あれから20年も、この先20年も。
感嘆をもらすタイミング
想い出がいっぱい。
暮らしを高めるスペース
色々検査します。
今日は(仮称)舟橋新2の家の開口検査を行いました。
開口検査とは
木製建具(ドアや引き戸、クロゼットドアなど)を取り付けるその前に、建具を取り付ける位置の開口が、図面通りに施工されているかをチェックする社内検査を言っています。
現場では、色々な社内検査を行います。
土地の高さ関係を測量したり、建物の配置が図面通りの配置になっているのかを確認したり、鉄筋の配置や組み方が図面通りになっているかを確認したりなどなど、各フェイズで色々チェックする事があります。
その場その場で、出来る事を出来るだけ皆さんのお力添えをいただき、また弊社でチェックしながら現場は進んで行きます。
今日はそのうちの一つ、開口検査を行いました。
デザイン≠アート 3つのポイント
「デザイン」と「アート」
とても似た意味を持つ言葉ですが、実は大きく違う点が3つあります。
その3つのポイントを知れば、僕の名刺にも書かれている「建築デザイナー」と「建築家」との違いもご理解いただける事と思います。
では、先ず、「デザイン」≠「アート」の3つのポイントからご説明致します。
「デザイン」≠「アート」
1つ目のポイントは、想いのイニシアチブにあります。
アートはアーティストの想いをカタチにする作業です。
表現されているのは、作家自身の想いです。
それに対してデザインは、クライアントの想いをデザイナーがカタチにする作業です。
カタチになったモノは、クライアントの想いです。
つまりデザインにはニーズが必要です。
「デザイン」≠「アート」
2つ目のポイントは、具体的な機能の有無です。
アートには、具体的な機能が希薄であるのに対し、デザインには具体的な機能が明確に存在しています。
ですので、「デザインが良いと機能性が落ちるでしょう!」とか「いつも機能を取るかデザインを取るかの選択ですよね!」と言っている日本人が多いですが、それらは正確に言葉を使えていません。
なぜなら、機能性が悪い時点で良いデザインとは言えませんし、機能あってのデザインだからです。
「デザイン」≠「アート」
最後のポイントは、実は「デザイン」≒「アート」に誤解されるポイントです。
それは「美しさ」です。
デザインもアートもどちらも美を持ち合わせています。
機能美という言葉はデザインのみで、アートには存在しません。
「デザイン」には、「ニーズ」と「機能」と「美しさ」を兼ね備える必要があります。
建築家と言う職業はアーティストに近いエリアに存在していると考えます。
建築家自身に想いがある。
例えば、「人々は自然と共存して暮らすべきだ!」の様な想いが建築家側に存在していて、それに共感する方々が建築家に自分たちの住まいの設計を依頼すると言った順序です。
それに対して建築デザイナー(僕)は、お客様のニーズを深く知り、それをカタチにして行きます。
顕在化しているか?潜在化しているか?それはいずれにせよ、どう暮らすのかは、お客様の中に存在しています。
顕在化している場合は、それを踏まえて、潜在化している場合には、掘り下げてニーズを発掘して行きます。
とにかく、カタチするのはお客様のニーズです。
「良い」も「悪い」も「好み」も「嫌い」も全てはお客様の中に存在しています。
建築デザイナーは、出来る限りそれをカタチにするのが役割です。
今日は「デザイン」≠「アート」についてお伝え致しました。
CSR
青山円さんの絵
発注承認打合せ(最終)
今日は、(仮称)舟橋新2の家の、ほぼ最後の発注承認打合せを現場にて行いました。
それには関係ありませんが、本日は、左内町に引っ越してきてから丸4年経ちました。
光陰矢の如しです。
話を戻して・・・
最後の発注承認は、内装仕上げ材です。
壁や天井の仕上げ材(クロスやタイルなど)をご決定いただき、発注承認をいただきました。
(仮称)舟橋新2の家のメインの見せ場と言っても過言では無いのが、リビングの内外のつながりを強烈に印象付ける壁です。
この壁が成功すると、(他の要因も作用しますが)リビングの広がりがとてつもなく確保できます。
その事もあって、様々な壁紙を試し、近くで見たり、離れて見たりして、ご決定いただきました。
いつもながら、今から仕上りが楽しみです。
ほぼ最終の発注承認打合せは、おかげさまで無事終了。
あと少しだけ、発注承認をいただく内容を残し、ほぼ全ての打合せを終えました。
本当にたくさんのお時間をいただき、ありがとうございました。
あとは、完成(歓声)に向けて現場を進めてゆくのみとなりました。