ちょっと待って!本当にそれって必要?
この世は不要なモノは、何も無い。
そうなのでしょうか?
そうだとしても、個人的には、必要なモノがあるのだから、不要なモノがあります。
そして、不要なモノが多すぎる。
そう感じる毎日です。
さて、今日はお施主様ご自身が命名された【必要充分の家】のお話です。
基本的にお住まいの名前は、弊社で命名していますが、【必要充分の家】は、お施主様がご自身で名付けられました。
それはお施主様からお申し出があったからです。
お申し出いただけた事は、とても嬉しかったです。
何故なら、それはご自身のお住まいに思い入れが強かったと感じたからです。
【必要充分の家】になるずっと前の事。
弊社は、お施主様のニーズがカタチになるまで、時間が許す限り何度もプランニングを行います。
そうして、ご希望・ご要望に近付けて行きます。
当初のプランは、かなり豪邸でした。
プランニングの間、敷地が2回かわり、2年半もの時が流れる中、お施主様が自問自答された事。
それは“必要(Needs)”と言う事でした。
ニーズ(Needa)とウォンツ(Wants)は、似て非なるモノです。
欲望が満たされるのは、一瞬の事で、どんどん膨張して行きます。
それに引き換え、本当に必要なモノは、意外に少ないのかも知れません。
冒頭にお伝えしたように、周りは不要なモノで溢れています。
喩えが相応しく無いかも知れませんが、朝、会社に来てメールを見ると、殆どが不要なメール。
中には怪しげな、あたかも必要性を偽装したようなメールも。
そんなつまらないモノに埋もれてしまって、必要なメールを見つけるのが困難になるほどです。
こうやって大切な事は、どうでもいい事にかき消されて行くのか?と淋しい思いを朝からします。
もっとまともであって欲しい。。。
話はズレてしまいましたが、【必要充分の家】は、お施主様ご自身が命名されるほど、“必要(Needs)”と真剣に向き合われて出来たお住まいです。
本当の豊かさとは、欲しいモノがいつでも手に入るような状況や豪遊する事ではありません。
本当に大事なモノが何かを解っていて、それらを大切に出来ている事が、豊かな時なのです。
分かっていても、ついつい「欲」に取り憑かれそうになる事もあるのかも知れません。
しかし、【必要充分の家】は、その出来るまでのプロセスや、その名前などから、大切な事を気付かせてくれる“フラッグ”のような住まいです。