すっきりしたフラットな天井
省エネが重要なキーワードとなる最近の照明器具と言えば、必要なところに必要な明かりを配灯するダウンライトが多く見られます。
しかし、上写真には、ダウンライトが見られない事にお気付きでしょうか?
想支の家は、ギャラリーライクな暮らしを目指したお住まいで、シンプルである事が重要でした。
そこで、最も大きな平面のひとつである天井面を、すっきりシンプルに見せる為、ダウンライトを極力無くしました。
上写真は階段室です。
階段室の天井にもダウンライトは無く、手すり壁の上部に仕込んだ照明器具からの光を、フラットで斜めにした天井面に反射させる事で、夜の階段室の明るさを確保しています。
昼間の階段室の明るさは、ルーフテラスから取り込んだ太陽光をガラスの手すりで投下させる事も考慮しました。
階段室の勾配天井は、ルーフテラスの軒裏と同じ勾配です。
そして、その勾配は、夜のファサード(外観)を意識してでもあります。
ルーフテラスの軒裏と階段室の天井は、照明の反射板の役割を持しています。
以前のブログの記事(起源はタレルの部屋?)で、ルーフテラスの庇の軒先が、薄くなっている理由を割愛しましたが、その理由は上記のように、夜のファサードを意識しての事でした。
話が逸れてしまいましたが、想支の家の天井は、シンプルに見せる為、ダウンライトを極力無くしました。