本当に大切なモノは、いくつありますか?
大切な人って、何人くらいいますか?

大切な人って、
何人くらい思い浮かびますか?
ハーバード大学などの研究では、
幸福度に大きく関係するのは、
友人や知人の数ではなく、
「本当に自分を理解し、支えてくれる人が何人いるか」
だと言われています。
研究によって多少の差はありますが、
本当に親しい人は、
平均して3〜5人程度とも言われています。
つまり、
幸福度は「数」よりも「質」。
どれだけ深い関係性を築けているかが、
大切なのです。
モノも同じ
僕は、
このことはヒトとヒトだけに言える話ではなく、
ヒトとモノにも同じことが言えるように感じています。
たくさんのモノを持つことと、
大切なモノに囲まれて暮らすことは、
似ているようで大きく違います。
そして僕は、
後者の方が、
ウェルビーイングへの至近距離と考えています。
ニーズとは最後まで残ったモノ
以前、
我が家(遊び心の家)を建てる際、
史上最高額の減額が必要となり、
30%もの面積を圧縮した話を書かせていただきました。
また、
その30%の圧縮があったからこそ、
14年経った今も、
新築時と変わらない暮らし。
むしろ、
家具や器、
絵画などとの関係性が深まり、
より豊かな暮らしへつながったことも
お伝えしました。
▶︎もしくはこちら
今振り返ると、
あの減額の時間は、
本当に必要なモノ大切なモノを選び取る時間だったように思います。
たくさん叶えることが豊かさではない
住まいづくりを考える時、
一生に一度のことだからと、
できるだけ多くの希望を盛り込みたくなる気持ちは、
とてもよく分かります。
しかし、
本当に大切な人が、
それほど多くないように、
本当に大切なモノやコトも、
それほど多くないのではないでしょうか。
むしろ、
多すぎる欲や、
多すぎるモノは、
本当に大切なモノを見えにくくしてしまうことさえあります。
数より質
エクリュが、
「ウォンツ(Wants)ではなく、
ニーズ(Needs)で住まいを構成すべき」
と繰り返しお伝えしている理由も、
実はここにあります。
ニーズとは、
最後まで残ったモノ。
流行や見栄。
他人の意見や評価。
憧れや思い込み。
そうしたものを一つひとつ見つめ直した後でも、
なお残るモノです。
それは、
決して多くないかもしれません。
しかし、
その少ないモノとの関係性は深く、
暮らしを支え続けてくれます。
ウェルビーイングな住まいとは
ウェルビーイングが継続される住まいとは、
たくさんのモノに囲まれた住まいではなく、
自分たちにとって、
本当に大切なモノに囲まれた住まい。
言い換えるなら、
「数より質」
なのだと思います。
そして、
その質とは、
モノの性能や価格だけではなく、
自分たちとの関係性の深さ。
だからこそ、
住まいづくりでは、
どれだけ多くを手に入れるかではなく、
何を残すのか。
その問いが、
とても大切なのだと思うのです。