仕様



間取りが決まったので照明計画など具体的な仕様を決めていきます。

この日は照明計画のご提案と換気システムのご提案を行いました。

エコロジーを検討されているので照明はできる限り蛍光灯などが中心となりました。
演色性や調光による演出・コストを考えるとミニクリプロンなどが適しているのですが、お施主様はエコを優先されました。

お施主様の選択の仕方も、立派な選択だと思いました。

照明のレイアウトの仕方も、窓の外などへの目線の誘導にも役立てようと考えました。
リズムよく並ぶダウンライトは、窓の外へ向かいます。

地鎮祭

地鎮祭>今日は朝から地鎮祭がありました。

地鎮祭とは、一般に「ぢちんさい」や「ぢまつり」と言っていますが正しくは、「とこしずめのまつり」と言います。

工事の着工に会わせて行う場合は起工式・着工式として行う事もあります。

地鎮祭は工事着工に当たり、その土地の守護神に無事建物が完成することを祈願する祭りで、古くは持統天皇の御代(西暦690年)に、既にこの祭の記録があり、古代より土木や建築等に伴う、重要な祭として行われてきたそうです。

今日は良い天気で本当に良かったです。

おかげさまで地鎮祭を滞りなく行うことが出来ました。

お引越し

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今日はお引渡しでした。
無事お引渡しすることが出来ました。

大きなテレビも入り、お施主様も大喜び。
子供達も大はしゃぎ。
はしゃぎすぎて怒られてましたが、それだけ喜んでくれているってことですよね。
よかった。 よかった。

今頃は家族一丸となって、一生懸命引越し(片付け)をなさっているところだと思います(笑)。

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それにあやかってかどうか・・・今日の昼食は、おそば。
福井市和田中にある『きょうや』でおそば(引越しそば?)をいただきました。

美味しかった。

明日は、地鎮祭です。

お引渡し

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いよいよお引渡しの日が迫りました。

お施主様はこの日を心待ちにされているでしょう。
そう思っていただけることは、とても嬉しいことです。
でも、少し淋しい気も本当のところ感じています。

嫁がせる親の気持ちは、まだ解らないですが、このように複雑な気持ちになるのでしょうか?

しかし、春ですねぇ~。
昨日は暑いぐらいでした。

春ですねぇ~。。。

「静と動の家」 内覧会

内覧会

3月14日、15日にエクリュ内覧会を開催いたしました。

本当にありがとうございました。

P-08 「静と動の家」内覧会 【ファサード】

この日は「静と動の家」の内覧会へお越しいただきました。

(仮)森田の家も白い箱の家のイメージをお持ちでしたので、「静と動の家」のイメージは参考になるところもあったのではないかと思います。

白い箱の家はファサードが結構重要です。

色彩やマテリアルがシンプルになればなるほど、形状の持つ意味が重要になるからです。
(色彩や素材などその他の情報が少ないと、形状がひきたつ為)

静と動の家」も建物のアイデンティティなどがファサードに表れるように検討したお家です。

(仮)森田の家もインテリアの方向性や建物の考え方が、ファサードに表現できればと考えながらプランニング(間取り)を行っています。

設計依頼書

やっと間取りや仕様や金額などがご要望の範囲に納まったので、設計依頼書にサインをいただきました。
いよいよ見積りの開始です。

ここから本当の意味での費用対効果、つまりNEEDSが明らかになります。
NEEDS(ニーズ)でおうちを組みなおします。

外を眺める

この日は「静と動の家」の内覧会。
内覧会会場で、「穏景の家」のお施主様と打合せをいたしました。
この日、決まった内容にこんなのがあります。

Type-27からの変更について
・ 2階 北側ルーフテラス
  外観上(ファサード)や視覚の変化などの理由から、
  北側ルーフテラスの床レベルを2FLより400mm
  程度上げる。

