
安挺の家
ひとりより、ふたりが“あんてい”する住まい
もしかすると、その華やかな見た目に、目を奪われるかもしれません。
けれど、それはこの住まいの本質ではありません。
この住まいが備えているのは、表層的な美しさではなく、揺らぎにくい「安定」です。
その理由は、性能面に支えられていることはもちろんですが、
それ以上に、ご夫婦それぞれが家事を“自分ごと”として捉えている点にあります。
暮らしを誰かに委ねるのではなく、
自ら引き受けるという姿勢。
その前提があるからこそ、この住まいは、おふたりにとって確かに機能する。
それが、「安挺(あんてい)の家」と呼ぶ理由です。
- 延床面積30〜40坪
- 家族構成4人
用途
専用住宅
構造・工法
木造軸組工法
延べ床面積
112.96㎡(34.17坪)㎡(34.17坪)
打合せ期間
2025年1月~2025年9月(9カ月)
契約工期
2025年10月~2026年4月(7カ月)
備考
Polychromie architecturale(建築のための色彩設計)
家具や絵画
ふくいエコはぴねす住宅基準相当
耐震等級2
2人で家事をする
2階リビング
独立キッチン
和室
書斎
ウッドデッキ
金属サイディング
乾太くん
温水床暖房

エリアをやわらかく、分ける。
「安挺の家」は、リビング・ダイニング・キッチンを、やわらかく独立させています。
その理由のひとつは、家事に集中することで、効率を高めるためです。
例えば、ボロネーゼをつくるシーン。
火加減を見ながら、手を止めずに作業を進めていく時間。
そうした具体的な暮らしの場面を、一つひとつシミュレーションすることで、このレイアウトは導かれました。
つながりながらも、干渉しすぎない。
その距離感が、日々の営みを支えています。

内側から、組み立てる。
「安挺の家」は、家具や絵画、調度品といった、暮らしをかたちづくる要素から、自然に建物の検討を進めることができたお住まいです。
本来、それは当たり前のことのようでいて、実際にはそうならないことも少なくありません。
建物が先行し、後からインテリアを“合わせる”のではなく、
暮らしの輪郭に建物を重ねていく。
そのプロセスがあったからこそ、
「安挺の家」には、空間としての一体感だけでなく、インテリアにも揺らぎの少ない安定感が宿っています。

二人の動きを、包括する家事動線。
「安挺の家」のオーナー様ご夫婦にとって、家事は“自分ごと”です。
だからこそ、この住まいは、おふたりの動きを包括する間取りとレイアウトになっています。
どちらか一方に偏るのではなく、
自然に関わり合いながら、無理なく営めること。
さらに、キッチンからは幾久公園の緑を望むことができます。
手を動かしながら、ふと視線を外に向ける。
そんなひとときが、気持ちを整えてくれる。
この住まいには、ホッと一息つける仕組みが、静かに織り込まれています。

分厚い壁をくぐって入る、安心感の演出。
「安挺の家」には、壁厚をあえて厚く見せている部分があります。
それは、頑丈そうだと感じられることで、安心感を自然に引き出すための演出です。
実際の構造性能とは別に、
人が空間から受け取る“印象”を整えているとも言えます。
また、玄関を入ってすぐに現れるアーチのある壁。
それをくぐって室内へと入る動線も、ひとつの仕掛けです。
外から内へ。
日常から、守られた場所へ。
その境界を身体的に通過することで、
帰宅と同時に「安全な場所に入った」という感覚が、静かに立ち上がります。





































