どれだけ良い家をつくっても、
暮らしは整いません。
だからこそ、家づくりは「間取り」ではなく、
「暮らし」から考える必要があります。