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「持続可能」には性能面、機能面だけでなく、何より暮らしを楽しむ気持ちや仕掛けが重要。

オーナー様のご厚意のもと、10月5日(土)から内覧会を予定している【続く喜びの家】ですが、今日は、【続く喜びの家】のまん中である「持続可能」である事が、どんな風にプランニングに影響しているのかをお伝え出来ればと思います。

「持続可能」である事。
先ずそれは、性能など省エネルギーで暮らせる事から始まりました。
断熱性能・気密性を高め、節水型の水栓やCOPの数値の高いエアコンを選ぶなど、使用するエネルギーを抑える事を考えました。
そして太陽光発電と蓄電池システムを設置しました。

こんな風にアクティブと言われる高効率機器の利用など、機械などによる省エネを図り、「持続可能性」を高めました。

一方、高気密高断熱に不利にはたらくプランニングとなるかも知れないのは、中庭(パティオ)のある間取りです。

中庭を設けると、床面積に対して、外気に触れる面積が増えます。
また、庭に向けての開口部(窓)が増えるなど、断熱性や気密性を高めるには、相反する事になりかねません。

当然、【続く喜びの家】は、この間取りで、高気密高断熱性をクリアしています。
しかし、どうしてリスクを冒して、現在の間取り(プランニング)を選択したのか?が、【続く喜びの家】が考える「持続可能」の意味深さだと思います。

まだ、お隣の土地(東側)は空地です。
また、建設時は西側の土地も空地でした。
とは言え、いずれ両側に家が建った事を考え、その上で採光や開放感を得る事を考えたのは、「持続可能」がコンセプトにあった事も影響しての事でしょう。

当たり前と言えば、当たり前の事ですが、とても重要なポイントなので、あえてお伝え致します。
開放感を得ようとして、逆にカーテンをしたまんまという事にもなりかねないので、ロングスパンで考える「持続可能」は、とても大切な考え方だと思います。

中庭は、近隣の状況を加味してだけの理由では無く、「持続可能」には性能面だけでなく、何より暮らしを楽しむ気持ちや仕掛けが重要との考え方から設けたスペースです。

中庭は、2階のルーフテラスに接したレイアウトになっています。
2階のルーフテラスと中庭の間の手すり壁は、ガラス手摺になっており、同一の空間に感じられるように、屋根形状などでも工夫してあります。

外観から見ると、太陽光パネルが敷き込まれた大きな屋根が印象的ですが、その大屋根に穴が開いた部分が、2階のルーフテラスと中庭の部分になります。

このスペースを一体的に見せる事で、上下階のつながりが強調され、立体的なコミュニケーションを誘発させようと考えました。

中庭は、リビングとダイニングキッチンとをつなぐ水平方向のコミュニケーションはもちろんの事、リビング・中庭から2階のルーフテラスへの立体的なコミュニケーションも可能にする仕掛け(ボイド:吹抜け)となっています。

そんな豊かなコミュニケーションを可能にする為、家事動線や散らからない為の生活動線も、とても考えられています。

帰宅すると脇玄関(家族用玄関)からWIC(ウォーク・イン・クロゼット)に入ります。
WICを抜けると、洗面コーナーがあり、また洗濯室(洗濯機)・ランドリールームが後方にあります。

お仕事柄、洗濯物が多い事もあり、洗濯の干し方は何度も検討を重ねられました。

この様に、機能するプランニングと、ワクワク楽しいプランニングの両輪によって「持続可能」が実現する、そのメカニズム(人の心理)をよくよくご理解されて検討された間取りである事が、内覧会にお越しいただくとご理解いただけると思います。

「持続可能」
SDGsでも17の目標や5つの「P」、3つの「層」でも説明していますが、【続く喜びの家】にとって「持続可能」は3つのファクターで説明が出来ます。
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/about/

① ランニングコストの圧縮(経済の安定性)
② 家事楽など機能する器(環境の保全)
③ 豊かなコミュニケーション(家族の発展)

とても深い思考の上の「持続可能」なプランニングが、【続く喜びの家】の特徴です。
謂わば、本当の意味でのウェルビーイング住宅と言えるのでは無いでしょうか?