丁寧

今日は、鯖江は河和田にある「むつのはな」さんのオーナーさんが、弊社にお越しになられました。

「むつのはな」さんは、こだわり抜いて厳選された食材を、丁寧に手間暇かけた調理法にて作られたお料理や飲み物、それを選び抜かれた器などでおもてなしいただけるお店です。

先日、ある方からご紹介いただき、お店にお施主様と伺った際、弊社にご興味を持っていただき、今日、お越しいただく運びとなりました。

中々一聴ではご理解いただき難い弊社の考え方やサービスを、拙い言葉でご説明させていただく中で、話は盛り上がり、あっという間の時間でとても楽しかったです。

その中で、「共通認識」との話になりました。

当たり前ですが、私たちは日本語で対話しています(コミュニケーションをとっています)。
しかし、日本語は奥深い表現が秘められていたりもするのですが、それを受信出来るには、共通の知識も必要です。

DAIGO語のような、略語や横文字など、言葉のグローバル化・植民地化も進み、また、思考や思想の多様化なども広がり、そう言った日本語による深みのある対話を成立させる難しさを感じると共に、料理や建築など専門性のある事の、専門知識の無い方々(一般の方々)との共通認識の作り方やヤボにならない境界線など、興味深いお話になりました。

多様性は、悪い事とは言い切れず・・・そうだとするとヤボと思えても言葉を尽くす必要性はあるのかも知れないと考えさせられました。

打合せや内覧会の仕方が変わるかも知れません(笑)

「丁寧」である事。

むつのはなさんは、丁寧な対話や手間の先に得られるモノを信じていて、容易や簡易、スピーディーやインスタント性では得られないモノをカタチにされています。
弊社もむつのはなさんには足元にも及ばないながらも、全く同じ考えのもと、お住まいづくりを考えています。

今日はおかげさまで、とても楽しい時間を過ごす事が出来ました。

ノイズ

今日は、打合せの中で、潜在的なノイズについて話しました。

例えば、人は1日(24時間)の中で、3万5千回にも及ぶ決断をしていると言われます。
決断は、精神的に負荷のかかる行動で、ストレスを感じる行いです。
そんな決断を、1日あたり数万回もしている自覚はありますか?

この様に、顕在化しない負荷を、僕たちは毎日の様に受け、時には心や体力を擦り減らしたりして過ごしています。
もし過敏に感じてしまうと、とてもじゃないけど負荷が大き過ぎるので、感じない様に過ごしている事もあるのかも知れません。
しかし、実は、多くの場合、完全に不感症にはなり切れていない事が多く、潜在意識下では負荷は存在しています。
数万回の決断の様に。

例えば、毎日使う洗面所のカガミに、飛んだ歯磨き粉の後が付き、曇っていたとします。

それを気になってすぐに掃除をする人もいれば、気付きもしない人もいるでしょう。
カガミが曇っている事には気付いているけど、顔がちゃんと見える部分があるので、放っておく人も。

でも、それら全ての方々は、カガミを購入する時、汚れ付きのカガミをすすんで選択される方は誰一人としていない事から考えると、自覚の有無を問わず、潜在意識下では、カガミの汚れに負荷を感じて、(掃除をするか否かなど)決断を迫られているのです。

今日の打合せでは、お住まいを検討される際、そう言った潜在意識下にある負荷(ノイズ)を、未然に防ぐのも、快適な暮らしにとって必要となる場合もある事をお伝えしました。

一方で、負荷(ノイズ)は、決して完全にネガティブなモノではありません。
むしろ、負荷を利用してデザインする事もあるくらいです。

ですので、何を取り除くべきノイズとするかは、個々で変化します。

困難なのは、何をノイズとするか?何を求めているのか?それらの多くは、潜在意識下にあるので、自覚が無いと言う点です。

判断は、意識下でされるので・・・。

偶然性と言う必然を受け入れられるか?も、不要なノイズや必要な負荷を得られる手法かも知れません。

3,350円/日

例えば、旅行先のホテルを選ぶ時、あなたならどんなポイントで選びますか?

宿泊費は重要なポイントでしょう。
では、仮に宿泊費が同じなら、どんなポイントを重視しますか?

観光地(目的地)に近いなど、立地でしょうか?
オーシャンビューなど窓からの景色でしょうか?
グランドプレミアム・ホテルなど最高峰のベッドやWiFi無料など設備がポイントでしょうか?
部屋の雰囲気やイメージがポイントでしょうか?

