平悠の家

平悠の家

30年かけてつくった風景は、
今から始まる平屋の愉しみ。

風のそよぐ林、柔らかに立ち上がる丘、近い将来できあがる池。約30年前に自ら土地を用意し、木を植えたりしながら、少しずつ描いてきた風景を、平屋から望む地平に。ずっと続いていく愉しみの、要な部分のお手伝いです。

LIXILメンバーズコンテスト2021 新築部門 敢闘賞

所在地

丹生郡越前町小倉

用途

住宅

構造・工法

木造軸組工法 平屋建て

延べ床面積

107.65㎡(32.56坪)

家族人数

2人

打合せ期間

2019年5月~2019年10月(6ヶ月)

契約工期

2019年10月~2020年4月(7ヶ月)

備考

終の棲家
高気密高断熱
オリジナル下足箱(壁収納)
オリジナルTVボード(壁収納)
ウッドデッキ(濡れ縁)
ガス温水床暖房
ガスコンベック
フットライト
櫂の引手
貝のアプローチ
など

建物は、30年かけてつくってきた景色が道路から見えない様に配置され、楽しみは、玄関ドアを開ける時までとってあります。二段になった屋根は、訪れた方へのおもてなしの心と品格を表現しました。

玄関の壁は他の空間よりあえてワントーン落としてあります。それは、次のスペース(リビング)の開放感を最大限に引き出す為。また、外部への意識付けへの意味もワントーン落とした理由にあります。

明るく開放的なリビングの果たすべき役割は、30年来の景色を眺める為だけと言っても過言ではありません。形状や床の貼り方まで、セオリーを押しても景色への意識に拘りました。風景の中に池がつくられると天井面に水面の反射光が揺らめきます。

和室に居ても、やはり景色を楽しむ事に拘った部分が多々見受けられます。襖の引手は櫂を形取った物。風景の中にやがて出来る池を意識しての事。

勿論、ウッドデッキからは景色が望めます。

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