この決定内容は、「穏景の家」を象徴するような決定内容です。
というのも、2つの目線が上記の内容を決定付けたからです。




ひとつめの目線は、帰宅時など外観を見る目線です。

外観のご要望に2トーン以上の色彩もしくは1色で2つのテクスチャーを用いるという内容がありました。
また、それは立体感を意識付けるためでもありました。

お施主様が仰るには・・・
「よく、玄関先のポーチ部分のみひとつの立体として捉えるために、テクスチャーを変えたり色を変えたりする建物を目にする。」
「やりたい意味は理解できるし、今回もそういう理由で2トーンもしくは2テクスチャーでいきたいと思うのだけど、普通な感じのファサードになってしまうのは・・・嫌だなぁ~。」

そこでご提案したのが立体のボリュームを一般的な比率で無くす方法でした。



例えば上の写真、メゾン・ド・エクリュを見ていただくと、右端のエンジ色の部分は2階テラスの手摺り壁ですが、2階の窓下場と大体同じ高さにあることがお解かりいただけますでしょうか?

これは、2階の床の高さから1100mm以上落下防止の手摺りを設けないといけないという建築基準法からくるもので、開閉可能な窓の腰高さも1100mm以上取らなくてはならないため、高さが揃ってきがちなのです。

この高さ関係は皆さんが日常生活を送る上で、無意識に何度も何度も触れられているので、自然と1100mmの手摺り壁や腰壁を普通と認識しておられます。
1100mmより妙に高いと、窓などが上のほうに付いていると感じられ、1100mmより妙に低いと落ちそうで怖いと感じられるはずです。

それと同じように外観上からも2階手摺り壁の高さや2階腰窓の高さをメゾン・ド・エクリュの高さが普通と感じられます。
左奥に見える大きなFIX窓は2階の床高さから付いている窓なので、目新しく映るのではないでしょうか?

この「普通」の感覚を利用して2階の床高さ+400+1100を天場とした立体をポーチの立体とすることで、普通とはちょっと違ったボリューム感に見える(目新しく感じる)ことを図りました。

そのことを模型を作ってご説明しました。




北側のルーフテラスが必要だった理由は、2008年10月18日の打合せまでさかのぼります。
当時はまだType-10で打合せをしていました。

・ 外を眺めることが出来る場所が欲しい

その時に仰ったご要望です。
「北の眺望、南の日照」と言う言葉はご存知でしょうか?
多くの方は南側に窓が欲しいと仰る理由は、夏にはあまり日差しが差し込まず、冬にはたくさん日差しが差し込む日照条件としては理想的な方角が南だからです。
しかし、庭や景色を眺めるには、実は南の窓は向きません。。。
美しく庭や景色を眺めることが出来る方向は北側なんです。
南から差し込んだ光の反射が北側を向けば望むことが出来、光り輝く美しい景色を眺めることが出来るのです。

そこで、外を眺めることが出来る場所は北側に持って来ました。
これが北側にルーフテラスが必要だった理由です。




また、「外を眺めることが出来る場所が欲しい」という意味を考えました。
タバコも吸われないお施主様が、外に出てまで景色を眺める理由とは?
また、リビングから畑を望むのとは違った眺め方に意味があるのでは?
そう考えたどり着いた答えは、リラックスやリフレッシュといった意味があるのではないか?ということ。

そこで、これも「普通」の感覚を逆利用して、リラックスやリフレッシュをつくろうと考えました。

2階からの景色は、大体普通のおうちなど空間にいると大体同じ高さから眺めています。
また、2階の床はわざとレベル差を設けない限り、お家の中では一般的にフラットです。
だから2階からの眺めも慣れてくると一般的な景色となります。
つまり「普通」になります。

でも、2階の床から景色を見るのではなく、イスに上って景色を見ると少し風景が違って見えた経験はありませんか?
その少しの違い、普通とはちょっと違う場所に北側のルーフテラスをすることで、リラックスやリフレッシュを図れないか?と考えました。

