想支の家のまん中 「ミニマル」

昨日の天気に打って変わって、今日は雪が降りました。

真っ白な想支の家も、雪の中では素色(ecru)である事に気付かされます。

想支の家は、とてもシンプルである必要性がありました。
例えば、空間や建物を絵に描いた時(デザインした時)に、線の数を1本でも少なくなる様にカタチづくると、形状はシンプルになります。

少ない線の本数で、カタチや風景をつくる。
その事が、想支の家は、とても重要でした。

具体的な例として、打合せの際に特徴的なご希望がありました。

例えば、「安藤忠雄の図面の様に、シンプルな図面にして欲しい」と言うご希望だったり、また、「天井にはダウンライトなど照明器具を設置しないで欲しい」とのご希望も伺いました。

僕は、それらを「線を出来るだけ減らして欲しい(ミニマリズム)」と言う意味にも受け取りました。

チョット話は変わりますが・・・

弊社のギャラリー(エクリュ・ギャラリー)が異色な点に、窓もあり家具などもある、全くホワイトキューブでは無いと言う点にあります。

その理由は、弊社がギャラリーをしている理由が、「お施主様の暮らしを整えて高める事」に主軸があると言った点にあります。

逆に、ギャラリーや美術館がホワイトキューブである理由は、出来るだけノイズを無くして作品に集中してもらう環境とする為です。

作品以外の線(形状)や色などは、ノイズとなります。
線や色にも意味などが存在して、その微細なエネルギーが、作品にとってはノイズになるからです。

ですので、美術館やギャラリーは、ホワイトキューブになります。

話を(仮称)西田中の家に戻しましょう。

「図面をシンプルに」や「天井をシンプルに」。
これらが意味するのは、ノイズを抑えて欲しいと言う意味だと思います。

例えば「落ち着き」とは、心の水面が波打つ事無くカガミように平で、奥底まで覗けるくらい澄み渡った状態に感じる心情なのだと思います。

想支の家のオーナー様にとって、家は、考えがまとまっていて整理がつく、落ち着きのある場所である必要性があり、その事がノイズを出来るだけ減らす「ミニマル」を選択する事になって行ったのだと理解しました。

つまり、想支の家のまん中とは、「ミニマル」です。

それは単にシンプルな形状を表す言葉では無く、考え方や姿勢にも意味は広がります。
また逆に、家にいる事で、自らがミニマルになれる事を、空間に求められました。

参照記事のURL
https://www.ecru-arc.co.jp/blog/work-blog/asobigokoro/ミニマリズム

掃除をして空を見上げる

今日は天気が良く、春めいて暖かい日でした。
現場を巡り、最後は想支の家にて明日から始まる内装塗装仕上げの為、掃除を行いました。

日は暮れて、この時期には珍しい夕日が沈む空を見上げると、まるで秋の空の様な・・・。

春めいた日に、秋の空。

暮らしを楽しみ高める

我が家は、オーナー様(お施主様)が遊びにお越しになったり、インテリアの相談に来られたりと、お住まいにて暮らしが始まってからもずっとお越しいただけます。

この日も、伸遊の家のオーナー様が、お昼ごはんと晩ご飯を一緒に食べる為、我が家に来られました。

と言っても、お昼ごはんは、お好み焼きだったんですけどね!(笑)

我が家が食事で使っている食器は、色々見て回って選んだ食器なので、そんな器などにも興味を持っていただけると幸いだと思っています。

また先日は、均幸の家のオーナー様が、絵の額装の仕方や飾り方について相談に来られました。
我が家にある絵画や調度品などを、参考にしていただく事も、その目的でした。

絵画や調度品は、当然それだけでは無く、空間や家具、照明などなど、総合的にバランスを取る方が、インテリアとしては良いのだと考えるので、エクリュ・ギャラリーだけで無く、我が家にお越しいただき、お話したりもしています。

また先日は、安穏の家のオーナー様と、我が家で新年会をしました。

料理や盛り付けも一緒にさせていただき、暮らしを楽しみ高める事を、ずっと一緒にさせていただいています。

とことんニーズを落とし込むのだ。

今日は想支の家の4回目の発注承認打合せを行いました。

発注承認打合せとは、弊社独自の仕組みで、弊社が協力会社さんへ発注する直前に、お施主様にその部分の契約内容を再確認させていただき、そのまま発注しても良いかをお聞きする打合せを言います。

ギリギリまでご自身のニーズと向き合っていただき、出来る限りお住まいにニーズを落とし込んでいただく為の仕組みです。

「理想の暮らしの継続」には、お住まいをニーズで構成する事は不可欠であるとの弊社の考え方から来るものです(自分のまん中に、住む。)。

今日は内装仕上げ工事などの発注承認をいただきました。

次回は外構などの発注承認打合せを、2月中頃に予定しています。

3月には、内覧会を予定している想支の家。
おかげさまで順調に現場が進行しています。

大事な事ほど、お手軽では無い。

弊社の会社案内は、僕の手づくりです。
伝えたい事、伝えなきゃいけない事を詰め込みました。
以下のURLから資料請求していただけると幸いです。

https://www.ecru-arc.co.jp/contact

大学を卒業して、マンションディベロッパーで設計をしていた頃から、ずっと疑問に思って、改善出来る事を考えて行動して来た事。
それは「理想の暮らしが永く継続される為」の事。

理想の暮らしが永く継続される為に知っていて欲しい事などを、自分なりに解りやすくと思って綴ったのが、この会社案内なのですが・・・

大事な事って、容易には理解出来ない事が多いんですよね。。。

とは言え、かれこれ同じ事を伝えようと30年程言葉を探して今日に至るので、一度、会社案内を手に取っていただき、読んでいただけると、ご理解いただけるかも?

