終の棲家~内観の知~
弊社のお住まいづくりは、コンセプトが明確で特徴がある為、お施主様は年齢層では傾向が無く、考え方や生き方に傾向があります。
その事もあり、「終の棲家」を何度か携わらせていただきています。
「終の棲家」とは、生涯を終えるまで生活するための住居の事を意味します。
「家は3回建てないと思い通りにはならない」と、我が業界の不名誉さを表す言葉が、まことしやかに語られていますが、「終の棲家」は多くの方にとって、お住まいを建てるのが2度目以上の経験となります。
打合せの際、確かに!ご自身やパートナー、ご自身たちの暮らし方など、深く自覚されている事を感じ、ご自身たちにとっての良いお住まいになる手ごたえを強く感じます。
住まいづくりは「汝自身を知れ(内観の知)」につきます。
では、「自分」とは何でしょう?
スガシカオさんは“Progress”の中で「僕が歩いてきた日々と道のりを、本当は“ジブン”って言うらしい」と表現されています。
因みに!「歩先の家」での「自分」は、更に大きなスケールで捉えられる事になります。
「歩先の家」が建つ場所は、江戸時代から(ざっと200年もの間)お施主様のご先祖様が住み続けてきた場所になります。
また、そこにはご実家だった建物などが建っていたのですが、それらの建物を解体する際、画家でもあられたお父様の作品などと向き合う事になります。
「歩先の家」にとっての「自分」の意味は、“ルーツ”も包括する事になって行きます。
「歩先の家」は、“ずっと積み重ねてきた今日を、続ける終の棲家”となりました。