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Dancing in the wasteland TOMOTAKA Hiroyuki

皆さんは、壁にかける為、絵画を購入される時、どんな事を思って絵画を選びますか?
色彩を加える意味合いで、絵画を探されますか?
それとも自分をプレゼンテーションする事を意識して探されますか?

きっとどれが正解などという事は無く、人それぞれなのでしょう。

一方で、アーティストが、どんな事を考えて、キャンバスに向かっているのか?
そんな事が感じ取れればと思い、6月12日からエクリュ・ギャラリーにて開催致します「Dancing in the wasteland TOMOTAKA Hiroyuki」の取材をしに、今日は友高博之のアトリエに伺いました。

友高博之が、エクリュ・ギャラリーで絵画展をするのはこれで3回目となります。
個展中の空いた時間、本を開いている彼の姿をよく目にします。
その本が、文学書や哲学書など、難しそうな本が多く、今日の話も「形式と内容」と言う哲学の話から始まりました。

いや!その前に、「ブラインドと手品(マジック)」の話をしました。
マジシャンはやはり手先が器用で・・・という、取っ付きやすくとても面白い話でしたが、絵画展には全く関係が無いので、今日は割愛。 また別の機会にお話し出来ればと思います。

ユングやゲーテ、ヘーゲルなど偉人たちが話の中に登場して、僕の脳内が迷子になりそうになる中、もしかしたら友高博之の絵画と向き合うヒントになり得るのでは無いか?と僕が感じた話がありました。

それは2つの話で、ひとつ目は、スタディを描く姿勢の話。 もうひとつはパラダイムシフトの話です。

スタディとは、(一般的には)油彩画などを描く前に、何度も試し書きを繰り返しイメージをまとめて行く作業の事を言います。
そのスタディでは、例えば1枚目から2枚目、2枚目から3枚目を描く間に失ったモノを探すと以前表現して、今日はイメージを出し尽くすと言いました。

パラダイムシフトとは、価値観を劇的に変化させる出来事を言います。
今日の話の中で彼は、パラダイムシフトをしないと人類は生き延びる事が叶わないと話していました。

僕はこの2つの話で、友高博之の絵画との向き合い方の糸口が感じられた気がしましたが、皆さまは如何でしょうか?

6月12日からエクリュ・ギャラリーにて開催致します「Dancing in the wasteland TOMOTAKA Hiroyuki」
友高博之の個展は、エクリュ・ギャラリーでは3回目となります。

毎回、絵画を前にして、とても面白い話が繰り広げられるのですが、今回も更に表現が難解だけにとても楽しみです。
皆さまにお越しいただき「ブラインドと手品」の話もさておき、様々なお話が出来る事も楽しみにしております。
足をお運びいただき、ご高覧いただけましたら幸いです。

友高博之略歴

1968年
福井県生まれ

1990~92年
作品を数回発表

1993年
個展「距離感・視点をはかるための道具」 東京・ギャラリーキゴマ
対話□する場。展。「距離感・視点をはかるための道具」 東京・東京造形大学旧校舎

1994年
東京造形大学彫刻科卒業
個展「OPEN BOX」 福井・自宅

1997年
UN-PLUGGED/フクイビエンナーレ7 福井・福井市美術館+自宅

1998年
LIFE! 滋賀・吉川泰生邸
Sing a Song  鯖江・現代美術センター

1999年
個展 東京・アムリタ

2007年
Doubled Fantasy  東京・ギャラリーQ

2009年
個展 京都・ATTA
個展「Two Murders」 福井・Sin-Qoo-Lab.

2010年
個展「二つの殺人+パラドクス 歴史」 金沢・Kapo gallery
個展「勇気疑念」 金沢・Kapo gallery
「Tanta Mount」 ベルギーゲント・Timelab.+金沢・Kapo gallery

2011年
「ART COASTER」 金沢・金沢市民芸術村Pit5+金沢・Kapo gallery
「拝借景色」 取手・拝借景

2012年
個展「罪や罰、あるいはもう1つの生活」
「ある種、のよろこび」 名古屋・Yebisu Art Lab.
「祭りか?山か?」 取手・拝借景
個展「飛ばない絵画・着地しないイメージ」 福井・Sin-Qoo-Lab
「Trans Art Tokyo」 東京・旧東京電機大学跡地

2013年
個展「パラドクス 歴史」 名古屋・Art Lab.+

2015年
個展「ついてについて」 金沢・Kapo gallery

2017年
個展「ひとがた」 金沢・Kapo gallery
Art Fair Suomi Finland Gallery THE ROOM BELOW
金沢アートスペースリンク  Gallery THE ROOM BELOW

2018年
個展「EVIL LIVE」 金沢・Gallery RumphRumph

2019年
「Tokyo Independent」 東京・東京藝術大学
個展「EVILS’ 12」 福井・ECRU gallery
「空き家とサーカス」 福井県大野市五番商店街

2021年
「ストレス銀行」 福井・美術館喫茶室ニホ
作品集「Tautological Girl, Self-reference Girl」出版
個展「Tautological Girl, Self-reference Girl」 福井・ECRU gallery

2022年
「ストレス銀行」 福井・美術館喫茶室ニホ
「Super Genesis」 福井大学研究生卒展 福井・福井県立美術館
個展「new Myth take」 福井・ホシド

2023年
「ストレス銀行」 福井・美術館喫茶室ニホ
個展「An image of a body include new Myth take」 京都・芦屋画廊kyoto
「文京インディペンデント」 福井・分室ニホ
台湾アートフェア「INFINITY JAPAN 2023日本無極限 當代藝術博覽會」 台湾・芦屋画廊kyotoブース
「アーティストのあたまのなか こころのなか」 福井・ハーモニーホールふくい