趣適の家
趣味の住まいは、
妄想なのか?
「趣味たっぷりの住まいを建てよう!」
そんなふうに建てたのに、何年かたったら、あらら・・・。
というケースはよくあります。
日々の生活の中で、理想の姿を成り立たせ続けるのは難しい。
では、趣味の住まいが続く方法はないのでしょうか?
今回は、自転車を通じて出会ったご夫婦の住まい。
自転車ライフを生活の流れと両立させるために、「単純明快に趣味の家とはせず、暮らしとのバランスを重視し、続けられる環境を構築する」という考え方を採用されました。
自転車を楽しむ玄関スペースでは、メンテナンスやバーチャルサイクリングができる。
でも、引き戸を介して、リビングから見えるようにしています。
集中もできるし、家の中との一体感もある。
週末は、サイクリング仲間が集ってBBQもできる。
でも、ふだんは何気ないデッキと光庭です。
「趣適の家」にとって最も大事なのは、好きなこと・理想の暮らしが続けられることです。
人生を豊かにする趣味と、生活機能がバランスよく共生する住まいが、「趣適の家」の最大の特徴です。
- 延床面積〜30坪
- 家族構成3人
所在地
福井市本堂町
用途
専用住宅
構造・工法
木造軸組工法
延べ床面積
95.84㎡(28.99坪)
打合せ期間
2023年2月~2023年12月(10カ月)
契約工期
2023年12月~2024年6月(7カ月)
備考
趣味(自転車)
ほぼ平屋(継続)
バーベキュー(仲間が集まる)
ミーレの食洗器
乾太くん
温水床暖房
最も大切なのは、家族との時間。
趣味などに没頭出来るのは、家族がいつも側にあるから。
帰る場所が無ければ、何処にも行った事にならないのと同じで、家族あっての趣味だと考えて、趣味と生活との共存を図りました。
その事が現実的に趣味も暮らしも続けて行けるのだと考えて・・・。
潤いは、気が置けない仲間との時間。
豊かな暮らしは、価値観を反映させた住まいという空間。そこに生活を楽しみ潤いのあるモノにする時間。この双方が奏でる共創の中から生まれて来ます。
潤いのあるモノにする時間のひとつは、気が置けない仲間と過ごす時間です。
趣味を通じてなど、大勢の仲間と過ごせる場所を設けました。
私たちの暮らしには、自転車は外せない。
ご夫婦共通の趣味が自転車。
玄関土間では、自転車のメンテナンスやバーチャルサイクリングが出来る広さになっています。
玄関土間とLDKとは引き戸で仕切られ、リビングと一体的に使い自転車を家族と楽しんだり、仕切る事で集中してトレーニングをしたりも出来ます。
ファサードは、安定感を表現しました。
「継続」≧「趣味」の趣適の家だから、ファサードでは安定感を表現し、継続を暗示させる事を考えました。
柱型は木造建築ではなく、RC造の建物のスケール感を採用する事で、安定感を感じていただこうとしました。
帰宅時には安定感のあるアーチが出迎えてくれます。