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「光」の記事一覧

ホームパーティーをしませんか?

2019年12月17日 / アート ご提案 収納 安穏の家 遊び心の家

僕は分譲マンションの設計をしていました。

分譲マンションは商品です。
どうやれば売れるのか?
どんな部屋にすれば売れるのか?
そこが重要です。

だから、「暮らしやすさ」というポイントでも、購入される(プロではない)一般の方が、暮らしやすいと感じられる必要があります。

僕は、分譲マンションに住まれている方で、モデルルームのように美しく住んでおられる方にお会いした記憶がありません。
モデルルームのような、もしくはそれ以上の素晴らしい家具や調度品をお持ちの方のお住まいにお邪魔した事は、何度かあります。
しかし、モデルルームの状況のままで暮らしておられる方のお住まいに伺った記憶はありません。

「暮らすと物入りだから、モデルルームのようにはいかないね!」
皆さま、そう仰います。

「モデルルームのようには暮らせない」
僕はその理由のひとつを知っていました。
そこで、ご縁があった福井に来て注文住宅の設計をさせていただく時に、その理由を解決して、暮らし続けてなおモデルハウスのように維持できる家を考えました。

その理由とは、「マンションは商品である」というポイントです。
それは建売住宅でも同じことが言えます。

商品は売れる事に意義があります。
売れてこそ商品。
売れなければ、在庫品やひどい場合にはゴミになってしまいます。
買うのはお客様。
だからお客様に買いたいと思っていただく必要があります。

多くのお客様が欲しいと思うポイント。
多くのお客様に分かりやすくご納得のいきやすいポイント。
商品である以上、上記の内容は外せません。
どれだけ良い物でも、一定量、売れないと意味が無い。
それが商品の限界でもあります。

戸建て住宅だと「一定量」というファクターが外れます。
お施主様さえご理解・ご納得いけば「良い物」のご提案が出来ます。

「これで、モデルハウスの様な空間の中で暮らし続けていただける!」
そう思いましたが・・・
点検に伺うと、中々それが難しい現実を見せつけられます。。。

何がいけなかった?
どこがダメだった?

ひとつは、「十人十色」の意味合いに深みが無かった事でした。

つまり、使い方や動線、暮らし方が人ぞれぞれである事は知っていましたが、「人それぞれ」の深みが足りていなかった事。

もうひとつのポイントは更に重要なポイントなのですが・・・
それは、お施主様ご自身も、ご自分の事をそれほど深くご理解されていない事です。

“Temet Nosce”
「汝、自身を知れ」

上の写真は1999年に発表された映画「マトリックス」のワンシーンです。
自分を知る事って意外に難しいんですよね。
そもそもカガミが無いと、自分の姿も見る事が出来ない訳ですから、自分の事は中々自分だけでは分りにくいものです。

だから、住まいづくりにおいてもその事で誤った情報を設計者に発信してしまう事もあるだろう。
その事の積み重ねが、「モデルハウスの様な空間の中で暮らし続ける」事への道のりから遠ざけている事に気づきました。

先日、我が家で行った忘年会は、皆さまのお力添えあって、とても豊かで楽しいステキな忘年会(ホームパーティー)になりました。
食材もメニューも、おしゃれでゆとりのある本当に豊かな物がテーブルを埋めました。

「きっと家を建てたら、本当はこういう事をしたいんだよね!」
そう仰ったのは安穏の家のオーナー様。

我が家の場合、ホームパーティーをするのはそんなに大変な事ではないので、時々します。
お施主様やオーナー様、友人や仕事仲間など、様々な方にお越しいただき、ホームパーティーをします。

ホームパーティー好き?なのかも知れませんが、むしろ大きな要因は、いつも基本的に片付いて、掃除さえすればお招きする事が出来るところにあるのだと思います。
また、掃除機もかけやすい様に、床に物をあまり置いていません(我が家では掃除をしない人ほど、床に物を置きますが・・・)。
とにかく、家事がラクになる様に工夫している事と、片付きやすい様に工夫しているおかげでいつも片付いている事が、ホームパーティーを開く事が苦になりにくいのだと思います。

ダイニングの照明は、演色性の高い器具を設置しています。
その事も、料理がよりおいしそうに見えてテンションがあがります。

また、ホームパーティーを繰り返すので、そのクオリティもあがっていきます。
器など料理を演出する物も揃っていきます。

この循環を生む最大のポイントは、「暮らしやすさ」と「美しさ」にあります。

カッコイイお家を建てて友だちを呼びたい。
多くの方が思われる事でしょう。

しかし、現実には、、、
友達を呼ぼうと思うと物が多すぎて片づけなきゃ・・・
掃除が行き届いていないからムリだ。。
みたいな感じになるのが多いのではないでしょうか?

