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枠は額縁

窓枠は景色を切り取る「額」のようなモノです。
枠の形状で景色を見るイメージも変わってきます。

例えばバロック調の装飾的な窓枠の場合、外に見える景色はパリの街並みでしょうか?
例えばアールヌーボ調の装飾が施された窓枠の場合、外に見える景色はバルセロナの街並みでしょうか?

こんな風に、窓枠の形状だけでも窓に映る景色を想像することができたりもします。

写真は食粋の家の窓枠。
どうしてこんな風な加工が施されているのか?
それはもちろん景色の見せ方などに考えがあります。

45度に加工された窓枠の端部は、出来るだけ窓枠の厚みを見せない工夫です。
トメ加工とも言います。

厚みの無いものは重さも感じない。
トメ加工し、厚みが±0の窓枠は、景色を見るとき重厚感など重さを感じさせず、むしろ景色を自然に取り込めるように工夫しました。

周辺の風景ありきで計画が進んだ食粋の家。
こんな細部にも、その拘りが表現されています。