それで2階の床+400mmの高さを北側ルーフテラスの高さとしました。




一石二鳥とは、このこと(笑)。

第19回トータルハウジング(TH)大賞 地域最優秀賞 表彰式

昨日はTOSTEMさんが主催する第19回TH大賞の表彰式に出ていました。
エクリュは地域最優秀賞をいただきました。

表彰式はラフォーレ東京(東京・品川)で13:45からありました。
福井8:37発しらさぎ4号にてトステムの笠嶋さんと武善の吉江さんと一緒に東京を目指しました。

お恥ずかしい話で、会場でこの賞の趣旨を知ることになります。
その趣旨などに甚く感動するのですが・・・
その話は後ほど。

東京までは約3時間半かかります。
通勤圏内とまではいきませんが、そんなに遠くは無いですね(笑)。

その間もメーカーの立場、流通の立場、設計・施工の立場からの住宅の話がつきません。
その中で先日のサプライズ・バースディ・パーティーの偽装漏水事件の話になりました。

漏水と言う言葉に鳥肌を立てる3人。
それほどあってはならないことですし、それぞれの立場で気を使っていることでもあります。

その話の中で、誰がどの業務に対しての役割を果たすか?
そして主幹は決めるが仕事は重なり合っている方が機能的で、助け合うことが出来ることこそチームである話をしながら東京へ向かいました。
「3人寄れば文殊の知恵」です(笑)。

そんな熱い話を繰り広げながら品川につきました。

予断ですが、品川駅をおりるとつい先日よくTVでみたKeihin Hotel。
シャッターを切らずにはいられませんでした(笑)。

無料送迎バスに乗り、ラフォーレ東京に到着。
支社長が待っててくれました。

他の受賞者の方々やトステムの方々をご紹介いただき、表彰式会場へ移動。

「厳しい状況の中であるが、個へのサービスが重要な時代になる」
と言うお話がトステム株式会社 溝口取締役副社長執行役員からのお話。
「住は聖職なり」
と言うトステムハウジング研究所 山並所長からのお話があり、いよいよ表彰式にうつりました。

色々なおうちに対しての賞がありますが、一般的にお施主様やその設計などが表彰の対象となるものが多いのですがTH大賞は施工者に対してスポットがあたり、また、その施工者を支えるチーム(代理店や専門工事業者、及び設計事務所など)が評価される点にあります。

トステムさんは「協働」と言う言葉を使われていましたが、自分もこの業界に入り先ず大嫌いになり、今凄く大事だと感じている言葉である「共存共栄」や「パートナーシップ」、「チームワーク」などで表せるものが評価の対象になっています。

会場に行ってからはじめて知ることになったことは、とてもお恥ずかしいことですが、自分も常々感じている協力体制の重要性も評価されたのだと知ると、とても嬉しく思いました。

家は決して一人の力で建つものではないっていう当たり前のことを当たり前に大切に考えた結果を評価されたのだと思います。

もうひとつ嬉しいことがありました。

これも伺ってから知る、全く情けない話なんですが・・・
審査委員長が高橋靗一先生だったってことです。
高橋先生と言うと大阪芸術大学名誉教授。

そう。 母校の偉ぁ~い先生です。
しかも思い出に刻まれている塚本記念館(大阪芸術大学塚本英世記念館芸術情報センター)が先生の設計であることなど、懐かしさもこみ上げてきました。

またその先生のお話が・・・

「人の手(ぬくもり)のお話(ものづくりは手で行う)」

「(建築基準)法は2・3人の悪い奴がいたためどんどん息苦しくなっている」
「でも、美しさを止める法は無い」

と言う、コレもまた自分が凄く感じている建築基準法への思いなどと、勇気が出てくるお話に感動しました。

しかも大阪芸大の話で先生と盛り上がり、、、
一緒に写真をとっていただき、、、
硬く握手もしていただきました(笑)。

本当に楽しく実りある表彰式で、凄く感動して22時過ぎに福井へ戻ってきました。
帰りの新幹線などの中でも、3人で建築談議を繰り広げながら帰ってきました。
それも凄く楽しい時間でした。

