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吹抜けを通過するモノ。

【続く喜びの家】には、外部に吹抜けがあります。
その吹抜けには、パティオ(中庭)とルーフテラスが隣接されていて、ガラス手すりで一体感を得られる空間にしています。

また、外部吹抜けを通して、1階のリビングと2階の個室(ヌックがある子供部屋・寝室など)に目線や声が通り、立体的なコミュニケーションが生まれる事を図っています。

この外部吹抜けは、楽しいコミュニケーションを生み出す以外にも、重要な役割を担っています。

それは、光庭の役割です。

【続く喜びの家】の外観は、見ての通り黄色なのですが、外部吹抜けの壁は白色です。

これは、リビングやダイニングなど、内部の壁と同化させて、一体の空間と錯覚させる意味がありますが、もう一つ、リビングやダイニングなどに日光のあかりを落としやすい様にする意味もあります。

つまり、外部吹抜けを通じて、1階に光が多く落ちて来て、明るいリビングやダイニングにする事も図っています。

全てのモノは、光の反射で目視(認識)されます。

ですので、どんな雰囲気の空間にするかは、どんな光や明かりを空間に落とし込むのか?がとても重要となります。

光などには、その特徴で、大きく2種類に分ける事が出来ます。

日光の場合は、直射日光と天空光です。
照明器具の場合は、直接光と間接光、点照明と面照明です。

それらの光や明かりをコントロールして、出したい雰囲気にもって行く事がポイントで、【続く喜びの家】のリビングやダイニングは、外部吹抜けにより、主に天空光で明るさを確保する事で、落ち着いた雰囲気を生み出しています。

吹抜けを通過するモノや状態を見極めて、空間のイメージの実現を図る必要性があります。