いずれにしても、(コストの範囲で)出来る限り上質な空間や設備、サービスを選択される事と思います。

ホテルの場合、一定期間使用する空間(居場所)にかかるコストが明確で、その費用対効果を割と真剣に見比べ、可能な限り上質な空間を模索します。

居場所には、コストがかかります。

ちなみに、お住まいも同様に、コストがかかります。
賃貸の場合は解りやすく、家賃などがそれにあたります。
僕が住んでいた賃貸住宅は、家賃が8万6千円/月でしたから、1日、約2,900円のコストが家賃としてかかっていました。
1㎡あたりの1ヶ月のコストは、約1,150円。

今の暮らし(遊び心の家での暮らし)からすると、賃貸時代の暮らし入る、あまりに費用対効果が低く過ぎると感じられますが、当時は必要経費でした。

ちなみ今は、1日あたり約3,350円。 1㎡あたり約900円/月。
広さで言うと、面積以上の広がりを感じる空間づくりになっていますし(900円/月・㎡の効果増)、雰囲気や設備なども、賃貸時代とは比べものになりません。

費用対効果は、圧倒的!!です。

今(2023/07/05現在)の我が家はリフォーム工事中で、否応無く暮らしの質は低減しています。
それでも、いつもと同様に1日あたり約3,350円。 1㎡あたり約900円/月と、コストはかかります。

リフォーム工事をしていない時に比べて、費用対効果は格段に落ちています。
今日もいつもより高い3,350円を費やしました。

これも、更に費用対効果を高める為の、産みの苦しみと、理解して過ごしています。

あなたの1日あたり・1㎡あたりの住空間のコストは、どのくらいになりますか?

その費用対効果を、(リフォーム工事中でも無いのに)意味なく下げてはいませんか?

贅沢とは?
豪華さだったり、住空間の1日あたり・1㎡あたりのコストの大きさを意味しません。

贅沢とは、(豪華であれ、質素であれ)むやみやたらに住空間の費用対効果を下げて日々を過ごしている事を言います。

その様に僕はいつも感じています。

住空間の費用対効果を高める暮らしを、すぐにでも始められる事をお勧めします。

You spend one day doing nothing.
These days are the end of your days.
だから何かをはじめよう!

丁寧に暮らす事の重要性

リフォーム中の我が家(遊び心の家)です。

優先すべきはお施主様で、我が家は後回しになりがちで、いつ終わる事か・・・。

とは言え、協力会社さんのおかげで、着々と現場は進行しており、先日は内部足場が設置されました。

掃除をしてもらう為と、階段室の塗装の為、足場を設置したのですが、我が家の現場感が増大しました。

我が家がリフォームを始めて、キレイに変わるのは、嬉しいし楽しみなんですが、家に帰って来ても現場なので(仕事場っぽいので)リラックスが潜在意識ではきっと出来ていないのだと感じます。
(顕在している意識上もリラックス出来ていません。)

その証拠に、「外食」と「外出」したい意欲が、とても増していたり、「残業」がとても増えていたり、「家に帰りたい」と思う強さが、著しく低下しています。

家の居心地が悪いと、こうも行動に変化が出るのか!と自分でも驚いています。

早くいつもの暮らしを取り戻して、丁寧な暮らしを楽しみたいと思います。

丁寧に暮らしていて、その暮らしを楽しんでいる方が、実は意外とムダな出費が抑えられていて、適正な事に費用が流れる事も解りました。

それは、精神状態が大きく影響しているのでしょうか?
丁寧に暮らす事が如何に大切なのかを痛感している今日この頃です。

リフォーム工事を早く完了して、いつもの暮らしからちょっとアップグレードした暮らしを楽しみたいと感じています。

オーバーハング水切りと外壁通気見切り

以前と言ってもかなり前になるけど、城東テクノさんが、弊社のオーナー様のお住まいをカラログに掲載したいと写真を撮って行かれました。

いつまで経ってもカタログに掲載が無いので、ダメだったのかな?と思って、そうした事があった事すら忘れていました。

今日、城東テクノさんの部材の品番を調べるのに、何気なくウェブサイトを見ていたら・・・「あれっ?!」っと、見つけました。

カタログで無く、ウェブサイトだったんですね!

https://www.joto.com/product/lp/wm/

ダブルヘッダー(9:30ー22:30)

朝、9時半から、
夜は22時半まで。

今日は一日、打合せ三昧でした。

打合せの内容を振り返ると、今日は3つのポイントがあったと思います。
3つをここで書くと、とても長文になってしまうので、今日はひとつ目の話について書きます。

ひとつ目は、「広さ」と「広がり」の話です。
「広さ」と「広がり」は、似て非なる物です。
「広さ」は、区切られた部分の面積であるのに対して、「広がり」区切りの先への動きを意味します。