カッコイイお家である事はもちろん。
機能的で家事が楽でないと、実は友達を気軽に呼ぶ事が出来ないのです。
しかも、その「機能的」という意味には、かなりの深みが必要である事が、僕の経験上、言えます。
「十人十色」の意味を深める事。
またお施主様ご自身も気付かれていない「十人十色」のポイントを一緒に知っていただく事(汝、自身を知れ)。
その事が、理想の暮らしを手に入れる為に、不可欠なファクターである事は、僕の経験上、確実に言えます。

我が家(遊び心の家)でホームパーティーをしませんか?
もしくは・・・
ホームパーティーの出来る家を建てませんか?

長い廊下の真ん中に。

2019年9月4日 / 内覧会・現場見学会など お知らせ ご提案 双幸の家

上写真は、双幸の家のファサード(建物正面)です。
正面にあるのは玄関ではなく、勝手口兼、明り取り窓です。

双幸の家の敷地は、奥行き方向に長い敷地です。
その為、どうしても廊下が長くなってしまいがち。

また、建物の中央に配置された長い廊下は、窓などが設ける事が難しく、暗い廊下になる事が多いです。

下写真は、双幸の家の廊下です。

先ほどお伝えした通り、ファサードにあるのは、勝手口兼、明り取り窓です。

では、双幸の家の玄関はどこにあるかと言うと、ちょうど廊下の真ん中あたりにあります。
廊下の端部には、勝手口兼、明り取り窓や、大きなFIX窓を設けて、少しでも廊下に光が差し込むように計画していますが、廊下の真ん中あたりにある玄関が暗くなってしまいます。

そこで、上写真のような、FIX窓が袖に付いている玄関ドアを選ばれています。
しかし、それ以上に、双幸の家は、玄関あたりがあまり暗くならない工夫がされています。

それが下の写真の窓です。

この窓は、2階の南側にあるルーフテラスと階段の吹抜けの間にある窓です。
ルーフテラスには、2FL(2階の床の高さ)でウッドデッキが施工されています。
そのウッドデッキに当たった日光の反射光が、この窓から階段の吹抜けにそそぎます。

この階段は、玄関ホールのすぐ横にあり、階段スペースの白い壁を乱反射した光が、玄関ホールまで明りが落ちてくる設計になっています。

その事で、途中に窓が設けられない、建物の中央を抜ける長い廊下の真ん中あたりに、やわらかい光を落とす事に成功しています。

この週末、双幸の家は、お施主様のご厚意のもと、内覧会をさせていただきます。
双幸の家は、二世帯住宅です。
二世帯住宅ならではの工夫も色々とされている双幸の家。
是非、今週末(9/7・9/8)は、内覧会会場へ足をお運びください。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。

双幸の家 内覧会
2019/09/7(土)〜09/08(日)
10:00〜18:00
福井市つくし野

問合せ先
Tel 0776-36-9001(平日9:00〜18:00)
E-mail info@ecru-arc.co.jp

「双幸の家」特別内覧会

2019年8月9日 / 内覧会・現場見学会など お知らせ ファサード(正面外観) 壁の役割 カラースキーム 双幸の家

「双幸の家」特別内覧会

今回の、2世帯住宅の解答です。
親・子世帯それぞれの想いをぴたりと組み合わせたお住まいを、お施主様のご厚意のもとご覧いただける事になりました。

この機会に是非足をお運びくださいませ。

「双幸(そうこう)の家」特別内覧会
8/31(土) 9/1(日) 2(月)
10:00〜18:00
※2(月)のみ16:00まで

場所
福井市つくし野

お問合せ
株式会社エクリュ
0776-36-9001
info@ecru-arc.co.jp

アプローチの階段

2019年8月2日 / 双幸の家

目に映るモノは、光と影なんですね。
だからどこに光を当てて、影をつくるか?で見た感じの印象って変化するんです。

影をつくるには窪ましたり、覆ったりすると出来ます。

玄関へのアプローチの階段は、影を設ける事で印象を与えています。

こうして格子が出来た。

2019年6月27日 / 双幸の家

格子を設けることで、昼間などは外から部屋内が見えにくくなります。
格子に光が当たる事で、奥の方にピントが合い難くなるからです(手前:格子にピントが合ってしまう)。