今回、武善の大森君からの誘いから始まり、何気に応募したTH大賞でしたが、トステムさんをはじめ色々な方のおかげで素晴らしい体験をさせていただきました。

また、駒井支社長をはじめたくさんの方に良くしていただき本当にありがたく思っています。
(支社長にはお忙しい中、お手紙までいただきました)

本当にありがとうございます。
今後ともエクリュをよろしくお願い致します。

2009/02/12 19:36

「Mさま邸でガレージから漏水です!」
『えぇっ!!』
「直ぐ現場に行きましょう」

緊張感が一気に高まる。

机にドッサリたまった仕事を止め、とにかく急いで現場へ走る。

「心臓に毛が生ええていると」言われたりするわたしだが、
正直、自分はそんなに肝っ玉が据わっているタイプではない。
状況や立場などがそうさせているだけだ。
内心ではドキドキしてそれを抑えるのがやっと。

「Mさまにご迷惑をおかけしてしまった。。。」
「風呂も入れないし、ご飯も作れない、、、(元栓から水を止めちゃうため)」
「Mさま、もうご飯は食べられたのかな?」
「しまった! 会社のお金を持ってこればよかった。。。」

色んなことが頭を過る。
早く現場に!!
気持ちは逸る。

インターフォンを押す。
奥さんが笑顔で出てこられる。
あれ?被害はそんなに深刻ではないのかな?
少し自分の中での緊張が和らぐ。

とにかく漏水している現場のガレージに!!!

ガレージのシャッターがゆっくりと開かれる。

『HAPPY BIRTHDAY!!』

???

実はそこからあまり記憶が無い。

『こっちに来る前に連絡をしてもらっら設備屋さんの到着は?』
『だから漏水箇所は?』
『なんでみんなココにいるの?』
『なんなん?』

どれだけ答えを目の前に出されても瞬時に異様に高めた緊張と、めいっぱい放出しているアドレナリンがコトを順序だてて考えさせない。
全く色んな状況をつなげることが出来ない。

『漏水はしてないんですか?』
『よかった。。。本当によかった。。。』
安堵感のみが脳を支配する。

これが自分の為のサプライズ・バースデー・パーティーだと、本当の意味でちゃんと理解するにはかなり時間を要した。
どこか自分とつながらないと言うか・・・
分かるけど解らないと言うか・・・
『ほんまなんなん?』
いや。 今でも解っていない事が無いとは言えないほど自分を見失った。

あんなに自分や状況や色んなものを見失うことはそんなにない。

「心臓に毛が生えている」と周りに言われるぐらい無頓着な人間だと思われたりもするようなマイペースな人間でもあるから、、、
冷静さを失わないように心がけているから、、、

でも昨日は         飛んだ

多分、みんなのことだから、色々思考を凝らし、細かいところにまで拘った演出や動きや言葉なんかがあったんだろうと思う。

本当に申し訳ないけど、昨日の僕は全くと言っていいほど観えていない。
多分リアクションも期待はずれで感動も感情もないような姿に映ったんじゃないだろうか?

とにかくシチュエーションのインパクトで思考停止状態。
何度か見ないと意味が全く解らない映画をみた感じだろうか?

ただ言えることは、豆鉄砲で撃たれたハトの気持ちが解った。
そして漏水していなくて本当によかった。

しかし、今、少しずつではあるが状況を飲み込んでいくと、
本当にありがたいことだ。

お客さまや社員やみんなが、自分のために時間や思考を凝らしこんなサプライズパーティーを開いてくれる。

そうそう。

年賀状に「福井に来てくれてありがとう!」ってコメントに、すごく嬉しかった正月からスタートした2009年。
そしてその年に「生まれてきてくれてありがとう!」と開いてくれたサプライズ・バースデー・パーティー。
この不況が騒がれる寒々しい感じのする世の中なのに、自分にとっての2009年はこんなに温かい気持ちに囲まれているんだと、(じんわりで申し訳ないのだが)実感していくのであった。

どうも、ありがとう!

漏水してなくてよかった。。。
漏水対策マニュアルを作成しなきゃ。。。