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道程

学生の頃、ノートを新調し、今日から新しいノートを使用するといった時、このノートは綺麗に書き続けようと誓った覚えはありますか?

またその結果は、数ページでいつも通りのノートの取り方に戻っていた、なんて事はありませんでしたか?

お住まいを新築されて、「(今度は賃貸時代と違い収納も設けたし)理想の暮らしを続けよう!」そう考えて暮らし始めたが、学生の頃のノートのように、築3年も経たないのに以前と変わらぬ暮らしぶりって事。
周りで見かけませんか?

「そう言えば、●●さんに新築した時、ホームパーティーに誘っていただいたけど、それっきり伺って無いかも」
そんな事は珍しく無く起こっています。

どうしてそうなるのでしょうか?

それは・・・
顕在化したニーズを満たす事で得られる満足。
その満足が持続する期間は、短期間である事と関連性があります。

お住まいを計画される時、多くの方々が多くの事を検討されます。
「オシャレなお家にしよう!」
「広いのがイイ!」
「使い勝手も大事」
「安心、安全は、最低限確保しないと」
「やっぱりオール電化かな?」
などなど
書ききれない多くの事を検討され、それらご希望・ご要望としてお伝えされ、お住まいを計画される事でしょう。

そうされなかった方はいないと言っても過言ではないのでは?

それなのにその結果が、「学生時代のノート」同様になる理由は、① 収納計画が不十分だった ② 工務店からの提案力が不足していた ③ 暮らしが変化した と言う事でしょうか?

それも原因に含まれるかも知れません。
しかし、上記3点が、最も重要なポイントでは無い為、そこを気にしておられる限りきっと解決には至りません。

では、最も重要なポイントとは・・・
それは「ご自身を知る深さ」にあります。

「汝自身を知れ」

学生時代のノートが、「希望」や「誓い」に反して、いつも通りになるのは、その「希望」や「誓い」が、自分自身を深く理解したところから発せられたモノでは無く、むしろ自分自身を横に置いておいた、単なる「希望」「誓い」に過ぎなかった為です。

「汝自身を知れ」

そう言う意味では、① 収納計画が不十分だった は、今までのご自身の暮らしを深く理解せず、収納を設けたという意味で、原因のひとつでしょう。

ただ、収納を無闇矢鱈に増やせば良いと言うモノではありません。
矢張り、「汝自身を知れ」 より深くご自身を知っていただいた上での計画が必要です。

② 工務店からの提案力が不足していた
コレも原因のひとつです。

工務店が伝える「良い」は、本当にあなた方を知った上での「良い」でしたか?
未だ何も知らぬうちから、「良い」と勧められたりしませんでしたか?
いやいや、そもそも、自分達ですら自分達の「良い」が解らない状態で、数回しか会っていない人が「良い」を理解しているのでしょうか?

矢張りコレも「汝自身を知れ」 ご自身を知らないと工務店を選ぶ段階から判断を誤る事がお解りいただけますでしょうか?

③ 暮らしが変化した
「変化」は止められません。
「ご自身」同様、「変化」も受け入れていただく必要があります。
ご自身を深く知る事で、コントロール出来る事もあるかも知れませんが、それは幻想かも知れません。
「変化」を楽しめると良いですね!

以上、少なくとも2点に関しては(もしくは3点目も)、ポイントが「ご自身を知る深さ」にある事をお解りいただけましたでしょうか?

「汝自身を知れ」

自分自身とは何でしょう?
どうすれば、それが解るのでしょう?
ひとつは言語化し、数値化すれば、解ってきます。
弊社が原価オープンである理由です。

自分たちを知る事は難しいです。
一緒にご検討いただけると嬉しいです。
それに、意外に楽しい事かも知れません。

弊社では、「お住まいを建てる事」は、「生きる事」「人生」の話になります。

実は、どんな事も本当はそうなんです。
意識下に上がって来ている、上がって来ていないに関わらず、言動やその結果、因果は、自分自身(自分の価値観)で構成されています。
ジブンとは、道程ですからね。

僕の前には道はない
僕の後ろに道はできる
(高村光太郎)