日本画

今日は10月15日(土)からエクリュ・ギャラリーにて開催予定の岩堀葉さんの個展の打合せを、弊社にて行いました。

ご存じの方も多くおられるとは思いますが、岩堀葉さんは、日本画の画家さんです。

日本画を飾られるお住まいをイメージすると、純和風のお住まいをイメージされる方が多いと思います。
もちろん和風住宅に似合うのは当然ですが、洋風や現代風のお住まいにも、とても良い空気感を作ってくれます。

日本画は、和紙に筆などで天然素材の岩絵具などを使用して描かれます。
つまり厳選素材の集合体が、ひとつの作品をカタチづくる芸術でもあります。
素材だけでも多く語れる程、魅力的で、そんな素材とそれらが持つ色彩で表現される形状・情景や日本人らしい感覚(念)。
例えば「陰翳礼讃」など、日本人が持ち合わせている叙情が、洋画とはまた違った魅力を放ちます。

「素材」「色彩」「形状」「念」
それらが、ミニマルな現代のお住まいの空間に、影響を与えてくれます。

10月15日(土)からはじまる岩堀葉さんの個展。
是非、エクリュ・ギャラリーにてご覧くださいませ。

今日は、個展の打合せを行いました。

「選択」と『支配』

今日はファイナンシャルプランの話から、力(能力)の使い方の話になりました。

弊社を含め、プロフェッショナルは、多くの場合、お施主様より知識など能力が高いです。

その力(能力)をどの様に使うか?は、それぞれの会社さんで考え方が違い、特に弊社は、デザイン思考の会社で、他社さんとは大きく違う事をお伝えしました。

メロビンジアンが言う。
『あらゆるモノを支配する紛れもない真理がある。因果関係だ。』
中略
『そこから逃げることはできない。我々は永遠に因果関係の奴隷なのだ。』

それに対してモーフィアスは
「全ては選択からはじまる」
と返す。

メロビンジアンは
『選択など、力を持つ者と持たざる者の間で生み出される幻想だ。』
と続ける。

僕が好きな映画「マトリックス」の好きなシーンです。

エクリュは、モーフィアスの意見に賛同。選択を大切に考えて言動を決めています。

メロビンジアンの言う、選択が幻想となってしまうのは、力を持つ者の力の使い方が、そうさせているからです(逆立場の選択も然り)。
言い換えると、それは「支配」です。

支配が悪いとは言いません。
支配される側の同意がある支配は、秩序を生みスムーズに事を運びます。

ただ、エクリュは、力をそのようには使いません。
「選択」を実現させる為と言ったベクトルで力を使います。

自身を知り、自身による「選択」が、人をシアワセにするとエクリュは考えるからです。

今日は打合せで、そんなお話をしました。

本日の打合せ

今日の打合せで、照明の話の際、対数螺旋の話になりました。

対数螺旋とは、黄金比を持つ長方形を、等比的に縮小させながら回転させることで得られる、螺旋の事で、両美の家のペンダントライトの配置が、対数螺旋上に配灯されています。

一見、ランダムに思える配置にも、実は規則性が存在している事をご説明しました。

またモジュロールの話にもなりました。

モデュロール(Modulor)はフランス語で寸法を意味するモデュール(module)と黄金比(section d’or)を組み合わせた造語で、コルビュジエが考案した建築の基準寸法システムです。

今回の打合せでお話したのは、モジュロール自体の話と言うより、ヒューマンスケールとゴッドスケールについて、お話しました。

大学時代、「街のヒューマンスケール」と言う課題がありました。
都市でスケールがゴッドスケールで構成されて行く中にあるヒューマンスケールを見つけて来るのがその課題で、当時はうまく理解出来ないまま課題をこなしてしまったが、僕らには、自然と感覚的に捉えているスケール感が存在しており、それを空間に利用するお話をしました。

イメージマップ ※1 では、そのスケール感も分析ポイントのひとつである事をお伝えしました。

※1 イメージマップとは、共通認識にする事が困難なイメージを、言葉などに置き換えて共通認識を深める為のツールで、エクリュが採用している打合せの手法です。

川嶋守彦

昨日、大学時代の先輩の作家さん「川嶋守彦さん」のアトリエにお邪魔しました。

雑誌 I’m home でも紹介された建物で、とても素敵な空間。 そこに先輩たちの素敵な作品が飾られていました。

急な予定の変更にご対応いただき、あまり時間が取れなかったのですが、おかげさまでとても楽しい時間を過ごさせていただきました。
ありがとうございました。

川嶋守彦さんの作品は、既に我が家(遊び心の家)に飾ってあり、毎日のように眺めております。

川嶋先輩の思いや意図するところとは違って、僕は飾り眺めているのかも知れませんが、僕は勝手に癒されたり気付かされたりしています。

今回、ご自宅(アトリエ)に伺って、お時間をいただきお話させていただいた事で、その勝手に癒されたり気付かされたりする理由と言うか・・・意味が深まったと感じます。

それは、作品制作に関して繊細な程に気遣いされているマテリアル(素材)にあります。

(勝手な印象で怒られてしまうかも知れませんが)川嶋守彦さんの作品が茶器に似ていると感じます。
「焼き物みたいな自然任せでは無く、コントロールしているよ!」っと怒られてしまいそう・・・でもそう言う意味では無くて、「無記#1・無記#2」と題された絵画たち。 僕はそこに器のような景色を観ます。

「景色を観る」それと川嶋先輩のお話に出てくるマテリアルに気遣いされておられる事がまるで工芸品のように感じるのだと思います。
いや!建築的かな?

