意外と知らない、高気密高断熱住宅のエアコン事情。
Q:暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
暑い日と言っても、危険な暑さが続いており、くれぐれもご自愛いただきたいと思います。
今日は、意外と知られていない高気密高断熱住宅でのエアコンの使い方についてお話致します。
弊社のオーナー様(お施主様)のお住まいも、断熱性や気密性が良くなり、最近では、断熱等性能等級5〜6(Ua値0.6〜0.46W/㎡Kなど)、C値も0.5㎠/㎡以下となっています。
俗に言う「高気密高断熱住宅」です。
ちなみご存知だと思いますが、高気密高断熱住宅なら、何もしなくても暖かかったり涼しかったりするわけではありません。
当然、エアコンなどを適切に使用する必要はあります。
また、高気密高断熱な住まいであっても、外部からの熱が全く伝わらないわけではありません。
そして厄介な事に、高気密高断熱住宅は、一旦ため込んだ熱を中々排出出来ないと言った特徴があります。
高気密高断熱な住まいにする主な理由は、省エネルギーで快適に過ごせる為です。
ですから、こう言うと違和感を感じられる方もおられるかも知れません。
しかし、高気密高断熱住宅にお住まいの方は、こんな暑い日は、(家におられなくとも)エアコンはつけっぱなしにされる事をオススメします。
先ほどもお伝えした様に、高気密高断熱の住まいは、一旦ため込んだ熱は、中々排出しません。
外出時、エアコンを切って出かけ、帰って来てからエアコンをつけても、躯体やボードまでに蓄熱してしまっていては、中々冷えないって事になります。
一方、高気密高断熱住宅は、省エネではあるので、一日中エアコンをつけていても、消費する電気は抑えられています。
パートタイムでエアコンを使用するより、フルタイムで使用する方が省エネルギーで済むとの結果報告がありますので、違和感を感じられるかもしれませんが、こんな暑い日は、(外出しても)家のエアコンはつけっぱなしの方が良いのです。
(空気の流れなどをしっかり考えれば)高気密高断熱の住まいなら、エアコン1台で全館、涼しさを保つ事も可能です。
ちなみ、十数年前に建てた我が家(Ua値:0.9W/㎡K)は、1階のエアコンと2階のエアコン、それぞれ1台ずつ動かしています。
トイレも涼しいです。
我が家の場合、熱帯夜でなければ、夜、寝る際はエアコンを止める事も多いです。
今日は、意外と知らない、高気密高断熱住宅での過ごし方について書かせていただきました。