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立華の家のファサードにみる思考

2022年1月23日 / 立華の家

立華の家は、ファサードが重要なポイントのひとつでした。

最初にご提案させていただいたプランから、手すり壁の素材や形状(クールさ)、外壁のアクセントとなると部分の素材(重厚感)などにご興味を示していただき、お話させていただいた事を覚えています。

間口が6M程しか無いので、どうしても縦長になりがちのファサード。
また隣戸が迫っている為、正面のみの外観しか見る事が許されない状況にあって、重要なポイントであるファサードにとっては、制限が多いと言わざるを得ない環境下の検討となりました。

矢張り、間口が狭く隣戸が迫まる街中のお住まいのファサードの見せ方は、主に高さか奥行きによりファサードを印象付ける事になります。

立華の家は、重厚感がひとつの重要なファクターであった為、高さは抑え、奥行きで魅せるファサードを検討しました。

外観からは分かり難いのですが、屋根はファサード側に水勾配をとっています(水下)。
しかし、雨どいが確認出来ないのは、建築で作った雨どいが隠されている為です。

その雨どいの働きによって、ファサードをスッキリ見せるだけでなく(屋根裏部屋があるお住まいにも関わらず)プロポーションを低く見せる事での安定感(使う素材や色彩による重厚感)を生み出す事に成功しています。

打合せの途中で、「インナーガレージを設けたい」とのご要望が追加されました。

間口が狭い為、インナーガレージのシャッターばかりが目立ってしまいがちなところ、外壁とシャッターを同色とする事で、比較的統一感を持って認識しやすい様になりました。
因みに玄関ドアも外壁色に合わせていただき、そのおかげで外観を立体として捉えやすくなっています。

また、シャッターの高さは、必要最小限に抑え、縦長のディテールにならない様にしています。
ここにも安定感のある水平方向のディテールの強調が見られます。

シャッターを開けた際の照明計画は、都会的なイメージを演出して、同時に奥行きも表現しています。

立華の家にとって、ファサードは重要なポイントでした。
RC造に見える柱や梁の寸法(太さなど)を採用したりと、ディテールにも重厚感を感じさせる工夫を施しています。

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