明るさを確保しながら、プライベート性も高め、意匠的にも美しい。
先人の知恵ですね!

2018年3月3日〜 卓色の家 内覧会 in 福井県あわら市大溝2丁目

2018年3月3日 / 内覧会・現場見学会など お知らせ 卓色の家

卓色の家 内覧会
2018年3月3日(土) 4日(日) 5日(月)
10:00~18:00(5日のみ16:00まで)
福井県あわら市大溝2丁目

サーカディアンリズムってご存知ですか?
卓色の家の照明計画はサーカディアンリズムを意識した照明計画になっています。
詳しくは内覧会会場にて、ご体感ください。

いよいよ本日(2018年3月3日)より、お施主様のご厚意のもと、「卓色の家」内覧会を開催させていただきます。
この機会に是非会場に足をお運びいただき、お施主様の想いがどの様にカタチになっていったのかをご体感いただき、皆さまのお住まいづくりにお役立ていただけましたら幸いです。

スタッフ一同、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

光を制する者は、空間を制する。

2017年10月25日 /

眼に映るもの全て。
それは光と影からなります。

今日はとても嬉しい事を言っていただきました。
それは、施工事例の写真をお客様にご覧いただいている時の事です。

「光の入れ方が、とてもステキですね」
「光がキレイです」

写真やデッサンなどをされている方なのかな?
そこに気付かれるって事が先ず凄いです。

弊社がお住まいを設計させていただく上で、光の入り方、影の作り方はとても重要で、お施主様にとって「良い光とは」をイメージ・マップでも探し、分析しています。
だからこそ、そこにお気付きになっていただいた事は、とても嬉しい事でした。

光は、自然光と人工の灯りがあります。
また、それらの光や灯りには、直接光・間接光・反射光があります。
日光の場合は、直射日光と天空光と言います。

それらの組み合わせで、如何にすればお施主様が理想とされている空間に敷地条件などを考慮した上で実現出来るのかを模索して近付けていきます。

視覚の情報は、全体の情報の8割を占めるとも言われます。

冒頭に述べた様に、眼に映るもの全ては、光と影からなるので、空間の雰囲気をつくる上で、当然に光や灯りのコントロールは重要なんです。

立体感など形状・色彩・明るさ・テクスチャー(素材感)など。
これら全ては、光と影で表現され、認識されるのですから、当然、コントロールが不可欠なのはお解りいただけるでしょう。
(テクスチャーなどは触感でも認識されます)

人工的な光(灯り)の場合には、光の質がとても重要です。
LEDなど新しい光は、自然光の表現力からまだまだ開きがあります。
自然光との表現力の比較は、演色性という指数などで表されます。

まだまだ演色性が低いLEDは、昆虫からは見えにくいという利点はあります。
光に集まる昆虫の眼からは、LEDから発される光は見えにくい(LEDは紫外線が発生しにくい)為、虫が集まりにくいという利点があります。

しかし空間の色彩やそこにある物などの色彩の表現力も弱いという弱点もあります。

光や灯りのニーズを把握し、デザインする弊社に気付いていただけたのは、とても嬉しい出来事でした。

情報の8割

2017年6月12日 / ご提案 ファサード(正面外観) カラースキーム 想円の家 伸遊の家 新流の家

間接照明のように、直射日光も壁に乱反射させたりして間接的に(天空光)取り入れると、落ち着きのある空間になります。

白い外壁部分は、南側からの直射日光の反射量を増やして、多くの光を下にありLDKに繋がるパティオ(中庭)をやわらかい光で満たす為です。

隣家の影になってしまうハズだった1階にあるLDK。
そのLDKに、プライベート性と明るさの確保の両立を実現したのが「伸遊の家」です。

では、実際のLDKはどんな雰囲気に仕上がっているか。
↓下写真をご覧ください。

天空光に包まれた「伸遊の家」のLDKは、直射日光が入り込むLDKとは違い、明暗の差が少ない落ち着きのある空間になっています。

ちなみ、直射日光の差し込むLDKは↓下写真の感じです。

外部空間を思わせる元気なイメージがありますが、明暗の差があり、天空光の雰囲気とは異なる事がお分かりいただけましたでしょうか?

