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ノイズ

今日は、打合せの中で、潜在的なノイズについて話しました。

例えば、人は1日(24時間)の中で、3万5千回にも及ぶ決断をしていると言われます。
決断は、精神的に負荷のかかる行動で、ストレスを感じる行いです。
そんな決断を、1日あたり数万回もしている自覚はありますか?

この様に、顕在化しない負荷を、僕たちは毎日の様に受け、時には心や体力を擦り減らしたりして過ごしています。
もし過敏に感じてしまうと、とてもじゃないけど負荷が大き過ぎるので、感じない様に過ごしている事もあるのかも知れません。
しかし、実は、多くの場合、完全に不感症にはなり切れていない事が多く、潜在意識下では負荷は存在しています。
数万回の決断の様に。

例えば、毎日使う洗面所のカガミに、飛んだ歯磨き粉の後が付き、曇っていたとします。

それを気になってすぐに掃除をする人もいれば、気付きもしない人もいるでしょう。
カガミが曇っている事には気付いているけど、顔がちゃんと見える部分があるので、放っておく人も。

でも、それら全ての方々は、カガミを購入する時、汚れ付きのカガミをすすんで選択される方は誰一人としていない事から考えると、自覚の有無を問わず、潜在意識下では、カガミの汚れに負荷を感じて、(掃除をするか否かなど)決断を迫られているのです。

今日の打合せでは、お住まいを検討される際、そう言った潜在意識下にある負荷(ノイズ)を、未然に防ぐのも、快適な暮らしにとって必要となる場合もある事をお伝えしました。

一方で、負荷(ノイズ)は、決して完全にネガティブなモノではありません。
むしろ、負荷を利用してデザインする事もあるくらいです。

ですので、何を取り除くべきノイズとするかは、個々で変化します。

困難なのは、何をノイズとするか?何を求めているのか?それらの多くは、潜在意識下にあるので、自覚が無いと言う点です。

判断は、意識下でされるので・・・。

偶然性と言う必然を受け入れられるか?も、不要なノイズや必要な負荷を得られる手法かも知れません。