更に、弊社にお越しいただければ、資料を使いながらご説明させていただくサービスも行っています。

ご利用いただけましたらと思います。

ご予約は、お電話やメールにて受付しております。

【ご予約はこちら】
株式会社エクリュ
電話番号 0776-36-9001
Email info@ecru-arc.co.jp

人生の3分の2 (67%)

幸運にも、我が家は落ち着く。
許されるなら、今でも自宅に帰ってゆっくり過ごしたい。
こんな寒い雪の日も、我が家は暖かい。

「幸運」と言ったのは、我が家が暖かく落ち着くと言う事だけで言った訳ではない。

「幸運」なのは、人生の3分の2の時間を、落ち着いた癒しの雰囲気の中で過ごせている事にある。

NHK放送文化 国民生活時間調査報告書(H28)によると、平均すると、年間244日分の時間は在宅しており、残りの121日分が外出している事になると言う。

年間244日分、つまり、1年間の内の66.85%が在宅している。

1日における平均在宅時間の調査結果も、平日の64.2%。
日曜日に至っては、73.2%の時間を在宅しているらしい。

必ずしも外出している時が緊張に強いられ、落ち着かない訳では無いが、少なくとも家にいる人生の3分の2の時間は、居心地が良くリラックス出来ている。

つまり、殆どの時間、居心地が良く過ごせている事になる。

この事から、人生を充実させたいのなら、先ず家の改善からだと言う事が分かる。

当たり前と言えば当たり前の事だ。
「家」は、基点であり基盤だ。
そこがブレていると、何も積み上がらない。

今すぐにでも出来る人生を充実させる方法。
それは、家の整理整頓、そして掃除だ。

「自分のまん中に、住む」
これは弊社のパーパスだ。
この事こそ、人生を豊かにする基点となり得る。

詳しくは、お会いしてお伝えしたいと思う。

あっ!
それと・・・
よかったら我が家にもお越しくださいませ。

【問合せ先】
株式会社エクリュ
電話番号 0776-36-9001
Email info@ecru-arc.co.jp

足場が無くなる時。

想支の現場は、週末に足場の撤去が完了して、ファサードなど、外観がしっかり観れる様になりました。

足場がバレる時は、とても嬉しい瞬間です。

ファサードは、お住まいを設計する際、とても重要視しているポイントでもある為です。

次に工事中で嬉しい瞬間は、通電です。

照明器具に灯りが灯ると「建物」が「家」になると言うか、温もりや生活を連想させるからかも知れません。
息吹が吹き込まれる様です。

想支の家は、照明器具が点灯されると、ファサードに表情が生まれる配灯になっているので、通電の日が楽しみです。

リベンジ

本当は、昨年の年末に行うはずだった(仮称)本堂町の家の建て方。
その日は災害級の積雪の予報で、やむ終えなく中止しました。

年が明けて今日、リベンジ。
(仮称)本堂町の建て方を行いました。

今日の天気予報も、良くなかったのですが、建て方が始まると予報とは違い、雨も降らず順調に進みました。

午後から予報通り雪が降り出し、大変な建て方でしたが、皆さまのおかげで無事、建て方を終える事が出来ました。

本当にありがとうございました。

違った角度がつくるモノ

想支の家は、挑戦的な試みをされています。
そのひとつのポイントが、天井面にあります。

出来る限りダウンライトを排して、フラットの天井をみせる様にしています(シンプルにみせる天井)。

しかし、空間の明るさは、壁や天井、床などの光の反射によって認識される割合が大きいです。 特に壁に照射する事は、その反射光が目に入りやすい為、影響が大きいです。

そう言った意味で、ウォールウォッシャーやダウンライトなどは、光源を少なくして明るく感じさせる事に有効です。

フラットの天井をみせる事が、ひとつ、重要ポイントの(仮称)西田中2の家は、それらを用いる事が出来ず、部屋を明るくする事はせず、スタンドなどを用いて必要なところに明かりを灯す方法を選択されています(部屋全体を明るくするのでは無く、ポイントを明るくする方法)。

ロウソクで明かりをとっていた時代と同じ考え方です。

日本には陰翳礼讃と言う言葉が、北欧にはヒュッゲと言う言葉があります。

さて、写真は階段室の手すり壁と勾配天井です。

違った勾配を持つ手すり壁と天井。
これには意味があります。

手すり壁の天端には照明ボックスが仕込まれてあり、勾配天井を照らします。
勾配のズレが、光のグラデーションを作ります。
明るいところと暗いところが面の中に生まれます。
陰翳礼讃です。

この階段室の斜め天井は、夜のファサードにも影響を与えます。
更なる奥行きを演出する事になるのですが・・・

仕上がり点灯されるのが、今からとても楽しみです。

開口検査

真っ白な建物は、青空に映えます。

今日は想支の家の開口検査を行いました。

開口検査とは、多分、弊社独特の検査だと思います。
と言うのも、弊社の多くのお施主様が、既製品の建具を改造した、セミオーダー的な建具を使用されます。

その理由は、オーダー建具よりコストを抑えられ、既製品より見た目がスッキリする為、つまり、コストを抑えて見た目をスッキリさせる為です。

とにかく、その事で弊社は、多くの現場で開口検査を行なっています。
そして今日は想支の家の開口検査でした。

現場の帰り道、コハクチョウがたくさんいました。
この時期、真っ白な姿は保護色となって、見つけ難いのですが、今日は直ぐに見つける事が出来ました。