光をコントロールする事で空間のイメージが大きく左右されます。
情報の約8割が視覚からの情報。
それらは全て光(視覚は光)ですから、当然ですね!

↑上写真は「伸遊の家」のパティオ(中庭)です。
壁・床とも白っぽい色で、日光を反射しやすさを意図しています。
マットな素材にすると、更に乱反射を望め、天空光をつくりだせます。

カタチや色、素材感などを選ぶ際、「好み」を反映させる事は当然ですが、そこに意味を加える事で、更に「好み」の空間イメージに近付ける事が出来ます。

情報の8割が視覚情報(光)。
じょうずにその情報をコントロールして、理想の空間や雰囲気を実現してくださいね!

夜、照明の感じを体感。

2017年4月15日 / 健承の家 卓色の家

最近は結構、日も長くなり、18時では未だ外は明るく、内覧会中では夜の雰囲気を体感していただく事が出来ません。

現在、打合せを進めさせていただいている(仮称)大溝の家のお客様に、特別に内覧会会場を閉館してからの時間で、打合せをさせていただきました。

これなら照明の雰囲気も掴んでいただけます。

チョット前まで、一室一灯照明といって、リビングやダイニングなども部屋の真ん中辺りの天井に円型の蛍光灯が二重に入っているようなシーリングライトを付けるのが主流でしたが、最近では多灯分散型照明が目立つようになりました。

一言で多灯分散型照明といっても、様々な考え方で配灯されています。

今日は「健承の家」の照明計画をご体感いただき、これからのお住まいづくりのご参考にしていただければと思い、お忙しい、また遅い時間に申し訳ありませんでしたが、お時間をいただき、(仮称)大溝の家の打合せをさせていただきました。

明かりを灯して、癒しの空間。

2016年9月5日 / ご提案

「色温度」という言葉はご存知ですか?
「色温度」とは、光の色合いを表す数値で、熱力学的温度の K(ケルビン) で表されます。

朝日や夕日は2000K程度、日中の太陽は5000Kから6000K程度と言われています。

この色温度は、人の緊張や緩和の感覚に大きく影響しています。
色温度が低いと人の脳波がα波になりやすく、つまりリラックスした状態になります。
それに対し色温度が高くなるとβ波になりやすく、集中力が高まります。

くつろぎのリビングルームにしたければ、色温度を低めに設定した照明計画にすれば、落ち着きを感じます。

上の写真は、2000Kから2800Kの器具を使用した照明計画となっています。

照明計画で色温度と同じく大切な数値に「演色性」があります。

自然光とのズレを表した数字で、自然光からズレが少ない程数字が大きく、ズレが大きくなると数字が小さくなります。
ズレ無しは100。
ズレる程数字が小さななり0まであります。

白熱灯は演色性が高く色温度も調整(調光)出来たのですが、LED照明は演色性が低く調光出来る器具は高価です。

しかし最近は演色性が比較的高いLED照明器具も出てきました。
視力など個人差もあるので、あまり気にならない人は演色性の違いに気付けない方も少なくなくおられますが、気付かれる方はちゃんと器具を選ばないと顔色が悪く見えたり、せっかくの料理があまり美味しくなさそうに見えたりしちゃうのでご注意を!

LEDになって、今後期待される照明計画で、サーカディアンリズムを用いた照明計画があります。

サーカディアンリズムとは、いわゆる体内時計で、人が持つ体内時計に合わせた照明計画が期待されています。

LED照明は調色の幅が広く、昼間の太陽の色から夕日の色まで十分調色が可能です。
そこで、部屋の中も外と同じように時間や天候などと同調して色温度が変化するとサーカディアンリズムが整い、快適な明かり環境になるといった考え方の照明計画です。

照明計画の考え方も技術と共に変化していきます。

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