「広さ」は、畳数や坪数、平方メートルなど、数値化出来るので分かりやすい為、どうしても「広さ」の確保で納得しがちです。

しかし、「広がり」は、単に面積にとどまらず、色彩や形状、素材など様々な要素が影響しあいます。
その為数値化出来ず、共通認識にするのは困難を極めます。

ところが、実際の空間認識は、「広がり」つまり目線の動きで捉えています。
そこで僕は、図面に畳数を記載せず、家具や人、フロア材の貼り方向などを描くようにしています。

とは言え、よく畳数を聞かれます。

やはり、広がりで捉えるのは、図面上では難しいですね。

今日は「広がり」の作り方のお話を少しさせていただきました。

「住」の価値の持続

お施主様やお客様様が、弊社にお越しになられた際、「住」の価値の話をさせていただく事があります。

意外に気付かれていない「住」の価値。

上写真は、妻の実家に帰った際の、玄関にあった孫の長靴を撮った物です。

(僕にとっては美しい風景も)きっと、ずっと住んでいる人たちにとっては、日常的な風景なので、意識に上がってくる事は少ないかも知れません。

しかし、ふっとした瞬間に、僕が撮ったこの写真(幼な子の歩みなど)が観えてくるタイミングもあるのも事実です。
また、意識下では、必ずこの風景の影響を受け続けているはず。

「住」は、多くの方々にとって、最も当たり前の日常です。
その事が、「住」の価値にしっかり気付かれていない理由です。

ですので弊社では、当たり前の日常を意識下からビジュアル化して行く打合せをして、持続可能な「住」の価値の実現を目指しています。

暮らしを楽しむ

暮らしを楽しんでいただけている事が、僕らの仕事の何よりの励みになります。

弊社では、お住まいづくりのご提案をする時には、ワクワクやドキドキ、キラキラを一旦沈めていただき、当たり前だったりいつも通りをコツコツ、淡々と積み重ねて、積み上げていただきます。

しかしそれは全て、キラキラした暮らしを続けていただく為。

キラキラした暮らしを続けていただき、高め続けていただいている事が感じられる風景に出くわすと、とても嬉しく、良かった!と感じます。

明日の励みになります。

原価オープンの見積り > ニーズ

今日は、想支の家の原価オープン方式見積書による契約内容の打合せを行いました。

「NEEDS(ニーズ)」と「WANTS(ウォンツ)」の違いは、ご理解されていますか?
(こちらをご覧ください→https://www.ecru-arc.co.jp/about

弊社では、ニーズを重要視しています。
ニーズこそが、本来の自分・ありのままの自分を表現するからです。

住まいは自分自身の細胞からつくるのが、アレルギー反応が起こり難く理想だと、僕は考えています。
現在ではそれに近付けるのが「ニーズ」です。

そこで、可能な限り正確にニーズを図る為、弊社では覚悟を決めて、原価オープンの見積りを採用しております。

ニーズは費用対効果などの中に観えて来ます。

今日もお施主様は、ご自身のニーズが何処にあるのかを熟慮されていました。
弊社が出来る事は、その為に必要な情報を出来る限り正確にご提示する事。
本日もご検討いただきありがとうございました。

生活感

生活感を感じる部屋・感じない部屋。
今日の打合せのキーワードは「生活感」でした。

アメリカに住む友人は、SNSなどで我が家のリビングなどがアップされる度「(何年経っても)相変わらず、生活感がないね!」とコメントをくれていました。

今日、打合せさせていただいたお客様の、現在住まれている空間は、それ程生活感は溢れていないと感じたのですが、ご本人たちは生活感が出ていて新居では解決したいと仰いました(新居は、生活感を出したくない)。

確かに、イメージマップ作成の為に集めていただいた画像は、全く生活感を感じない程、禁欲的でミニマルな空間が目立ちます。

とは言え、現在のお住まいが生活感に溢れているとは、僕からは見えない・・・

丁寧な暮らしが得意な方々だと安心した一方で、どんな空間を求められているのかが分かりにくい(生活感の意味する部分が分からない)・・・

そこで色々と質問させていただき、「生活感を感じるポイント」や「生活感」の定義を明確にして行きました。

そうして行くと、今日のお客様が求められているところが解ってきて、今日の打合せでの「生活感」の定義が決まって行きました。
つまり、解決策が観えて来ました。

弊社では、打合せのツールに「魔法の質問」や「イメージマップ ※1」などがあります。

おかげさまで今日は、それらがうまく機能したと感じられる打合せとなりました。

※1 イメージマップとは、共通認識にする事が困難なイメージを、言葉などに置き換えて共通認識を深める為のツールで、エクリュが採用している打合せの手法です。