住まいは、“絆”で整っていく
なぜ、Needsの住まいは「続く」のか?

先日、
46.5坪から32.5坪へ。史上最大の減額が、我が家を磨き上げた話
を、ブログでお伝えしました。
住まいを、
Wants(欲求)ではなく、
Needs(必要)
で構成すること。
その重要性を、
少し感じていただけたでしょうか。
けれど実は、
Needsで住まいを構成することには、
もうひとつ、
とても大切な意味があります。
それは、
「ウェルビーングが続く」ということ。
今日は、
そのメカニズムについて、
少し書いてみようと思います。
星の王子さまに学ぶ、「続く暮らし」

サン=テグジュペリ『星の王子さま』の中に、
キツネと王子さまの、
こんな有名な会話があります。
【apprivoiser】【créer des liens】
「あんたが、おれを飼いならすと、
おれたちは、
もう、おたがいに、
はなれちゃいられなくなるよ。あんたは、おれにとって、
この世でたったひとりのヒトになるし、おれは、あんたにとって、
かけがえのないモノになるんだよ・・・。」
ここで言う、
「飼いならす(懐く)」とは、
支配することではありません。
時間をかけて関係性を結び、
お互いが、
特別な存在になっていくこと。
つまり、
créer des liens(絆を結ぶ)
ということです。
ウェルビーイングは、「関係性」から生まれる
人は、
単に、
高価なモノや、希少なモノ
美しいモノがあるだけでは、
幸福にはなれません。
むしろ、
・自分で選んだモノ
・時間をかけて使ってきたモノ
・思い入れのあるモノ
・共に時間を重ねてきたモノ
そうした、
「関係性のあるモノ」
と暮らしている時に、
深い心地良さや、
ウェルビーイングを感じるのではないでしょうか。
Needsに絞るとは、「絆」を深めること
住まいづくりにおいて、
Wantsを整理し、
Needsへ絞り込んでいく作業。
それは単に、
予算調整をしているわけではありません。
暮らしを構成するモノとの、
関係性を整理しているのです。
・本当に必要なのか
・本当に好きなのか
・維持できるのか
・自分たちらしいのか
それらを、
ひとつひとつ問い直していく。
その過程で、
モノとの関係性は、
少しずつ深まっていきます。
Needsに絞るとは、
「楽しみを減らす」
ことではありません。
むしろ、
自分たちにとって、
本当に心が動くモノへ、
意識や時間や愛着を、
集中させていくこと。
だからこそ、
暮らしの密度が、
少しずつ高まっていくのです。
モノとの関係が浅いと、暮らしはノイズ化する

人間関係でも、
関係性の浅い人、
たとえば、
誰かの知り合いの人と、
長時間一緒にいると、
疲れてしまうことがあります。
モノとの関係も、
少し似ているのかもしれません。
・なんとなく買ったモノ
・流行だけで選んだモノ
・勢いで増えたモノ
・他人の好みのモノ
そうした、
関係性の浅いモノが増えすぎると、
暮らしの中に、
少しずつノイズが増えていきます。
すると、
・片付かない
・落ち着かない
・整わない
・疲れる
そんな状態へ、
少しずつ近づいていきます。
原価オープンの、本当の意味

エクリュの「原価オープン」は、
単に、
価格を公開する仕組みではありません。
その本質は、
「何を選び、
何を選ばないのか」を、
フラットに考えられること。
にあります。
予算は有限です。
だからこそ、
・自分たちは何を大切にしたいのか
・どこに価値を感じるのか
・何なら維持できるのか
そうしたことが、
少しずつ見えてきます。
つまり、
原価オープンとは、
モノとの関係性(絆)を、
丁寧に結び直していくための仕組み
なのです。
だから、Needsの住まいは「続く」

Needsで構成された住まいは、
単に、
無駄が少ない住まいではありません。
「続く」とは、
・無理なく維持できること
・意識が届くこと
・整った状態を保てること
・愛着が薄れないこと
・時間が経つほど馴染んでいくこと
なのかもしれません。
つまり、
「関係性が続く住まい」
ということです。
だからこそ、
・手をかけようと思える
・掃除をしようと思える
・整えておこうと思える
・人を招こうと思える
そんな意識も、
少しずつ続いていきます。
そして、
時間が経つほど、
暮らしそのものが、
深まっていくのです。
理想の暮らしは、「絆」から生まれる
住まいづくりとは、
単に、
家を完成させることではありません。
自分たちにとって、
本当に必要なモノを見つめ直し、
暮らしを構成する、
ひとつひとつとの関係性を、
丁寧に結び直していくこと。
その過程で生まれる絆が、
「理想の暮らしが継続される住まい」
につながっていくのだと、
エクリュは考えています。