出逢い

ある日電話がなりました。
「西谷の兎越峠の抜け道の入り口にある、3軒たった建物を設計された方はそちらにおられますか?」

以前会社勤めをしてた頃にさせていただいた建売のプロジェクトが西谷の3軒の建売だった。
色々あって・・・販売を担当させてもらわずクビになったので、お電話をいただいたお客様とは面識が無かったのだが、お客様が西谷のType-Bの設計をすごく気に入っていただき、お聞きするとずっと設計した人を探され、やっとエクリュを見つけていただいたとのことでした。

本当に嬉しい限りです。
こんなに設計者冥利に尽きることはありません。

また、ご主人は大学の先輩と言うことが後で解り、福井で大学の先輩にお会いできるとは本当に嬉しかったです。

今も先輩(お施主様)とは公私にわたりご相談にのっていただいたり、遊んでいただいたりしています。

工事時期の予約

エクリュは予約制になっています。

色々な理由があってのことですが、最も大きな要因のひとつはつくり手のその技術力にあります。

エクリュのサービスはお客様も想いをカタチにする。
つまりデザインをする会社ですが、ひとつとして同じでないお客様の想いをカタチにしていきます。
同じものを繰り返しつくるのであれば、品質や工程など色々なものが計画しやすくなりますが、そうでない場合はそうした色々なものコントロールが難しくなります。

そこでエクリュは実際に現場でモノつくる、その手をできる限り固定しています。

信用のできる技術の高い職人さんの力を得て、想いをカタチにすることを図っている会社です。

というわけで、、、エクリュは予約制です。
職人さんが空いていないと工事が出来ないからです。

今回の打合せは、お施主様に工事時期をご予約いただきました。
ありがとうございました!!

トラック&李調家具

トラック&李調1

お施主様が今お持ちの家具は、トラックの家具です。

トラックの家具は派手に飾り立てることが無い、使い慣れた馴染んだ感じの家具のデザインが多いブランドで、大阪の家具ブランドです。

僕も関西にいるころトラックへ行きたくて玉造周辺をウロウロしたことがあります(笑)。
(玉造は小学生の頃、よく行った場所なんですが・・・)

今回の打合せでは、トラックの家具を新居に持っていかれるとのことで、やはり家の雰囲気もニュートラルにしておくべきじゃないか?と言う話になりました。

トラック&李調2

また、李朝家具も置きたいとのご要望もありました。

トラックとテイストがかなり違いますが、どうやらお施主様のイメージの中では調和が図られているように感じました。

確かに、イメージのコラージュ(イメージ・マップ)の中には、モダンな家具の中に李朝家具がアクセントで入っているものもあり、さらにお施主様の頭の中のイメージを具現化して行こうと思います。

本漆喰

本漆喰

最初に内覧会で見に来ていただいたおうちは凝縮の家でした。

凝縮の家はマテリアル(素材)を本物を使うということが、コンセプトのひとつで、外壁は全て本漆喰仕上げとなっているおうちです。
内部に関しても漆喰を吹き付けた紙を貼る仕上になっています。

お施主様も本物の素材を出来るだけ使用したいとのことで、玄関やリビングなどの内壁を本漆喰で検討していくことになりました。

漆喰壁はコスト的にはクロスに比べるとかかってしまいますが、やはり本物の存在感と言いましょうか、漆喰でしか出せない雰囲気は確実にあります。

もちろん、調湿効果などもありますが、それにはもっといい商品も出ています。

やはり本物の存在感でしょ(笑)。

仕上りが楽しみです!!

本漆喰2

薪ストーブ

はじめからお話にはあがってきてはいたんですが、前回のオーナー様のお宅への訪問もあり、本格的に薪ストーブへの想いがこみ上げられてきたようでした。
薪ストーブに関して、オーナー様に色々ご質問されていました。

薪ストーブは炎を楽しめて室内の温度の温かさのみならず、すごく雰囲気などもよく・・・
結構な金額はするのですが、お施主様もすごく悩まれていました。

薪の確保が以外に大変で、オーナー様の場合は知合いの材木屋さんに端材をもらったりもされているとのことでした。
また、薪ストーブオーナーのサークルのようなものもあり、薪やストーブの情報交換などされている方々もおられるそうです。

薪ストーブ。
僕も憧れます。

さぁ、お施主様はどうされるんでしょうか?
帰りの車の中でも結構悩まれていました。

薪ストーブ

オーナー様宅へご訪問

以前お建ていただいたオーナー様のおうちを見に、お客様と一緒に行きました。
そのオーナー様のおうちは旧宮崎村にあり、お客様の建てようと思われている旧織田町からも近く、また弊社の竣工写真をご覧になりすごく気に入っていただいたので、今回オーナー様にお願いして実際住まれている状況を見せていただくことになりました。

ここのおうちは、ハウスナリーに取材されたこともあり、自然の中にたたずむ素敵なおうちです。
また、オーナー様のライフスタイルがとても素敵で・・・。

やはり素敵に住まれていました。

お客様もオーナー様のライフスタイルや住まわれ方に、いたく感心されているご様子でした。

オーナー様。 ありがとうございました。
お客様。 おつかれさまでした。

現地調査

敷地を見て直ぐに思ったのは、リビングに周辺の景色を取り込もうということでした。
南側には城山の山頂が見えていました。
また、その麓の棚田は穏やかな景観で、羨ましいほどの立地条件でした。

夏にはこの棚田にホタルが舞うと、調査をしている時におられた近所の方が仰ってました。

これは、必ずプランに活かさないと。
そう思いました。

釈迦に説法

「凝縮の家」お施主様はメガネのデザイナーさんです。
しかもかなり有名な方です。

ですので打合せはかなり「釈迦に説法」だったんじゃないかと思います。

建物を建てる土地が決まっていなかったので、エクリュでも土地をお探ししたり、色々な土地にプランを落とし込んだりと時間や労力をかけないといけないことも ありましたが、ありがたいことに言葉がすごく伝わりやすかったり、お施主様の表現力(プレゼン力)が素晴らしく、意図や想いのキャッチをすごく解りやすくしていただきました。

エクリュがご提供できるものは、、、技術的価値のみ???
そう考えることもあるほど、お施主様のニーズを引き出す必要もほぼ無く・・・。
語弊のある表現をしてしまうと・・・楽でした。(笑)

お施主様のプレゼンテーションはこうして始まりました。

【マテリアル】
素材を偽りたくはない。
本当の素材、本物の素材を使い。

【色彩】
外壁は白もしくは黒にしたい。
内部は白としたい。

などと続きました。

また、イメージマップに関しては、コチラからお願いしなくても直ぐに出していただけました。(笑)

建て方

P8290028

建て方を行いました。

建て方とは上棟(ジョウトウ)や棟上(ムネアゲ)とかとも言い、柱や梁などといった構造体(骨組み)を建ててしまうことを言います。

上棟式の目的は工事の安全をお願い、サポートし、また無事上棟仕上がったことに大工さんたちの労を労うことにあります。

お施主様のお家が建つお隣の駐車場をお借りしてテントを建て、大工さん達の接待をしました。

さすがに建替えですから近所の方々と人間関係が出来上がっているので、工事はすごく助かりました。
工事と言うとどうしても音や工事車両の進入などご近所にご迷惑をお掛けしてしまいます。
でも、快くご近所の皆様が受け入れていただいたのは、ご近所の方々の暖かさと、お施主様ご家族がご近所と関係を築いてこられたおかげです。
とてもありがたく工事を進めさせていただきました。