弊社は、お住まいや暮らしをプロデュースする会社です。
同時にギャラリーをしているところに、作品の捉え方に独自性が存在しています。

「空間と空気感」でのご提案。

その上、オーナー様の暮らしを深掘りしたお住まいのご提案をしている弊社だからのご提案だったりもするのだと思います。

福井に戻って来て、早速、川嶋守彦さんの作品を、思っていた壁に飾ってみました。

一気に空気をつくってくれています。

Yesterday is History.
Tomorrow is a Mystery, but Today is a Gift.
That is why it is called the PRESENT.
(一切漏経)

慈光院 (馬の目)

エクリュ・ギャラリーの運営と、会社の事などを報告もあり、実家のある奈良に行って来ました。

その実家の近所にある「慈光院」に立ち寄りました。

ずっと前にもblogでご紹介した事もあるように、「慈光院」は、その名にあるように「光と影」が空間づくりに巧みに利用されており、素敵な空間です。

方角や開口の位置、形状などはもちろん、素材や色彩でも光と影をコントロールしています。

庭も遠景から近景までのバランスが絶妙で、本当に広い目線の動きを取り込んだとても豊かな空間が演出されています。

視覚をコントロールを図り、実現していて驚きます。

番外編

食事は奈良公園内にある「馬の目」に久しぶりに伺いました。
建物や器、そして食事と会話を楽しみました。

うれしかろ
たのしかろ

一部割愛

ご契約

今日は、帰自(きじ)の家のご契約をいただきました。

帰自の家は、築10年になる両美の家の2軒隣になります。
また、終の住処として建てられ、平屋となります。

両美の家と同じく、勾配屋根で建物の形状や空間も印象的です。

ご契約をいただき、早速、発注承認打合せを行いました。

発注承認打合せとは、現場にて着手(発注)をする前にご契約内容を確認し、契約内容のまま進めても良いか?を確認する打合せです。
ギリギリまでニーズの調整を図る、エクリュ独自のサービスです。

あれから16年と15年。それと、あれから1年

今日は築15年になる想像力の家のオーナー様から本当に久しぶりに、「トイレの電気が、新しく球替えをしたけど点灯しない」との連絡がありました。
「多分、それはグロー球を替えないと」とお伝えしたものの、オーナー様がピンと来られておられないご様子だったので、とりあえずグロー球を購入して伺いました。

想像通り、グロー球を替えると無事トイレの電気は点灯。
その帰り、せっかくなので、築16年になる凝縮の家と築1年になる結地の家に立ち寄りました。

結地の家では、オーナー様ご家族が、ルーフテラスでプールをしておられ、少しだけお話も出来ました。

とても暮らしを楽しまれておられる事が、建物からも伝わって来て、本当に嬉しく思います。

お引渡し

今日は「均幸の家」のお引渡しでした。

均幸の家は、打合せから考えると2年近くの歳月をかけて出来たお住まいです。
オーナー様は、もっと長い時間を費やされたのでは無いでしょうか?

微力ながら、弊社も多くの時間と力を傾け、皆さまのお力添えをいただき、今日、お引渡しをする事が出来ました。
ありがとうございます。

早速、本日からお引越しされるそうです。
オーナー様の暮らしが、更に高まってゆく事を願っております。

また弊社のお力を必要としていただけましたら幸いです。

絵画展の打合せ

今日は、10月15日からの開催を予定している絵画展の打合せに、作家さん(岩堀葉さん)の絵画教室の会場にお邪魔しました。

なんと! その教室は、お引渡しを明日に控えた「均幸の家」のお隣にあり、あまりの偶然に必然を感じます。

建物が昭和レトロで、佇まいも印象的。
窓から見える松と借景が、レトロで空間にマッチしていました。
そこに岩堀葉さんの襖絵が、空気を融合・変化させていました。
とても印象深い空間でした。

作家さんとの打合せは、いつもとても楽しく刺激される時間です。
今回もとても楽しく、おかげさまでとても素晴らしい絵画展になる予感が今からして、ワクワクしております。

10月15日から開催予定の絵画展を、楽しみにしていただけたらと思います。

点検

歩先の家の点検に行って来ました。

弊社では、定期点検を行なっております。
おかげさまで、今回も特に大きな問題は無く、無事、点検を終えることが出来ました。
お忙しいところお時間をいただき、ありがとうございました。