オーナー様から観えてくる「安挺の家」の表現
命名
(仮称)大宮2の家の正式名称が決まりました。

「安挺(あんてい)の家」です。
この住まいについて語る前に、
まず書いておきたいことがあります。
このオーナー様ご家族が、
エクリュを住まいづくりのパートナーに選んでくださったこと。
それが、何より誇らしいのです。
「安挺の家」のオーナー様
オーナー様は広く知られた方で、お知り合いも多く、
建築家や設計士とのご縁もきっとお持ちだったはずです。
また、ハードだけでなく、
むしろ“ソフト”にも価値があることを深く認識され、
そこに対価をかける感覚を自然にお持ちの方。
審美眼も、知識も、経験もある。
そんな方が、住まいづくりのパートナーとして
エクリュを選ばれた。
その理由は、いつか改めてお聞きしたいと思っていますが、
あの視力と感性で選ばれたのだとすれば――
やはり、さすがお目が高い(笑)
そう思わずにはいられません。
では今日は、
そんなオーナー様の感覚が
「安挺の家」にどのように表れているのか、
少しだけご紹介します。
家具や絵画と建築の一体化

近代建築の時代、
ル・コルビュジエが設計していた頃、絵画はキュビスムが全盛でした。
自らの建築空間にふさわしい絵画を求め、
ピュリスムを構築するに至ったのは有名な話です。
オーナー様と最初のきっかけは、エクリュ・ギャラリーでした。
その影響もあるのか、
あるいはもとより家具文化の欧米では自然な感覚だからか、
家具や絵画、調度品ありきで住まいを考えることが、
ごく自然に共有されていました。
壁の配置も、単なる間取りの結果ではありません。
家具のレイアウト、絵画の位置、
光の落ち方。
理由があって壁があり、
理由があって照明がある。
その感覚が、静かにでもしっかりと全体を支えています。
色彩・素材選び

ユニテ・ダビタシオンを想起させる“黄色”。
そして、小さな家(Villa Le Lac)を思わせる“パステルグリーン”が印象的な「安挺の家」。
しかしそれは、単なる好みの色なだけではありません。
色彩や素材の選択には、
時代背景や文脈への理解または感覚があり、
建物の意図ある形態をより明確にする意志があります。
ミッドセンチュリーとの呼応。
形状の意味を色やテクスチャーで浮かび上がらせる構成。
そこには、センスだけではない
アカデミックな知性を感じます。

オーナー様のことを知ると、
「安挺の家」は、より深く見えてきます。
「住まい」と「住む人」を、イコールで結ぶ。
それが、エクリュの住まいづくりです。